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虐待サバイバーって何?

こんにちは!!
丘咲 つぐみです。

3回目の記事になります。

私は、虐待サバイバーです、と、1回目の記事で自己紹介させて頂きました。
でも、
みなさん、
虐待サバイバーって知ってますか?
もしかしたら、私の記事を見てくださるような方たちは、知っている方も多いかも知れませんが、社会全体を見たら、まだそんなに知られていない呼び方なのではないでしょうか。

ということで、今日は、虐待サバイバーについて、少し書き連ねていこうと思います。

虐待サバイバーとは、虐待を受けて乳幼児期・児童期に虐待を受けた人が生命を落とさず、無事に成長した人のことを呼びます。
「虐待を生き延びた人」ということです。
児童虐待というと、現に虐待を受けている子どもたちをイメージする人が多いのではないでしょうか。

とても残念なことに、児童虐待に関する悲しいニュースが流れてくることが後を絶ちません。ニュースで流れてくる内容は、取り返しのつかないような大怪我をした、とか、最悪のケースなら命を奪われてしまった、などというケースが多いと思います。
このようなニュースは、もう一生涯耳にしたくない程に悲しい情報です。今、こうして文章に起こしているだけでも、悲しいでだけでなく、憤りとか、怒りとか、悔しさとか、複雑な感情がどんどん溢れ出してきて、ちょっと油断したら発狂したくなってしまうくらいです。
でも、現実の児童虐待には、このような最悪なケースに至る前の様々な種類と多くの数の虐待があり、このような最悪のケースとならなかった虐待は、ほとんど社会の目に留まることなく、もしかしたら誰にも気付かれないまま、ひっそりと起こっています。
これを聞くと、最悪のケースにならなくて良かったね、命を奪われずに済んで良かったね、大人になって親の元さえ離れられれば無事に自由に生きられるね、と思う方もいると思います。

でも、虐待サバイバーの多くの人は、こういいます。

子どもの頃、今が一番最悪なのだから、大人になって親から離れられれば幸せになれる、今だけ我慢すればいいだけ、と思っていた。
でも、違った。
大人になってからの方が、もっと過酷だった。
こんな地獄が待ち受けているとは思ってなかった。
こんなことなら、あの時殺してくれてたら良かったのに...

もちろん、こんな風に感じることなく、大人になってすぐにハッピーな気持ちを手に入れられた虐待サバイバーもいると思います。
でも、このように「子ども時代以上に過酷」と感じる方が多いのも事実です。

私自身もそうでした。
何度も何度も思いました。
どうして生き延びちゃったんだろう...
いつまでこの地獄は続くのだろう...
どこまで耐えれば死ねるのだろう...

虐待サバイバーにとって、社会の中でただただ生きるだけのことが、ただそれだけのことが、どれほどに壁の高い困難な道なのか...底知れません。

虐待サバイバーの中には、複雑性PTSDを発症している方が多くいます。
私自身もそうです。
戦闘現場より無事に帰還した人が、複雑性PTSDを発症するという話を聞いたことがあるかも知れませんが、戦闘現場帰還者と虐待サバイバーの脳が同じ動きをしている、という研究結果もあります。
戦闘現場と虐待家庭が「同じような環境」とまでは言い切れないかもしれませんが、虐待を受けている子どもたちにとって、それほどに家庭は、安心できず、安全でない場所、ということです。

虐待サバイバーが「子ども時代以上に過酷」である理由の一つに、この複雑性PTSDがあります(理由はこの一つだけではありません)。

複雑性PTSDを抱えた生きる過酷さについては、また書き連ねていきます。
今日は、虐待サバイバーという存在があること、この方たちの生きる道の過酷さを、ふんわりとイメージしてもらえたらと思います。

最後に。。。
こんな風に書いていくと、私丘咲つぐみについて、今も過酷な生活を送っているのでは...と感じさせてしまうかも知れません。
でも、それは違います。
地獄の生活からは卒業出来ました。

私は今、
私の人生って、世界一幸せな人生、と日々感じて生きています!!
あー、生きてて幸せ!最高!、とたくさんかんじて生きています!!

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