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記事一覧

【英語】発音学習に年齢や経歴は一切関係ない

【英語】発音学習に年齢や経歴は一切関係ない

発音は子どものうちから手を付けないとだめとか、日本人モノリンガルとしてずーっと生きてきた人は発音学習はもう手遅れとか、そのようなことは一切ありません。この記事では、英語の発音を学ぶのに、年齢、経歴、そのたもろもろが一切関係ないこと、つまり、誰でも、いつでもスタート地点にたって学習をはじめ、最終的に目に見える成果を出せることを説明します。

発音学習=技能の習得

まず、発音学習とは技能の習得です。

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【英語学習】特定の技能だけ伸ばしたい人がいることについて

【英語学習】特定の技能だけ伸ばしたい人がいることについて

世の中には、リーディングの技能だけ伸ばしたい、リスニング力を重点的に伸ばしたい、というニーズを持っている人が結構います。そのような気持ちはよくわかるのですが、いわゆる英語の4技能のいずれかに的を絞り、それを重点的に強化していくというやり方は、無理というか、若干ずれている気がします。今回の記事ではその辺の話をします。

言語とは音である

言語には文字言語と音声言語という分類がありますが、基本的には

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機械翻訳ポストエディット(PE)のディスカウントは合理的か

機械翻訳ポストエディット(PE)のディスカウントは合理的か

※はじめに、僕はポストエディットをやったことがありますし、ポストエディット自体にはきわめて肯定的です。精神的負担がなく、なおかつ時間単価が極端に低くなければ、何も問題ないと思います。

機械翻訳ポストエディットについて

機械翻訳のポストエディットは、機械翻訳ままの訳文をprefillした状態で翻訳者に渡して、それを適宜編集(エディット)してもらう業務フローのことです。普通は、人間による翻訳(hu

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英語は使いまくったらできるようになるは本当か

英語は使いまくったらできるようになるは本当か

英語はとにかく話しまくることが大事!という言説がありますが、これは本当でしょうか。個人的にはこれは半分あってて半分間違っていると思います。今回はその辺の話をします。

アウトプットが効果があるのは当然

まず、英語のアウトプットがトレーニングになるというのはあっています。自分の考えや気持ちを外部に音を介して表現するトレーニングは、気持ち→音(リスニングの場合はその逆再生で、音→気持ち)のリンク構築

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【語学学習】よい英語発音など存在しない。発音を学ぶ上で考慮すべきことは何か

【語学学習】よい英語発音など存在しない。発音を学ぶ上で考慮すべきことは何か

発音が良い、発音が悪いという説明は、だれもが当たり前のように行います。ただ、よい発音、悪い発音の定義(要件)が何かとか、そもそも発音によい、悪いがあるのかというのは、ほとんどの人が考えていないと思います。

前提:よい発音などない

発音によい悪いがあるとしたら、発音を比較して優劣をつけることができるようになるはずです。つまり、さまざまな発音を持つ人を100人集めたら、「発音よい人ランキング」の1

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【フリーランス翻訳者】単価相場や適正価格に対する考え方

【フリーランス翻訳者】単価相場や適正価格に対する考え方

フリーランスの単価に関する話は常に絶えません。それほどまでにみんなが興味がある内容で、かつ、なかなか話が決着しない内容でもあるのだと思います。今回は、価格設定に関する僕の個人的な意見を紹介したいと思います。

単価は高ければ高いほど良い

当たり前ですが、単価は高ければ高いほど良いです。ここで、「高い」というのは何かと比較しての高さの程度差のことですが、その基準は、「これまでの自分の実績」になりま

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英語系サービスがネイティブ、ネイティブと煽ってくる理由

英語系サービスがネイティブ、ネイティブと煽ってくる理由

粗悪系の英語コーチングや語学学習サービスのネット広告は履いて捨てるほど湧いてきます。そのようなサービスの「ネイティブ信仰」は異様なほどに強く、僕が感じる語学学習のあるべき姿とはあまりにもかけ離れています。

これまで、なぜここまで的外れなサービスが乱造されるのか常々疑問に思っていたのですが、自分なりに考えがまとまったので、今回はこの辺の話をしたいと思います。

※以降では、「ネイティブ信仰はまった

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翻訳業界は実力主義じゃない

翻訳業界は実力主義じゃない

よく、「翻訳業界は実力主義なので、年齢や性差に関わらずチャレンジできる」ということを聞きますが、個人的には、ちょっと違うと思います。今回はそのような話をします。

※大前提ですが、要求されるサービスレベル以上のパフォーマンスを継続的に出せることは「あったりまえ」の話です。

実力で上位に行けるわけじゃない

翻訳会社はタレントプールを持っています。そして、どこの会社でもそうでしょうが、ある程度ラン

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I would like to は別に失礼な表現じゃない

I would like to は別に失礼な表現じゃない

I would like to はビジネスシーンで失礼!?みたいな広告を見たのですが、これはケースバイケースです。で、失礼になりかねないケースの方がたぶん少ないです。

たとえば、資料を送ります、とか、相手のYes Noを聞くまでもないことなら I would like to でも全然失礼じゃないです。例:

Hello Mr. XXX. This is Sochaso. I would like

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中学英語を「教える」のが一番難しい

中学英語を「教える」のが一番難しい

中学生に英語を教えるのと、高校生やそれ以上のレベルの人に英語を教えるのとでは、どちらが難しいでしょうか。ほとんどの人は、中学生に教えるほうが簡単と思うかもしれませんが、僕は逆だと思います。

まず第一に、中学生のほとんどが、英語を学びたて、まったく学習歴がない人たちです。まっさらな状態からスタートするサポートをするわけですから、シンプルに責任重大で、誤った認識や知識を一度植え付けてしまうと、それが

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ネイティブが云々かんぬんのコンテンツにうんざりしてきた

枕詞ネイティブを多用するコンテンツは今も昔もあふれんばかりに生産されていますが、そろそろなんとかしたほうが良いのではないでしょうか。

僕は、このテンプレートにいい加減うんざりしているのですが、これが消えるどころが、枕詞ネイティブニストの勢いはさらに加速しているように感じます。この記事では、枕詞ネイティブ濫用に関する概要と、それに対する意見を説明しています。

枕詞ネイティブの特徴

枕詞に「ネイ

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案件打診→予定確保→ドタキャンがいかに害悪か

案件打診→予定確保→ドタキャンがいかに害悪か

こんなお仕事発生しました、ボリュームはこれくらい、納期はこれくらいです、できますか?みたいな打診はフリーランスで働く人にとっては日常茶飯事です。その中でも「案件打診→予定確保→ドタキャン」というのが害悪極まりないので、なにがまずいのか説明します。

一言で言えば、「機会損失の押し付け」になっていることが問題です。作業要員確保のために前もってその人たちの予定を抑えること自体は何も問題ありません。問題

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