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老化を知る


本日の言葉

年齢というものには元来意味はない。
若い生活をしているものは若い。
老いた生活をしているものは老いている。

(井上靖)


加齢による一般的変化


1.予備力(ストレス耐性)の低下
2.恒常性維持機能の低下
3.防御機能の低下
4.回復力の低下
5.適応力の低下



加齢による身体的変化


加齢により、脳神経系、心血管系、呼吸器系、消化器系、腎泌尿器系、骨運動系など複数の身体機能に変化が生じます。
この中で加齢による身体的変化の具体的変化を挙げてみました。

1.骨運動系

・骨量の減少 ⇒骨粗鬆症(特に閉経後の女性)
・骨強度の低下 ⇒骨折しやすい
・筋弾力、腱・靭帯の硬化
・関節液減少
・滑膜の弾力性低下 ⇒関節炎を生じやすい
・筋萎縮 ⇒筋力低下


2.免疫系

・胸腺萎縮 およびヘルパーTリンパ球の割合減少
 ⇒感染防御能の低下

・自己免疫疾患の増加


3.皮膚

・皮膚弾力の低下
・皮膚表在感覚の低下
・皮膚深部感覚の低下
・汗腺数の低下⇒外気温への反応性低下
・皮膚膜の薄化⇒バリア機能低下、ドライスキン


加齢による精神心理機能の変化


1.知能

・言語の流暢さ、数的処理能力は若い世代よりも優れています。
・新たなことを学習したり、新しい環境に順応する流動性知能は低下。
・老年期の一般的な知能の低下はそれほど大きくありません。
 低下 が目立つのは80歳以降といわれています。


2.創造性・拡散的思考

・ミステリー小説での犯人推理、数学の問題を解くこと、1 つの問題に対して主々の異なっためずらしい答えを出すこ となど独創性には他の年齢群との差はありません。
・作曲家の室内楽の生産のピークは30代後半と70代前半。
・画家の85%は、創造性は老年期が最高の状態としています。


3.自己概念
  意識化された自己像を高齢者がどう評価するかということです。
  これは、加齢と共に上昇するという者と
  低下するという者の 両者があります。


4.不安特性

・喪失と円熟の時期であり、
 ストレスのほうが大きけれ ば不安も高くなります。
・急性不安よりも低いレベルの慢性不安があるのが通常です。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


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