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本という海を旅して

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あおやぎの読書記録です。感じたことをぜひ残しておきたい、と思った本をご紹介します。
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#推薦図書

“わかりあえない”にある価値 読書記憶⑤「他者と働く わかりあえなさから始める組織論」

“わかりあえない”にある価値 読書記憶⑤「他者と働く わかりあえなさから始める組織論」

わかりあえない、理解できない。
でもなんとか関係を良くしたい。
物事を前に進めたい。

そんな思いは日々、多くの人が抱いています。

「こう伝えればうまくいく」「こう捉えればうまくいく」「こうすれば…」

他者と関係性を紡いでいくためのハウツーは溢れていて、それらをひとつひとつ試していくことは可能です。

けれど、なかなか前に進めなくて,もどかしい思いをする人もたくさんいます。例えば私です。

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読書記憶④正直でありたい。『なんで僕に聞くんだろう』

読書記憶④正直でありたい。『なんで僕に聞くんだろう』

最近noteを書くたびに思う。

私は、私に嘘をついていないだろうか。

嘘のある文章を書いていないだろうか。

本当に書きたいことを書きたいように書いているだろうか。

この居心地の悪さはなんだろうか。

幡野さんのことば幡野広志さんの本が好きだ。

人との関係のこと、病気のこと、生きることについて思うこと。写真のこと。ご家族のこと。

率直に書く方だと思う。

それでいてどこか優しさも

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読書記憶③“ほどよさ”は人間を考え続けること。「ほどよい量をつくる」

読書記憶③“ほどよさ”は人間を考え続けること。「ほどよい量をつくる」

1月に入ってから、ペットボトル飲料を買っていない。

強く心がけたわけではないけれど、この記事を読んでマイボトルに切り替えたくなったのだ。

マイボトル習慣スタート塩谷さんがご紹介されているボトルを買ってみたのだけれど、とてもいい。シンプルなデザインで落ち着くし、比較的軽く、洗いやすい。

基本的に白湯を入れているのだが、先日スタバでチャイティーをこれに入れてくださるよう頼んだら「かわいいボトルで

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読書記憶②“今“を変えていく1冊「怖れを手放す」

読書記憶②“今“を変えていく1冊「怖れを手放す」

出会ってしまった、最愛の1冊「最高」ではなくて「最愛」という言葉が浮かんでくる本と出会った。

私はNVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)というものを3年ほど前に知り、折に触れてそれを実践できるようになりたいと考えていた。

NVCの考え方には納得がいったし、自分がより健康に生きることができて、人との関わり方を根本的に変えることになるだろうと思ったから

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読書記憶①「パイロットフィッシュ」

読書記憶①「パイロットフィッシュ」

本を読んで、感想を話す。または書く。

シンプルなことなんだけれど、なかなか続けられない。

目の前に人がいれば感想は話せるのだけれど、毎回そうもいかないので、noteで「読書記憶」として書いていこうと思う。

読書「記録」としなかったのは、最近読んだ「パイロットフィッシュ」という小説に“記憶”という言葉が繰り返し出てきたから。

記録と記憶のちがいについて熱く語りたいわけでもないけれど、「読書記

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「モモ」からの発見

「モモ」からの発見

なぜかというと、この訪問者の話すことを聞いていればいるほど、さっき人形と遊んだときのようになってくるからです。つまり、話す声は聞こえるし、ことばは聞こえるのですが、話す人の心は聞こえてこないのです。

私は最近まで、エンデの「モモ」をきちんと読んだことがなかった。

職場の人が「僕は『モモ』に出てくる、カシオペイアという亀が好きで」と話しているのを聞いて、読もうと思ったのだ。

小学生の頃に少し読

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