Y.kohei

ミズノスイムチーム所属の競泳選手です。競技に関する考え方や知識をシェアできたらと思いま…

Y.kohei

ミズノスイムチーム所属の競泳選手です。競技に関する考え方や知識をシェアできたらと思います。

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  • 水泳人生の振り返り

    水泳人生を振り返ります。どんなバックボーンがあるのか知っていただけると嬉しいです。

  • 日々の練習

    練習日誌的頭中湧出文章

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アウトプットと頭の整理

コロナウイルスの流行によって中止になった東京オリンピック選考会。 4年間この日のために準備して選手生命のかかった試合がいきなり無くなった。 やり場のない気持ちと…

Y.kohei
4年前
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不安に思ってもいい

 試合前不安になる時も多いと思う。 不安になってはダメなのではなくて、不安な自分を受け入れて でも大丈夫!と言い聞かせる。 不安なイメージを理想のイメージで塗り…

Y.kohei
2年前
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トレーナーについて

 選手によってトレーナーさんに求めることは様々あると思います。 僕が重要視することは主に4つあります。 1.ケアを受けた後に全身の疲れが抜けていること。 2.可動域が…

Y.kohei
2年前
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最後の日本選手権

選手として出場する最後の日本選手権。 今回は400には出ず、800、1500に絞った。 800mも1500mも1組目。例年の1組目は選手権の制限タイムをぎりぎり突破した選手が泳ぐこと…

Y.kohei
3年前
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日本選手権2021

今回は3日目から会場入りした。いつもと違うのは純粋に他の人の応援をできること。これまでは代表内定したら羨んで、届かないと仲間ができたような安心感を感じてた。この…

Y.kohei
3年前
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試合時の糖質補給について

 予選と準決勝、決勝の間にいかに身体を回復させるかが勝敗を分ける重要なポイントになってくる。疲労の種類には数多くあるが、今回は消費したエネルギーの回復にフォーカ…

Y.kohei
3年前
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18/12/2020

実験の朝練習。 昨日のミーティングで聞いたことを実行してみる。

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Y.kohei
3年前
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17/12/2020

午前オフの午後練のみ。畑に行ったらゴボウの葉が枯れてたから掘り起こした。 昨日ケア受けてるから反応は鈍め。 明日がメインなので動きを出す練習。

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Y.kohei
3年前
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15/12/2020

今日の練習後の楽しみは深夜鉄道。 午前ば昨日と似たような練習で、心肺機能に効く練習。

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Y.kohei
3年前
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14/12/2020

競泳人生最後の泳ぎ込み。これから練習ノート感覚で綴る。大した内容ではないし、見られるのは恥ずかしい気持ちもあるし、とりあえず自分の記録として残しておくだけなので…

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Y.kohei
3年前
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人生で1番泳いだ半年

 今回はリオオリンピック選考会前に行った強化について。どんな練習をしていたか、どうやって乗り越えてきたかについて書きたい。  2015年秋から2016年春の半年間。自由…

Y.kohei
4年前
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知ってるだけで速くなる3つのこと

 水泳理論編、第1弾。 速くなるための3要素  鹿屋体育大学に入学してから卒業するまで田中先生に授業や練習前、練習後しつこく叩き込まれた。  田中先生はご存知のと…

Y.kohei
4年前
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競泳人生の振り返り〜社会人編

大学卒業後ミズノスイムチームとして水泳を続けさせてもらっている。  入社後、日本新記録を樹立してから6年。大学卒業後も田中先生に教わってきたが、コーチが変わった…

Y.kohei
4年前
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水泳人生の振り返り〜大学編

 人生の最大の転機。大学編に突入。  インターハイ12位で全国大会の決勝にも残ったことのない選手が日本代表に入るまでの話。 前回は高校までを振り返った。もっといっ…

Y.kohei
4年前
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アウトプットと頭の整理

アウトプットと頭の整理

コロナウイルスの流行によって中止になった東京オリンピック選考会。

4年間この日のために準備して選手生命のかかった試合がいきなり無くなった。

やり場のない気持ちと何か残したいと思っていきなり始めたnote。

競泳選手として日本の上位になってから10年。いろんな経験と知識がついた。せっかくなのでそれをシェアしたい。そう思う。

まずは自分の競泳人生を振り返って書いてみる。

 水泳を始めたのは両

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不安に思ってもいい

不安に思ってもいい

 試合前不安になる時も多いと思う。

不安になってはダメなのではなくて、不安な自分を受け入れて

でも大丈夫!と言い聞かせる。

不安なイメージを理想のイメージで塗り替えることで自信につながる。

引退が近いあなたへ。

今できることを100%ひとつづつこなしていく。

きっとそれが最後の最後の笑顔につながるはず。

Good Luck!

トレーナーについて

トレーナーについて

 選手によってトレーナーさんに求めることは様々あると思います。

僕が重要視することは主に4つあります。
1.ケアを受けた後に全身の疲れが抜けていること。
2.可動域が出ていること。
3.大会時に細かい調整ができること。
4.受けたいタイミングに施術を受けられる事です。

 社会人になってからは東京を拠点としたことと所属の理解もあり手厚くサポートしていただきました。入社直後から診てもらっていたのは

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最後の日本選手権

最後の日本選手権

選手として出場する最後の日本選手権。

今回は400には出ず、800、1500に絞った。
800mも1500mも1組目。例年の1組目は選手権の制限タイムをぎりぎり突破した選手が泳ぐことが多い。今回はコロナの影響で参加人数が絞られている。3組しかないためレベルの高い争いが繰り広げられる。
800はあくまでも1500への布石であるので、ある程度軽く泳ぎたいと思っていた。ガツガツ追い込まないと決めて泳い

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日本選手権2021

日本選手権2021

今回は3日目から会場入りした。いつもと違うのは純粋に他の人の応援をできること。これまでは代表内定したら羨んで、届かないと仲間ができたような安心感を感じてた。この大会は自分のことのように喜び祝福できた。たぶん、例年よりも表情は明るく柔らかくなってたはず。

800も1500も1組目。実は選考会の1組目は難しい。この後の組は1組目のタイムを基準にして泳ぐので最低これくらいで泳げば予選通るなと想定して力

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試合時の糖質補給について

試合時の糖質補給について

 予選と準決勝、決勝の間にいかに身体を回復させるかが勝敗を分ける重要なポイントになってくる。疲労の種類には数多くあるが、今回は消費したエネルギーの回復にフォーカスする。

 消費したグリコーゲンはできる限り早く炭水化物を摂取することで回復を早められる。できる限り早くというのが重要。具体的には1−1.2g /体重/時を4時間継続して摂取する。以後は通常通りの食事をおこなう。例えば60kgの人は60-

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18/12/2020

18/12/2020

実験の朝練習。

昨日のミーティングで聞いたことを実行してみる。

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17/12/2020

17/12/2020

午前オフの午後練のみ。畑に行ったらゴボウの葉が枯れてたから掘り起こした。

昨日ケア受けてるから反応は鈍め。

明日がメインなので動きを出す練習。

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15/12/2020

15/12/2020

今日の練習後の楽しみは深夜鉄道。

午前ば昨日と似たような練習で、心肺機能に効く練習。

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14/12/2020

14/12/2020

競泳人生最後の泳ぎ込み。これから練習ノート感覚で綴る。大した内容ではないし、見られるのは恥ずかしい気持ちもあるし、とりあえず自分の記録として残しておくだけなので、有料で公開します。しょうもない文章ですので買うのはお金の無駄です。

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人生で1番泳いだ半年

人生で1番泳いだ半年

 今回はリオオリンピック選考会前に行った強化について。どんな練習をしていたか、どうやって乗り越えてきたかについて書きたい。

 2015年秋から2016年春の半年間。自由形強化事業の一環で1 カ月間のグアム合宿を2度させてもらった。この半年間、練習のトータル距離はほぼ毎回9000m越え。およそ1800km。東京から上海まで泳いだことになる。下向きで泳いでいる時間が長いせいで日焼けが半端なかった。

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知ってるだけで速くなる3つのこと

知ってるだけで速くなる3つのこと

 水泳理論編、第1弾。

速くなるための3要素

 鹿屋体育大学に入学してから卒業するまで田中先生に授業や練習前、練習後しつこく叩き込まれた。

 田中先生はご存知のとおり、柴田亜衣さんを指導していたコーチ。男子1500で日本で初めて16分、15分を切った選手を指導していた。インカレでの女子総合優勝など、挙げだすとキリがない。

 先生は2014年、鹿屋体育大学を退官後JISS勤務になった。僕も鹿

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競泳人生の振り返り〜社会人編

競泳人生の振り返り〜社会人編

大学卒業後ミズノスイムチームとして水泳を続けさせてもらっている。

 入社後、日本新記録を樹立してから6年。大学卒業後も田中先生に教わってきたが、コーチが変わったり、手術をしたり色々あった。学ぶこともたくさんだった。6年ベストが出ていないのもあって今回は話が重くなってしまう。

前回の記事はこちらから

 日本記録を出したのは入社してすぐの6月のジャパンオープン2014。監督からプレッシャーをかけ

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水泳人生の振り返り〜大学編

水泳人生の振り返り〜大学編

 人生の最大の転機。大学編に突入。

 インターハイ12位で全国大会の決勝にも残ったことのない選手が日本代表に入るまでの話。

前回は高校までを振り返った。もっといっぱいエピソードはあるが後々少しずつ書いていく。

 名匠、田中先生の勧誘によって進学が決まった鹿屋体育大。鹿児島県の右側。鹿児島空港からバスに乗って1時間40分。交通の便が良いとは決して言えない、そんな場所にある。施設としては最高で、

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