神田朋子

ライター/batons writing college1期生/インタビュー企画#Eぐみ…

神田朋子

ライター/batons writing college1期生/インタビュー企画#Eぐみに会いに行く。/毎日note継続900日以上/https://instagram.com/lantern_paper

マガジン

  • 私の好きなnote

    他のクリエイターさんのnoteの中から、私が好きな記事を集めました。

  • #Eぐみに会いに行く。

    ◆同級生インタビュー企画◆ 〜大人になった仲間たちに、押しかけ近況インタビュー〜 高校時代の3年間を共に過ごした仲間たち。 「彼らは今、どうしているのだろう?」 40歳を目前に、私はふと、そう思った。離ればなれになっていた間、みんなはどんな決断をして、どんな道を歩み、そして今、何を思うのだろうか? 題して、『E組に会いに行く』。 クラスの全員を目標に、がんばります!

  • エッセイ

    エッセイ。わりと、静か。

  • ラジオのこと。

    すきなラジオについて。 「ラジオレポート」というほどのものではないけれど。

  • かく、つなぐ、めぐる。

    • 32本

    『かく、つなぐ、めぐる。』はライター・古賀史健さんが開講したbatons writing college (バトンズの学校)の1期生有志によるマガジンです。「書くこと」を通じて出会った仲間たちと、これからもつながっていける場をつくりたい。そして、古賀さんから受け取った大切なバトンを胸に、この先もみんなで書き続けたい。そんな思いから、私たちはこのマガジンを立ち上げました。毎月、2つのキーワードをもとに、11人の"走者"たちがバトンをつなぎます。記事の更新は3日に1度。書き手それぞれの個性的なエッセイをお楽しみください。

記事一覧

固定された記事

『#Eぐみに会いに行く。』vol.8 【前編】 Aくん&にっくん&神田inニューヨーク

高校時代の同級生へのインタビュー企画#Eぐみに会いに行く。Vol.8となる今回は、ニューヨーク在住のAくんにお話を伺うため、初の海外へ! 前回(vol.7)のインタビュイー…

神田朋子
3か月前
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東京タワー

「私、東京タワーが好きなんですよねー」 先日、知人と話している流れで、私はこう言っていた。 「いつから好きなんですか?」 最近東京に引っ越してきた彼女は、当然の…

神田朋子
23時間前
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美しいもの

会社のメールで夏季休暇取得のお知らせが来た。まだ梅雨も来ていないというのに、と思う。しかし、時の流れの速さに驚くのも、もう飽きてきた。 そういえば昨日、外を歩い…

神田朋子
1日前

体調が悪いと、すごく損をした気分になる。

体調が悪いと、すごく損をした気分になる。行動も思考も、体調のいい時の10分の1、いや、100分の1くらいの速度になっているのではないかと思う。 「生きていればそんなと…

神田朋子
2日前
1

ジャスミンと白湯

最近コーヒーばかり飲んでいるから、カフェインを控えようと思い、今夜は白湯で我慢することにした。ポットに水を入れ、お湯を沸かす。 今日の日中は日差しが強く、暑かっ…

神田朋子
3日前

いつもとちがう24時間

毎日24時間、同じ時間を過ごしているはずなのに、日によって1日の長さが変わるような感覚がある。 仕事を終えてそのまま家に帰る日は、あっという間に寝る時間になってい…

神田朋子
4日前
1

集中できる場所

集中できる場所というのは、人それぞれ違うのだろうか。図書館や自習室のように静かなところがいいという人もいれば、程よく雑音のあるところが良いという人もいるかもしれ…

神田朋子
5日前
1

読むのが好きじゃなくても書けるのか

以前からうっすらと思っていた、というか気になってはいたことなのだが、私はあまり「読むこと」が好きではない。「書くこと」が上手くなりたい、と思っているくせに、であ…

神田朋子
6日前

古い記憶から書くといこと

このnoteでは、その日にあったことを書くときもあれば、何年も前のことを書くときもある。古い出来事よりも、当日の出来事の方が記憶に新しくて書きやすいと思いきや、案外…

神田朋子
7日前
8

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読み始めたのだが

三宅香帆さんが書いた『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本を読み始めた。まだ最初の40ページぐらいだ。子どものころから読書好きだった著者が、社会人にな…

神田朋子
8日前
5

約束

私の場合、ダイエットができるかどつかは、つまるところ、自分との約束が守れるかどうかということなんだと思う。 「今日から間食しないぞ!」と誓っても、3日後にはコン…

神田朋子
10日前
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大人らしくなる

「自分が他人に比べて変わっている」と思われたい時もあれば、思われたくない時もある。たいていの場合、思われたい時は思われていなくて、逆に、思われたくない時には思わ…

神田朋子
10日前

行列のできる本屋

いつも行く大型書店のレジが、必ずと言っていいほど混んでいる。欲しい本を手に取って会計に向かうと、その長蛇の列に愕然とする。多いときはゆうに50人以上は並んでいる…

神田朋子
12日前
1

せっかくだから

去年あたりからだろうか。私は心の中で、「せっかくだから」という言葉を使うようになった。 散歩の途中で、「せっかくだから」とコンビニに寄る。季節限定のお菓子があれ…

神田朋子
12日前
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雨傘から日傘へ

昼休みに、折りたたみ傘を持って会社を出た。 うっすら小雨が降っている。すれ違う人たちはほとんど傘をさしていなかったが、さしてもおかしくない程度の雨だ。私はベトナ…

神田朋子
13日前
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ゴールデンウィークの誓い

ゴールデンウィーク中、遊び歩いたために疲れすぎて、お腹は空いているにもかかわらず何を食べたいのか分からないという日があった。 レストランに入ろうとするも、満席。…

神田朋子
2週間前
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『#Eぐみに会いに行く。』vol.8 【前編】 Aくん&にっくん&神田inニューヨーク

『#Eぐみに会いに行く。』vol.8 【前編】 Aくん&にっくん&神田inニューヨーク

高校時代の同級生へのインタビュー企画#Eぐみに会いに行く。Vol.8となる今回は、ニューヨーク在住のAくんにお話を伺うため、初の海外へ! 前回(vol.7)のインタビュイー・にっくんも合流し、3人でお話をさせていただくことになりました。
※会話の流れに沿っていないものもありますが、現地の写真と共にお楽しみ下さい。

『Eぐみに会いに行く。』
Vol.8

【登場人物】

Eぐみの3人、ニューヨーク

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東京タワー

東京タワー

「私、東京タワーが好きなんですよねー」

先日、知人と話している流れで、私はこう言っていた。

「いつから好きなんですか?」

最近東京に引っ越してきた彼女は、当然の質問としてそうきいてきた。そういえば、いつごろからなのだろう? 東京タワーが好きなことは確かだが、小さいころからというわけではない。

「東京タワーにはのぼりましたか?」

さらに重ねられた質問に、また考え込む。学生のときに友達とノリ

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美しいもの

美しいもの

会社のメールで夏季休暇取得のお知らせが来た。まだ梅雨も来ていないというのに、と思う。しかし、時の流れの速さに驚くのも、もう飽きてきた。

そういえば昨日、外を歩いていたらガクアジサイが咲いていた。私の部屋から見えるアジサイはまだ咲いていないから、種類によって咲く時期が違うのかもしれない。窓の目の前にアジサイが咲いているのは、なかなかすてきな眺めだ。

好きな花ではあるのだが、私は昔からアジサイを見

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体調が悪いと、すごく損をした気分になる。

体調が悪いと、すごく損をした気分になる。

体調が悪いと、すごく損をした気分になる。行動も思考も、体調のいい時の10分の1、いや、100分の1くらいの速度になっているのではないかと思う。

「生きていればそんなときもあるさ」とは思う。しかし、全速力で100メートルくらい走ったのに意図せず立ち止まることになり、この前の努力が一気にムダになったような感覚だ。これだったら、最初から走らずに、歩けばよかったのではないかと思ってしまう。

体調を崩す

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ジャスミンと白湯

ジャスミンと白湯

最近コーヒーばかり飲んでいるから、カフェインを控えようと思い、今夜は白湯で我慢することにした。ポットに水を入れ、お湯を沸かす。

今日の日中は日差しが強く、暑かった。夜風を部屋に入れたくて、キッチンの横の窓を開けると、風に乗ってジャスミンの香りがした。「その香りでお湯を飲んだらジャスミンティーっぽくなるかな」などと思ったが、なんだか違う。なぜだろう。

そうだ。これはアレに似ている。お金がないとき

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いつもとちがう24時間

いつもとちがう24時間

毎日24時間、同じ時間を過ごしているはずなのに、日によって1日の長さが変わるような感覚がある。

仕事を終えてそのまま家に帰る日は、あっという間に寝る時間になっていることが多い。今日は少し夜のお散歩をしたせいで、とても長い1日になった。歩いたのは20分程度だったが、いつもと違う景色をたくさん見たことで、時間が引き伸ばされたように感じたのかもしれない。

昼間は通ったことのある道も、夜ゆっくり歩くの

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集中できる場所

集中できる場所

集中できる場所というのは、人それぞれ違うのだろうか。図書館や自習室のように静かなところがいいという人もいれば、程よく雑音のあるところが良いという人もいるかもしれない。

一昨年の秋、私はこぢんまりとしたアパートの一室に引っ越した。窓ぎわに置いたパソコンで、平日の夜や土日に作業をしている。まわりもとても静かで、まるで隠れ家のような私の部屋は、理想の書斎になった、はずだった。

なぜか最近、妙に集中で

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読むのが好きじゃなくても書けるのか

読むのが好きじゃなくても書けるのか

以前からうっすらと思っていた、というか気になってはいたことなのだが、私はあまり「読むこと」が好きではない。「書くこと」が上手くなりたい、と思っているくせに、である。

読むことが好きで、「誰々のような文章が書けるようになりたい!」と思って書き手になった人はいるだろうし、「読むのも書くのも大好き!」という書き手もいるだろう。ものを書くためには、知識の上でも表現の上でも、より多くの本を読むべきだという

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古い記憶から書くといこと

古い記憶から書くといこと

このnoteでは、その日にあったことを書くときもあれば、何年も前のことを書くときもある。古い出来事よりも、当日の出来事の方が記憶に新しくて書きやすいと思いきや、案外そんなこともない。

昔のことを書く場合、それは何年か振りに急に思い出したことではなくて、記憶の割と浅いところにあって、日ごろ思い出しているものなのだ。それらは、角度を変えて、気分を変えて、頭の中で転がしているうちに、だんだんと「書く対

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『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読み始めたのだが

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読み始めたのだが

三宅香帆さんが書いた『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本を読み始めた。まだ最初の40ページぐらいだ。子どものころから読書好きだった著者が、社会人になってから1年目、「労働のせいで本が読めない!」という事実に愕然とするところから本書は始まる。

「社会人になってから本が読めなくなった人間」としてこの本を読み始めてしまった私だったが、なぜだか冒頭から、ぜんぜん内容に共感できない。そこでやっ

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約束

約束

私の場合、ダイエットができるかどつかは、つまるところ、自分との約束が守れるかどうかということなんだと思う。

「今日から間食しないぞ!」と誓っても、3日後にはコンビニでお菓子を買って食べている。そんなことが今までに何度もあった。何か言い訳を作って買うこともあれば、すっかり忘れていることもある。我ながら、ひどいものだ。

そもそも誓いを立てた時点での「間食」の定義が曖昧だ。「食後すぐに食べれば間食じ

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大人らしくなる

大人らしくなる

「自分が他人に比べて変わっている」と思われたい時もあれば、思われたくない時もある。たいていの場合、思われたい時は思われていなくて、逆に、思われたくない時には思われている。

もうとっくの昔に中二病を卒業した人たちであれば、「変わっていると思われたい」なんてことは考えないのだろう。いつまでも、そんな部分にこだわっているのは大人げないとは思うけれど、私は度々考えてしまうのだ。

私の心の中にはその他に

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行列のできる本屋

行列のできる本屋

いつも行く大型書店のレジが、必ずと言っていいほど混んでいる。欲しい本を手に取って会計に向かうと、その長蛇の列に愕然とする。多いときはゆうに50人以上は並んでいるのではないだろうか。

せっかく手に取った本なのだから、買うのがすじなのだろう。そこで買うのを諦めれば読む機会を逃す気がするし、あらためてインターネットで買うことにすれば、2024年問題を全無視することになる。だからやはり、並ぶしかないのだ

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せっかくだから

せっかくだから

去年あたりからだろうか。私は心の中で、「せっかくだから」という言葉を使うようになった。

散歩の途中で、「せっかくだから」とコンビニに寄る。季節限定のお菓子があれば、「せっかくだから」と買ってみる。今日なんて、カレー屋さんに入って、「せっかくだから」とカレーの後にその店名物のチーズケーキとコーヒーを注文した。……なんだ、結局、食べ物のことばかりじゃないか。

しかし、「せっかくだから」とやってみる

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雨傘から日傘へ

雨傘から日傘へ

昼休みに、折りたたみ傘を持って会社を出た。

うっすら小雨が降っている。すれ違う人たちはほとんど傘をさしていなかったが、さしてもおかしくない程度の雨だ。私はベトナムごはんの弁当を買おうと、キッチンカーの列に傘をさして並んだ。

私の前には5人ほどの人が並んでいたが、誰も傘をさしていない。列はゆっくりと進み、私の前が2人になったところで雨がやみ、急に陽がさしてきた。

私はそのまま傘をさし続けた。1

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ゴールデンウィークの誓い

ゴールデンウィークの誓い

ゴールデンウィーク中、遊び歩いたために疲れすぎて、お腹は空いているにもかかわらず何を食べたいのか分からないという日があった。

レストランに入ろうとするも、満席。そもそもそのレストランで食べたいのかもよく分からないまま行列に並ぶのをやめた。「私は、本当は何が食べたいんだろう?」と、いくら胸に手を当ててみても、自分の意思がどこにあるのか分からない。

「くたびれると、三代欲求のうちのひとつまで曖昧に

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