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ビール飲むで。串カツやもん。

暖かい日も増えてきて、ビールが恋しくなってきました。そんなビールのお供といえば、いろいろある中でも揚げ物っておいしいですよね。

特にこれ。

串カツ。もうこれはビールのために生まれた食べ物なんじゃないかと思います。

🥩串カツは大阪のご当地グルメ

からっと揚がった衣の食感、串に刺したいろんな具。それを包むソース味。そして箸…じゃなくて、串休めのキャベツ。

もともとは大阪のご当地グルメですが、鶏肉を串に刺して焼いた焼鳥が日本中誰もが知る人気メニューなんですから、串カツも人気が出ないはずがありません。いまとなってはチェーンのお店なんかもあって、全国的な定番おつまみとして知られているといってもいいと思います。

そんな串カツ、基本的には串カツ屋さんで食べる外食メニュー。おうちで作ろうと思うと、串をいっぱい用意したり、種類の多い具材をひとつひとつ切り分けたり、けっこう手間なんですよね。外で食べれば1本100円、200円台から楽しめるリーズナブルさだということを思えば、ますますおうちより外で、となるメニューだったりします。

でも、だからこそおうちで作ってみたくなる。そんな好奇心がこちょこちょくすぐられます。

というわけで、今回のご当地グルメアレンジ再現は、大阪の串カツです。

🥩衣をつけるときの秘密兵器

まずは衣を準備。串カツって串に刺した具が、その真ん中より先っぽのほうに片寄るので、衣をつけるのがけっこう難しいんですよ。普通の平たいバットみたいなところでつけようとすると、持ち手になる串にも、衣がまとわりついてしまったりしがちです。

そこで活躍するのがこれ。

ででーん。小さいけれど深さのある計量カップ。少し前にかっぱ橋で見つけて惚れ込んで買ったのですが、そのときすでに串カツを作ることもひらめいてました。

この中にてんぷら粉を水で溶いたバッター液を作って、具材を刺した串を先のほうだけ浸す。これでばっちりです。串の手に持つ部分は汚さず、具だけに衣をまとわせることができるようになります。

👆衣の材料
・細粒パン粉
・天ぷら粉
・水

まずは天ぷら粉と水を混ぜ合わせます。パン粉は具を用意してからで大丈夫。

ちょっと濃いめ、ぼてっとした感じで、具にしっかりまとわりつく固さにします。

🥩具はお好みでなんでもござれ

衣の準備ができたら次はもちろん具材。

お肉はやっぱりメイン。お肉はちょっとごろんとした感じが理想なので、豚ヒレをブロックから切り出すことにしました。薄切り肉の場合なら、串の先のほうから巻き付けて形をととのえればOKです。

もともと大阪グルメなので、関西風に牛肉もいいですね。その場合はもも肉のブロックとか、ローストビーフ用のものを使うといいと思います。

👆具の材料
・豚ヒレ肉
・うずら卵
・魚肉ソーセージ
・玉ねぎ
・しいたけ
・アスパラ

今回の具の全貌はこんな感じ。ほかにエビやイカの魚介、野菜ならレンコンやエリンギ、ししとうなんかもいいですね。串カツは自由です。好きなものを揚げましょう。大阪風にこだわるなら、紅しょうがもおすすめです。

玉ねぎはバラバラにならないように根元の部分も残してくし形に切り、しいたけは軸を落としておきます。

続いて串刺し。難しいのは玉ねぎとうずら。玉ねぎはばらけないよう、残しておいた根元から串を入れて、すべての層を貫きとおします。まさにこれこそ串刺し。

うずらはしっかりと中央を貫通させるのがポイント。斜めに刺してしまうと割れやすいので注意です。アスパラは串揚げ屋さんでもみかけるスタイルでそのまま揚げるので、串は刺しません。

🥩衣をつけて準備します

衣は細粒パン粉を使います。とんかつ屋さんだと、ざくざくっとした食感に揚がる粗びきが主流ですが、串カツといえばやっぱり細かいパン粉。軽い口当たりになって、何本も食べられるのが、おつまみとしての串カツスタイルです。

具の部分をバッター液にどっぷりひたします。このどっぷりができるのも、深さのある計量カップのおかげ。グッジョブです。

ちなみにこの計量カップは、のちほど食卓でも活躍します。今回のキーファクターです。どうぞご記憶ください。

細かなパン粉にダイブ。ダイブ・イントゥ・ザ・パン粉です。

アスパラはさすがに長すぎるので、スプーンを使ってバッター液をまとわせます。

いい感じで衣をまとった串カツ予備軍。揚がってこそのカツなので、あくまで予備軍。まだ串カツになる前の蛹たちが、白い衣に包まれている姿もきれいです。こんがりきつね色の姿を早く見たいですね。さあ、揚げましょう。

🥩串カツ、アゲアゲタイム

串を立てて突き刺すように入れられる、深いポット型のフライヤーがあれば、それが本来の姿ですが、今回は小ぶりのフライパンを使います。

火のとおりがいい素材たちなので、油を高温に熱して具を入れます。

具はしっかり油に浸かるけど、串の根元が油に浸からないのが理想。串が浸かってしまうと、持ったときに手が油でべとっとしてしまうんですよね。そういう意味で串を入れたときに、根元が少し縁にかかって、油の中に落ちないくらいのサイズの小型のフライパンは絶妙です。

ときどき返しながら、こんがりといい色に揚げていきます。

アスパラは根元まで食べたいので、これだけは全身浴な感じでオイルイン。

かりっときつね色に揚がったら、しっかり油を切っておきます。

🥬キャベツとソースで準備OK

串カツの付け合わせといえばキャベツ。そしてソースはもちろんウスター。

🥬材料
・キャベツ
・ウスターソース

とんかつやメンチカツに添えるときは千切りですが、今回はざくざくとザク切りで。これが串カツ用キャベツのスタイル。

このサイズに切るポイントは食べるときに実感します。

続いてソースを準備。

ここで再度活躍するのが、衣付けに使った計量カップです。

たぷたぷとソースを満たします。

そもそも衣付けのときも、串に刺した具だけを浸すのにジャストサイズだったわけで、すなわち揚がったカツを漬けても、ちょうどいい深さなんですよね。たっぷりソースを入れても、意外と量は少なくて済むサイズで、ロスが少ないのもポイントです。

🍺串カツ祭のスタートです

さあ、準備ができました。串カツ祭のはじまりです。

串カツはお店屋さんっぽく、油きりのバットに載せたまま食卓に。それに合わせてソースもキャベツもシルバーの容器です。雰囲気出ますよね。

そして串カツといえば、これは必須。

ビール飲むで。串カツやもん。

ソースにどぼっと付けてひと口。さくっと揚がった衣の中から、ほくほくの具が顔を出します。

🥬キャベツの役割

さて、食べはじめると気になるのはあのルール。二度漬け禁止というやつです。

でも、ひと口食べたあとにソースが足りなくても大丈夫。そのためのあれです。

キャベツ。大ぶりに切ったキャベツでソースをすくいます。

そして串カツの上にポタポタと。これでソース足らずの心配なし。キャベツって丸ごとだと球形をしてますよね。なので一枚一枚切り分けても微妙に葉がカーヴしています。そのシェイプのおかげで、ソースをすくうスプーンの役割を果たしてくれます。すばらしきかな、自然の生み出したキャベツの形。

🥩いいんじゃない? おうちなら

ん?

でもよく考えると、おうち串カツ。

ということは、いいんじゃないですか。

ひと口食べたカツ。遠慮なくいっちゃいましょうか。

どぼっ。二度漬けOK。

これがおうち串カツの醍醐味。ソースをもうちょっと漬けたかったなぁ…みたいなモヤモヤとは無縁。たっぷりスパイシーな味でビールがぐいぐい進むはず。

きょうはビール飲もか。
そら串カツやもん。飲まなアカンで。
ぐいっといこやんか。

ところで串カツを堪能したあと、もしソースが残ったら、キャベツの残り具合も確認してみてください。ソースとキャベツ。どっちもそこそこ残ってたら、冷蔵庫のストックをチェック。もし豚肉と中華麺ともやしがあれば。

〆に焼きそば。どうでしょう。

もろちん、〆を作らないときも大丈夫。ソースは一度濾してから火にかけて、冷ましておけば冷蔵庫に入れて普通にソースとして使えます。

おうちで串カツ。隣にビール。こんなおうち飲み、憧れでした。ホームパーティのおもてなしにもよさそうですね。好きな具、おすすめの具を持ちよって、みんなで串に刺すところからスタートしたら、なんだか準備段階から盛り上がりそうです。

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