吉川賢一 / Kenichi Yoshikawa

事業戦略・マーケティング。 趣味は登山とランニング、 読書。哲学が好き。 2022TJ…

吉川賢一 / Kenichi Yoshikawa

事業戦略・マーケティング。 趣味は登山とランニング、 読書。哲学が好き。 2022TJAR, 2023UTMB完走。   Instagramでは、日本の美しい山々を発信しています。 📧kenichi.729@gmail.com

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2024年の目標

「常住死身」2024年はいろいろな感情が渦巻くスタートとなりました。昨年末、母が亡くなり、能登半島地震から始まった2024年。被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。 年明け最初に読んだ本『葉隠』 『葉隠』(はがくれ)は、江戸時代中期(1716年ごろ)に書かれた書物。肥前国佐賀鍋島藩士・山本常朝が武士としての心得を口述し、それを同藩士田代陣基が筆録しまとめたものです。 2024年はそのような気持ち「常住死身」をテーマとして毎日過ごしていきたいと思います。 「経験」

    • 人生を豊かにする芸術

      芸術を趣味にすることこれまでスポーツや体育会系の趣味が多く、芸術の趣味を持つことに憧れをもっていました。 芸術を辞書で調べると、 『特定の材料・様式などによって美を追求・表現しようとする人間の活動。および、その所産。絵画・彫刻・建築などの空間芸術、音楽・文学などの時間芸術、演劇・映画・舞踊・オペラなどの総合芸術など』 音楽(楽器)や文学(俳句)を少し挑戦しましたが、続かず••• ただ、諦めずに続けたいと思います。 そして、最近、水彩画を始めようと思い、その翌日に通信教育の申

      • 道徳感情はどこからくるのか

        『道徳感情論』アダム・スミス国富論”神のみえざる手”で有名な、 経済学の父アダム・スミス。 国富論よりも前に執筆されている『道徳感情論』についてのご紹介です。 経済学者に加え、哲学者・倫理学者の顔も持っていることは知りませんでした。 本書では、 「人間の道徳感情や行動の基盤は何か」 について深く考察されています。 「人間の習性」や「社会の感情構造」 について知ることがでます。 人間の道徳感情の基盤本書のはじまりです。 アダムスミスは「共感」や「同情」が、 人間の道徳的

        • 書を家とせず、友とする

          『思考の整理学』外山滋比古 「東大&京大で一番読まれた本」と銘打つ有名な書籍。再度読み直してみました。彼の哲学は日本の現代思想に大きな影響を与え、特に「生の哲学」や「存在論的倫理学」などの分野で知られているとのこと。 一つ一つの章の内容は独立で短いので、とても読みやすい本です。 そして、今回強く響いた言葉。 現実は2つ?どういうことか。 内容を整理してみました。 非常に示唆のある内容。 「わずかな人生、どちらの現実で生きるか」 「今、自分はどちらの世界に生きているか」

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          37本
        • 2023UTMB
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          6本
        • 2022 TJAR本戦
          13本
        • 2022TJAR への道のり
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          今日最大限の努力をしたか

          書籍『TRIGGER』By Marshall Goldsmith「環境が与える影響」,「無意識の意識」, 「今を大切にすること」,「習慣の力」, 普段から意識していますが、実践・チェックすることが難しいと思っていました。 この本を読み、それらをチェックする ”魔法のことば” に出会いました。 「~のために、私は今日最大限努力したか?」 この言葉、以下の3点で ”魔法のことば” だと 感じました。 ①”今”ではなく”今日”という時間を使うこと   で、時間に猶予を与えてくれて

          今日最大限の努力をしたか

          南アルプス聖岳

          行程1月にTJAR2022の仲間と聖岳へ。 Day1 芝沢ゲート- 易老渡- 薊畑- 聖平小屋 Day2 小聖岳- 聖岳- 薊畑- 芝沢ゲート 1,500mあたりから雪が現われ、2,000mから雪の世界。 1泊なので久々の仲間とゆっくり話をしながらの楽しい山行でした。 いずれも上位の選手。トレーニングの話、山の話、道具の話。楽しい山行であると共に一緒に過ごすことで、たくさんの学びがありました。 2日目は、日の出前に出発。 気温は-15℃程度。天候はばっちり。 小聖までほ

          武士道に学ぶ

          日本の精神文化新渡戸稲造が世界へ向けて流暢な英語で書き上げた世界的ベストセラー。 前回の『葉隠』で再度読み直したくなり、読んでみました。20代前半で読んだときとは違う世界がそこにはありました。 書き出しも美しい。 武士道は現代となじまない点もあると思いますが、日本人の心深くにある精神文化を知っておくことは大切なことと思います。 武士道の渕源この精神文化の源泉を以下のとおり、説明しています。 仏教: 運命に任すという平静なる感覚、不可避に対する静かなる屈服、危険災禍に直面

          2023年の振り返り

          年始目標コロナ罹患からはじまった2023年。 年始にたてた目標は以下の3つでした。 ①楽しく生きることの意味。この意味について考えてきましたが、今一つの結論にたどり着いています。それは、 「ひとつのことに集中し、それを味わうこと」 今の瞬間を大切にし、それを蓄積・習慣化していくことで、本当に今を生きていると言える。まだ途上ですが来年も続けていきたいです。 ②コンフォートゾーンを抜けること。これは達成できなかった点、引き続きの課題です。 ③UTMBは完走し、目標達成することが

          幸福とは何か

          カールヒルティ「幸福論」来年の目標を作るために、12月はカール・ヒルティの「幸福論」を読み直していました。 三大幸福論のひとつ。 スイス哲学者ヒルティの幸福論 フランス評論家アランの幸福論 イギリス論理学者ラッセルの幸福論 スイスの下院議員を務め、法学者、哲学者、著名な文筆家としても知られるカール・ヒルティ(1833~1909)は、実践的で多くのことを教えてくれます。第一部~第三部まである書籍。 今回は、第一部をご紹介いたします。 仕事の上手な仕方特徴的ですが、まず一番に

          人格の実現について

          「善の研究」西田幾多郎今回は、近代日本哲学の創始者の一人とされている西田幾多郎さん(1870-1945)「善の研究」についての話です。 「2024年のテーマをどうするか」 今考えはじめていますが、この書籍を読み、少し目標がみえてきました。そのご紹介です。 (2023年の振り返り、2024年の目標はまた書きます) この本で特に印象に残ったのは「純粋経験」と「人格の実現」でした。 純粋経験とは 西田幾多郎さんは「純粋経験」という概念を提唱しました。 これは、日常の経験から洗

          人格の実現について

          つくばマラソン PB更新

          自己ベスト更新UTMB直後に足底筋膜炎になり、トレーニングはそれほど積めていませんでした。直前まで出走するか悩んでいましたが、足底筋膜炎が治ってきていたこと、気温・風速の条件もいいため3日前に走ることにしました。 腕時計COROSの予想タイムも3時間5分と下がっていたので、サブスリーくらいのイメージでスタート。 結果、2:51'17" 先シーズンの大分別府マラソンから3分弱の自己ベスト更新となりました。 レース結果の考察今回のポイントは3点 ① 気温・風速の条件がよかった

          つくばマラソン PB更新

          お互いの文化を理解すること

          異文化理解力 (Erin Meyer)前回の「最後はなぜかうまくいくイタリア人(宮嶋勲)」を読み、異文化の違いについて興味を持ち、次は「異文化理解力(Erin・Meyer)」を読んでみました。 当然、日本人にもいろいろな人がいるように、個人差は大きいものの、文化間でとらえたときに、個人差よりも大きな違いがあるというのが本書の内容です。 例えば、下の図は各国のコミュニケーションによる分布。 アジアは、仏教・儒教・道教の影響か、ほのめかした内容で伝える傾向があるようです。 特

          お互いの文化を理解すること

          心軽やかに生きること

          最後はなぜかうまくいくイタリア人ふと、本屋さんで気になった本。 UTMBではたくさんの陽気なイタリア人に元気づけられました。 名目GDPでは世界第8位、ユーロ圏ではドイツとフランスに次ぐ第3位の経済規模を持つ経済大国。歴史を振り返ると古代文化の発祥の地、ローマ帝国の中枢、そして、レオナルドダヴィンチ、ガリレオ・ガリレイ、マキャヴェリを創出したイタリア。 そんなイタリアの文化。とても面白く元気をもらえる本でした。 人生における「寄り道」を大切にする極端に書いている部分もあ

          心軽やかに生きること

          自然を楽しみ共感すること

          井川マウンテンマラソンTJAR望月さんが、地元静岡市葵区井川で主催される井川マウンテンマラソンにお誘いいただき、ゲストとして参加させていただきました。 トレイルラン大会はしばらく出場する予定はありませんが、憧れのTJAR選手たちと一緒に過ごせること、レース最後に迎えてくれた井川・静岡、応援いただいた方々へ少しでも恩返しができればと思い参加させていただきました。 そして、興味深いのが大会コンセプトでした。 「順位を決めず、ペアでレースを進める」というルール。 大会を振り返りな

          自然を楽しみ共感すること

          ”自然”に生きること

          これからのことUTMBの記事について長々と書きましたが、 これからのことについて書きたいと思います。 走り始めて10年。大きな変化があった10年。 10年前に比べ、心も体も強くなることができました。今年45才。作ってきたこの体は維持し、そして、自分のなかの可能性をまだまだみてみたいと思います。 西洋・東洋哲学ともに好きですが、茶の本(岡倉天心)、東洋的な見方(鈴木大拙)、ブッダのことば(岩波文庫)など、最近は東洋哲学を読んでいました。そして、これからのことを考えた時、すっと

          ”自然”に生きること

          Trailrunで学んだこと。そして、これから。

          新しい自分との出会い2013年12月に初めて大会に出場し、 はまるきっかけとなったのは、 「2014年赤城山トレイルランニングレース31km」でした。 今も明確に覚えています。 わたしは保守的な性格で、31kmのレースならそれに完走できるように調整して走りますが、そのレースでは一緒に出場した仲間が序盤から突っ込み、それを追うように一緒に突っ込み、25kmくらいで一緒に撃沈。足が攣り、なんとかゴールしたレース。 そのときに、何かわくわくする感じ。 「保守的でなく攻める自分」を

          Trailrunで学んだこと。そして、これから。