雪ノ下

棚のなかで、10年以上、読まれるべき順番を待ちつづけていたジェイムス・ジョイスの『ユリ…

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棚のなかで、10年以上、読まれるべき順番を待ちつづけていたジェイムス・ジョイスの『ユリシーズ』。 ついに挑戦しようと思っています。 都内在住の会社員。

最近の記事

ユリシーズを読む|013.お腹はすく|2021.03.22.

こんにちは。 会社員が隙間時間に『ユリシーズ』という小説を読む、というどこかで聞いたことがあるような記事を書いています。 *『ユリシーズ』とは、ジェイムス・ジョイスという作家による20世紀を代表するとんでもない小説です。 *でもまだ、『ユリシーズ』の前に読んでおくべきというギリシア神話『オデュッセイア』とやらに挑んでいるところです…。 『オデュッセイア』第七歌|お腹はすく ナウシカアの後ろをついて、そのお城に向かっていたと思ったのだけども、なぜか、オデュッセウスは一人で歩

    • ユリシーズを読む|012.ナウシカ登場|2021.03.21.

      こんにちは。 会社員が隙間時間に『ユリシーズ』という小説を読む、というどこかで聞いたことがあるような記事を書いています。 *『ユリシーズ』とは、ジェイムス・ジョイスという作家による20世紀を代表するとんでもない小説です。 *でもまだ、『ユリシーズ』の前に読んでおくべきというギリシア神話『オデュッセイア』とやらに挑んでいるところです…。 今日のオデュッセイア「ナウシカ登場」 宮崎駿による「風の谷のナウシカ」の主人公、ナウシカの名前の由来は、ギリシア神話に出てくるなんかだった

      • ユリシーズを読む|011.ついにオデュッセウス登場|2021.03.20.

        こんにちは。 会社員が隙間時間に『ユリシーズ』という小説を読む、というどこかで聞いたことがあるような記事を書いています。 *『ユリシーズ』とは、ジェイムス・ジョイスという作家による20世紀を代表するとんでもない小説です。 *でもまだ、『ユリシーズ』の前に読んでおくべきというギリシア神話『オデュッセイア』とやらに挑んでいるところです…。 今日のオデュッセイア 第五歌。ついにオデュッセウスが登場します。  神々の会議で、オデュッセウスの帰国をヘルメイアスが助けることになりま

        • ユリシーズを読む|010.男も泣くよ|2021.03.19.

          こんにちは。 会社員が隙間時間に『ユリシーズ』という小説を読む、というどこかで聞いたことがあるような記事を書いています。 *『ユリシーズ』とは、ジェイムス・ジョイスという作家による20世紀を代表するとんでもない小説です。 *でもまだ、『ユリシーズ』の前に読んでおくべきというギリシア神話『オデュッセイア』とやらに挑んでいるところです…。 今日のオデュッセイア父、オデュッセウスを探す旅に出ているテレマコスくん。  今、いるのはまだスパルテ(スパルタ)です。  テレマコスく

        ユリシーズを読む|013.お腹はすく|2021.03.22.

          ユリシーズを読む|009.|2021.03.18.

          こんにちは。 会社員が隙間時間に『ユリシーズ』という小説を読む、というどこかで聞いたことがあるような記事を書いています。 *『ユリシーズ』とは、ジェイムス・ジョイスという作家による20世紀を代表するとんでもない小説です。 *でもまだ、『ユリシーズ』の前に読んでおくべきというギリシア神話『オデュッセイア』とやらに挑んでいるところです…。 今日のオデュッセイア父、オデュッセウスを探す旅に出ているテレマコスくん。  今、いるのはまだスパルテ(スパルタ)です。 古代ギリシアと

          ユリシーズを読む|009.|2021.03.18.

          ユリシーズを読む|008.つよめの秘薬|2021.03.17.

          こんにちは。 会社員が隙間時間に『ユリシーズ』という小説を読む、というどこかで聞いたことがあるような記事を書いています。 *『ユリシーズ』とは、ジェイムス・ジョイスという作家による20世紀を代表するとんでもない小説です。 *でもまだ、『ユリシーズ』の前に読んでおくべきというギリシア神話『オデュッセイア』とやらに挑んでいるところです…。 きょうの『オデュッセイア』父、オデュッセウスを探す旅に出ているテレマコスくん。  今、いるのはスパルテ(スパルタ)です。スパルタ教育とかい

          ユリシーズを読む|008.つよめの秘薬|2021.03.17.

          ユリシーズを読む|007.タイトルに悩む|2021.03.16.

          『オデュッセイア』第四歌。  いきなりまたもや宴会の場面である。  宴会会場から移動してきたらまた宴会会場。構成ヘタかよ、これじゃnoteに書くネタが思いつかんよ、せっかくちょっと続いているのに。という、およそ読書をするうえで抱くべきではない感情が芽生える。読書をして思ったことをnote に書くのか、note のネタのために本を読んでるのか。  美しい背景としては、前者だろう。だけども、そう思って始めた企画だとしても、気づいたらnote のネタのために本を読んでいる、そういう

          ユリシーズを読む|007.タイトルに悩む|2021.03.16.

          ユリシーズを読む|006.安易な納得|2021.03.15.

          『オデュッセイア』第3歌。わけのわからない儀式の描写が続くとうんざりする。ある程度、基本的な知識が共有されるからこそ、こういう描写から映像が想起されるのだけども、装束、建物のサイズ感、人の並びや位置関係、肉を焼くのはどういう道具で?食器はどういうものを?そうしたことをある程度詳しく理解していないと、こちらにできるのは妄想ばかり。  何の疑問もなくどこかの映画でみたイメージを(しかもそれは古代ギリシアじゃなくてエジプトとかローマとかだったりするだろう)なんとなくで思い浮かべなが

          ユリシーズを読む|006.安易な納得|2021.03.15.

          ユリシーズを読む|005.いきなり中だるみ|2021.03.14.

          今日はホワイトデーらしい。会社員をしていると、2/14と3/14が土日だと嬉しい。(2月は28日でぴったり4週間だから、閏年以外はバレンタインとホワイトデーは曜日が同じ、みたいなのは気づいたときは嬉しかったんですけど、みんな知ってますよね、、)  そもそもバレンタインデーなんて会社からなくなればいいのに、なくせない人達もいるというのがなんとも悲しいけども。 ポストコロナに手作りチョコの価値はどうなるのでしょう。小学校低学年の子どもがいるのですが、友達から義理でしたけど手作り

          ユリシーズを読む|005.いきなり中だるみ|2021.03.14.

          ユリシーズを読む|004.そう、いつでもまずは旅立つ|2021.03.13

          今日の日中は東京は雷がなりやまなかった。 『オデュッセイア』第一歌から読み始め、今、第三歌のあたり。  神に愛された人物は、様々な場面で神とともにある。大勢の前でうまくスピーチができたのは、その胸にアテネが勇気を吹き込んだからであり、その様は神と見紛うばかり。 トロイア戦争で勝利したのち、イタケの王にして機略縦横なるオデュッセウスは何年も行方しれず。どこでどう死んだのかすらわからない神隠し状態。  そのイタケの地では、オデュッセウスはすでに死んだと考えられてて、美貌の奥さ

          ユリシーズを読む|004.そう、いつでもまずは旅立つ|2021.03.13

          ユリシーズを読む|003.案ずるより読むが易し|2021.03.12

          というわけで、『ユリシーズ』を読もうと思い立った私は、『オデュッセイア』を読み始めた。(詳しくは昨夜参照、、)  でも、これまで先送りしていたことが惜しまれるくらい、読み易い。  うーん。複雑な気持ち、、だけど、出鼻を挫かれるよりはよいか。  岩波文庫 赤102-4  ホメロス  オデュッセイア(上)  松平千秋訳  2012年4月24日 第23刷 ホメロスといえば、ひとつ思い出した本がある。ジュリアン・ジェインズ『神々の沈黙ー意識の誕生と文明の興亡』という本。  読んだ

          ユリシーズを読む|003.案ずるより読むが易し|2021.03.12

          ユリシーズを読む|002.ユリシーズへ至るオデュッセイアが必要そう|2021.03.11

          ジョイスの『ユリシーズ』を読むことに決めたのだけども、そうすると、そもそも『ユリシーズ』を読み始めてよいのだっけ、という問題が発生する。というのも、この本は、古代ギリシャを代表する叙事詩、ホメロスの『オデュッセイア』をその構成の下敷きにしているらしい、ということを知ってしまっているからだ。 読もうとしたら、先に読んでおいたほうがいい本があらわれる。  読書をしていると、こういうことには当然のようにちょこちょこ出会う。読書の醍醐味でもあるだろう。同じホメロスの『イリアス』は岩

          ユリシーズを読む|002.ユリシーズへ至るオデュッセイアが必要そう|2021.03.11

          ユリシーズを読む|001.思い立つ|2021.03.10

          面倒な「前書き」は、後日、書けばいい。書こう。とっととやりたいことを書き始めよう。  だいたいがこの「前書き」「前置き」を書いてるあいだに、書き手はやる気が失せてくるし、読み手は興味がなくなるのだ。頭の中で何かを構想してるとき、前書きや前置きを構想してるひとは少ないのではと思う。どうなんだろう?せっかちな僕はやらない。  なのでここでは、『プルーストを読む生活』を擬いて僕も何度も挫折したnoteの継続投稿にしようと思った、という、それだけから始めよう。せめて、では、どうして擬

          ユリシーズを読む|001.思い立つ|2021.03.10