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山本てら
2024年1月12日 09:54
寂しさや寒さのきはに身を投ず
2023年1月27日 09:12
君の手の冷たさを知るすべはなし白息を受けとめる手になれたなら君のこと空に浮かぶたび息白し冬の君はくもり眼鏡の彼方かな行き場なき孤独の息や雪消待つ
2023年1月15日 09:40
子とならび上野の靄を早歩き妻を具す王子は靄へ冬の夜今となれば都は遠し冬の靄寒靄やピザを分け合ひ夢語る御徒町マフラー消ゆる靄の果毛布から伸びきたる手や靄知らず
2023年1月14日 15:40
寒き夜の板間に水の気配かな寒の雨餓ゑたる土に出で会ひぬ旱後の土の鍵かな寒の雨寒の雨土と繋がる凸と凹空風の肌や雨を娶るかな
2023年1月13日 09:19
寒暁や厨ぼうやり踏み入りぬ名のつかぬ音と始まる寒くりや寒厨を彩るいのち長きかな
2023年1月12日 09:29
浮世絵の雪富士望遠レンズの中むれをなす水仙よ身を捨つるなよ目出度さの名残や乾びし栗きんとん
2023年1月11日 09:17
寒旱呆れられつつ居座りて空風や雨乞歌となりゆけり日照より雨の寒さを厭ふ身や
2023年1月7日 09:21
寒晴やまなこに痛き日の叫び見上ぐれば青に鶫の別れ道寒晴に泳ぐタオルの温きかな寒日和かしこに響む破顔かなわが敵のさらに凛々しき凍晴や(誰のことでしょう? スクロールすると分かるよ!)答え:白バイ隊員
2022年12月27日 22:06
よろめきし渋き外套に肩を貸す片側に青年の手の白きかな底冷えの家へ翁の座るまで名乗りせず良いお年をと別れ道青年に指輪きらりと冬茜
2022年12月27日 09:22
心のみ急きてぐうたら年の暮年つまりあれもこれもと悪あがき不完全燃焼土産に年明かす
2022年12月24日 12:34
悴みて湯気もくもくの厨かな大根の葉と実のコラボ愉快かな山芋や榎の肌に仮住まい寒すずめ子の暴走に日向へと秘めごとやそつと素通り枯木立
2022年12月23日 09:59
潦今日も凍りておはやうと冬鴉のタップダンスにおはやうさん凍て風や魔物の声に光そふ自転車の霜を肴にまだ吹くか明日よりは昼におはやう冬休み
2022年12月22日 09:12
朝まだき冬の極みや夢うつつ日はさらに短し雨の冬至かな水仙ををちこち飾る冬至かなまたしても柚子買ひ足され冬至風呂花も実も香り祭の冬至かな
2022年12月21日 09:39
七歳も人恋しきか年の暮突然のとぶらひも暮れは無礼講喜びをボールにこめて投げ合ひつ小便を忘るるほどに遊びけりあたたかき心もらひて年は果つ