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シン映画日記『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』

ヒューマントラストシネマ有楽町にてフィンランドのドキュメンタリー映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』を見てきた。

1949年から1987年に活躍したフィンランドのデザイナーの伝記ドキュメンタリー映画。フィンランドのブランド「マリメッコ」などでデザインを手掛け、世界各国を旅することで次々とデザインや絵を作り上げた彼女の足跡を辿る。

マイヤが1927年に生まれてから、2001年に亡くなるまでのおおよそを追っており、大半は娘であるクリスティーナによる語りが多いが、彼女からの提供資料で1930年代のフィンランドのリーヒマキの風景から1940年代の学生時代の様子から、19歳で娘を産みながらも実家に預けて、デザイナーとして仕事を始める。

そこからイタリアやフランスを旅して、
祖国フィンランドや隣国ソヴィエトの文化の影響を受け、
1968年のフランスの五月革命やソヴィエトやアメリカの宇宙開発競争など時代の空気を吸収し、
ケシの花をモチーフとした「Unikko(ウニッコ)」などを生み出す。

マイアのデザインやアートを見ていく中で、単純な模様やシンプルなデザインで彩るファブリックなどが60年代に流行ったあたりは、同時代のアンディ・ウォーホルや後の草間彌生あたりにも影響を与えたんじゃないかな。

基本的にはマイア・イソラというデザイナーのバイオグラフィードキュメンタリーで、彼女を知るにはいいが、それ以上はないかな。


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