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松下幸之助「一人の知恵には限界がある」


おたがいに神様ではないのだから、一人の知恵には限りがある。

それがどんなに偉い人であっても、やっぱりその人ひとりの知恵には限りがある。

こんな限りのある知恵で人生を歩み、広い世の中を渡ろうとするのだから、ともすればあちらで迷い、こちらでつまずく。

自分一人ですむことならそれでまた良いかもしれないが、この世の中に住む限り、人々はみなつながっているから、自分がつまづけば他人もまた迷惑をする。

他人に迷惑をかけるくらいなら、一人の知恵で歩まぬ方がいい。



わからないことは聞くことである。

知らないことはたずねることである。

たとえわかっていると思うことでも、もう一度人に聞いてみることである。


「見ることひろければ迷わず。聴くこと聡ければ惑わず」という古言がある。

相手がどんな人であろうと、こちらに謙虚な気持ちがあるならば、思わぬ知恵が与えられる。

つまり一人の知恵が二人の知恵になるのである。


二人が三人、三人が四人。

多ければ多いほどいい。

衆知を集めるとは、こんな姿をいうのである。

おたがいに、一人の知恵で歩まぬよう心掛けたいものである。

(参考文献 道をひらく 松下幸之助)

(感想)


会社において、組織が良い状態だと良い知恵が生まれやすい。良い組織とは、普段からのコミュニケーションがしっかりと取れていて、わかり合っている状態、そしてお互いが謙虚で独立している、そんな組織だと、良い知恵が生まれやすい。
そのような組織を引っ張ることのできるリーダーが今の世の中では、どんな会社でも求められている。

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