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山形県の新米地域おこし協力隊、勢いまかせに駆け抜けた着任3週目。


勢いまかせの着任3週目。

 今週のしいたけ占いによると、"今週の乙女座はけっこう強い「強運状態」"で、"「坂道や難所と思われているような箇所を、一気に乗り越えられる」とか、「不思議な援助が入りやすいし、勢いがつきやすい」みたいな感じがあったりします。"とのこと。
"はじめは勇気がいるかも知れないけど、「えい! やってしまえ! 」と、勢いでやっていっちゃってくださいね。"とのアドバイスの通り、これまでの人生の中でも稀に見る「勢いまかせ」状態だった。
 勢いにまかせて周りの人たちに「あれやりたい! これやりたい!」と相談していて、正直申し訳ない気持ちでいっぱいだったのだが、「むしろ面白い話持ってきてくれてありがたい!」とか言ってもらってしまって、本当に今強運状態。ありがとうございます。

4月15日(月)

 先週とまったく同じで月曜日の記憶がない(日記を書いているのは火曜日)。なんでこんなに月曜日の記憶は残らないのだろうか。。
 今日は打ち合わせなどもなく、noteを書いたりInstagramを更新したり、今後の活動方針について考えたりしていた、はず。
 私がこだわりたいことの一つとして、活動の見える化がある。昨年、業務を行政から委託される側で仕事をして思ったことは、報告書を細かく書いて行政の皆さんに見てもらうことは仕事を円滑に進める上で超大事だということ。しかも関係人口創出という成果がわかりにくい活動をしているからこそ、SNSのフォロワー数やいいね数、ブログのPV数、出席したイベントの数や内容の報告、実施したイベントの参加者数やアンケート結果などをこまめにまとめて出しておくことが、「川村はこういう活動をしていて、そこそこ頑張っている」という認識につながり、次の活動の足がかりになる。
 まずは活動をしないと報告書は書けないけれど、活動をしてみたら報告書を書く。なんなら報告書を書く前提で活動設計する。ひとつひとつ、自分にも他人にもわかりやすい評価としてまとめていきたい。ただ、「お金をこれだけ生み出した! バスの本数増やした!」みたいな、でかくてわかりやすいことはできない。地道にコツコツ、結局なんなん? っていう活動を積み重ねていくことになるであろうからこそ、こまめな報告を大事にしていきたい。

4月16日(火)

 午前中はキャリアクリエイトさんと打ち合わせ。
こちらでは「ヤマガタ未来ラボ」というサービスを運営していて、山形が気になる人(山形の関係人口といって相違なさそう)に向けた山形関係の記事の配信やイベント開催などを行なっている。

 今回はそのサイトの中にある金山町ページの更新権限を与えていただき、金山町役場メンバーで記事を執筆したら校正してアップしてもらえることになったので、その打ち合わせ。控えめに言って神様。既にアクティブユーザーがたくさんいるサービス上で記事をアップさせてもらえて、しかも校正してもらえるなんて、ありがたや。未来ラボさんのインスタグラムにも、金山のアカウントの投稿に未来ラボさんをタグづけしたら投稿してくれるって、神すぎる。 note以外にも影響力ありそうなメディアに記事書けないかなと考えていたところで最高な案件が発生。
 みなさん、ヤマガタ未来ラボさんのインスタもサイトも要チェックです〜!


お昼。米の娘豚のしょうが焼き。

4月17日(水)

 午前中はシェーネスハイム金山にて打ち合わせ。
私は活動範囲的に役場周辺にいることが多いが、私と同時期に協力隊に就任した大友さんと澤野さんは、山の上の方にある神室エリア一帯の観光事業を盛り上げるお仕事をされている。

 神室エリアは温泉、ホテル、スキー場、キャンプ場、ドッグランなどがまとまって整備されていて、さらに森を散歩したり木工体験をしたり山菜採りをしたり、あらゆるアクティビティが体験できる。アウトドア好きにはたまらないコンテンツなので、私は圧倒的インドアですが、大友さんと澤野さんにキャンプに連れて行ってもらいたいと思っています。
 新規協力隊3人の簡単な紹介チラシも作成したので、配り歩きたい所存。

 午後は! デザイナーにして東京都世田谷区尾山台で本屋「WARP HOLE BOOKS」を営むなるきさんと、私の大学の同期でなるきさんのデザイン事務所で働いているマイマイと打ち合わせ。5月3日に金山町内で開催される街市への出店と、今後本屋をやっていくならどうするか、という打ち合わせ。
 本屋をやるというか、交流拠点を作っていきたいとの話の中で、私の卒論によるとやはり「本が読める」という機能は有効な集客手段(交流拠点の話であんまり「客」とか使いたくないけれど)。図書館にしろ本屋にしろ、本に触れられる環境って特に中山間地域では大事だよねと思っていて、多機能交流拠点のひとつの機能として本屋があるといいなと思っている。
 東京にいる時から「金山に本屋がないのなら、WARP HOLE BOOKSの支店を作れたりしたらな」とは話していて、何度か本のイベントをしてもらうつもりでなるきさんとマイマイの交通費を確保していたのだが、まさかの急転直下、私が本屋をやることに?
 いろいろと勢いにまかせすぎて整理できていなかった部分を紐解きながら、今後の動きの相談をさせていただいた。正直私の勢いに巻き込んでしまったかなと思いながら打ち合わせをしていたけれど、「こんなに面白い話をもってくてくれてありがとう!」なんて言ってもらえて、ちょっと泣きかけた。
 本当に恵まれたご縁。良い意味で勢いにまかせて、本の販売頑張るぞ。

4月18日(木)

 先日から急激に話が進んでいる「多機能・多世代交流拠点事業」的な、コミュニティスペース創出に関するはなし。
 まずは本屋のはなしが進み、その後拠点にできそうな物件が決まり、上司とも話をして、方向性もなんとなく決まってきた。「交流サロンぽすと」という金山町のまちなか交流拠点施設的なものがあり、2階は「森の図書館」という名前で子ども向けの絵本などを貸し出ししている図書館兼放課後子ども教室となっている。読み聞かせサークルとして立ち上がった地元のお母さんたちによる団体「きつねのぼたん」さんが運営していて、私も毎日のように入り浸っている憩いの場所。ただ、1階が観光パンフレット置き場で、それ以外の活用が進んでいない。まずはその1階に曜日や時間を決めて駐在してみればいいのでは、という流れ。

 その中で協力者になってくれそうな「きつねのぼたん」代表の半田さんに、私の思いを話しに行った。「どんな反応が返ってくるかなあ」とドキドキしていたが、話してみたら「本当は私もそういう場所をやりたかったのよ!」とのこと。午前中はお年寄りなど大人が自分のやりたいことを持ち寄れて、午後は子どもたちに大人がそれを教えられるような場所をやりたかったけど、どうしても子ども向けに寄ってしまっていて難しい。できることは協力するからぜひやろう的な話になり、とても安心した。
 やっぱり今は強運期間!

4月19日(金)

 今日も交流拠点に関するはなし。
「きつねのぼたん」の半田さんから、子どもが放課後に集まれる居場所づくりに関する思いやこれまでの活動について伺った。想像以上に壮絶だった。こんなに苦労して今があるのか、、ポッと出の私がこんなに勢いまかせにやってもいいのだろうか。とモヤモヤしながらも、話している途中に放課後の子ども達が遊びにきたので断念。
 中山間地域には子どもたちの居場所が家しかないし、狭いコミュニティから突然広い社会に出て精神的に参ってしまう子もいる。放課後は自分の可能性を広げられるゴールデンタイムだから、いろんな大人と関わってほしいのだ、と聞いて、私がなんでこんなにコミュニティスペースにこだわって生きているのか思い出した。
 そういえば私はひとりっ子で家にいてもひとりの世界しかなかったし、限られた友達や親、学校の先生としか関わりがなかった。しかも一学年70人で、小学校から中学校に上がってもほぼメンツが変わらない。そんな中で盛岡のまちなかにある、一学年200人の高校に行った時は「この世にはこんなにいろんな人がいたんだ」と本気で驚いた。そして大学進学で東京に出て、地域のコミュニティスペースなるものがあると知った時、「私が住むまちにこんな場所があれば、私の人生の選択肢はもっと広がったのに」と思った。だからこそ子ども達には、たくさんの大人と関わって話す機会を持ってほしい。それは大人も一緒で、家と会社の往復だけでは人生の選択肢めちゃくちゃ狭まるよな、サードプレイス的な場所に関わればもっと自分の可能性が広がるはず、との思いがあった。
 こういった思いは半田さんも一緒だった。
 半田さん、私もそう思います! とテンション上がりながら私の卒論の話をしようと思ったら子ども達が登場。まだ話せてはいないが、私は中山間地域におけるコミュニティスペースの設計運用について研究していた。そこで得られた知見を、このまちで活かせたらと思う。

そして、今日は前神さんが来てくれた! 飛び出す公務員代表みたいな(今はフリーランスだが)前神さん、元気もらえました!感謝!

今週も来週も勢いまかせ。

 要約すると勢いにまかせた1週間だった。こんなにサクサク物事が進んでいいのかと不安になるが、勢いでいける時はいってみて、あとで「本当にいいんですか?」と確認するべきところに確認しながら、着実に進んでいきたい。

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