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医療人たちはどう生きるか

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医療・保健・福祉、そして介護のこれからを考える。2025年を超えたその先は、よりよい質の勝負になる。納得する医療とはなにかを考えながら、書いていくシリーズです。(photo by… もっと読む
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#ヘルスケア

死亡確認の後に…

死亡確認の後に…

「心音、呼吸音の停止、瞳孔の拡大、対光反射の消失を確認しました。これをもちまして、死亡確認とさせていただきます。死亡時刻は○時○分です。」

主治医は深々と頭を下げる。長く頭を下げ、家族が少し落ち着いた頃、主治医は患者のこれまでの経過を説明した。事実を述べた上で、剖検の希望の有無を訪ね、希望しないことを確認して、僕と主治医である指導医は部屋を去った。

僕にとって医師になってから、はじめての担当患

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医療系学生コミュニティマッピングを作ってみて、無意味だと確信した話

医療系学生コミュニティマッピングを作ってみて、無意味だと確信した話

先日、医療系学生団体マッピングを作りました。学生主体型と法人・病院主体型、臨床色強めと臨床色弱め。二軸でまとめてみました。

一年生時の医療政策の勉強会から始まり、救急系、臨床推論系、官公庁インターン、学生団体運営、国際保健、地域包括ケア、そして場づくり、と6年間で多くの団体に属したり、行ったりした経験を生かして、我ながらうまくまとまり、普段、バズることのない僕が、ちょっと驚くくらいにはRT・いい

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医師がまちなかで屋台を引くってどういうこと?

医師がまちなかで屋台を引くってどういうこと?

「医者が屋台をひく」
突拍子もないことがこんなに”まち”と”医療”を結びつけるなんて、最初は思ってもいませんでした。

2016年10月、東京谷根千での芸工展(暮らしの中の創作活動を紹介し、交流するお祭り)に突如現れた「モバイル屋台DE健康カフェ」。当初、地域のソーシャルキャピタル(地域のつながり)を見つけるために、移動できる屋台で街に繰り出しました。地域のつながりがあるほど、健康にいいと言われて

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医療・介護業界がサカナクションのライブに見習うべき3つの理由

医療・介護業界がサカナクションのライブに見習うべき3つの理由

 サカナクションのライブがエモ過ぎた。10以上のアーティストのライブに行った中で、間違いなくダントツで面白かった。ライブ当日に文字にしたためると、間違いなく、エモい!面白い!楽しい!熱い!の連呼になると思われるので、落ち着いた翌日の今、医療との共通点を考えつつ、言語したいと思う。

 10/1に幕張メッセで行われた「SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena

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