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「蛙化現象」が誤用→流行語化→炎上している問題について

 今回の記事について、言いたいことは以下のツリーにまとめてありますので、そちらをまずは御覧ください。

 ちなみにニュースというのが、以下の動画になります。

一応せんぶ観たは観たんですが、何度も中断しそうになったくらいには、プッツンしかけました。あと調べる限りだと、どうも流行語の方は、去年から流行り出してたっぽいですね。

 流行語の蛙化現象については、ツイッターでおおむね言いたいことは言っているので、noteでは一旦ここまでにします。ここからは本来の蛙化現象について、思うところを話していきますね。

本来の「蛙化現象」も反感を買いやすかった?

🔥🐸🔥

 流行語になった方の蛙化現象は現在炎上中ですが、そもそも本来の蛙化現象も、やたらとバッシングされているフシがあったと感じていました。

 上記でも私の蛙化現象の原因となった、自尊心の低さについて触れたかと思います。しかし世間の反応を見ていくと、この原因の根深さについて把握しないまま、「好きな異性に好意を示されると気持ち悪く感じる」という”症状の部分だけ”を聞いて、気分を害した人たちの書き込みが少なくなかったんですよね。

自尊心が低くなることの原因は人それぞれかと思いますが、ツイートで説明したように、私はASDグレーで、できることが極端に少ないことが主な原因となっています。で、相手を気持ち悪く感じてしまう自分にも戸惑って、自己嫌悪に陥っていました。この流れも蛙化現象特有だそうです。

 ちなみに私はASDの診断は受けていますが、蛙化現象については医師に相談しておらず、ちゃんと診断されたわけではありません。が、一応かなり心当たりはあります。

自認のキッカケは、「セックス依存症になりました。」

 私が蛙化現象を自認したのは、津島隆太先生のマンガ「セックス依存症になりました。」がキッカケでした。これは作者のセックス依存症の治療の経過を描いた、実録漫画になります。

厳密に言うと、89話ではなく88話の告知ツイートで、登場人物に対して蛙化現象を指摘するリプライが結構あったので、それで知ったという流れです。

 このお話の美咲さんという女性は、まず元からの蛙化現象に加え、旦那から女性としての自分を否定されます。さらに悪い男に捕まって洗脳されて性奴隷になり、セックス依存症になってしまって、自分を調教したご主人さまからも結局女性として否定され、余計に自尊心を失うという悲惨なステップを踏んでいます。

いうて、洗脳→性奴隷→セックス依存症という流れは、蛙化現象でも坂道雪だるまの最終地点寸前くらいのレベルかと思いますが…。

 もちろん実際にあった話をベースにしているとはいえ、マンガなので大なり小なり脚色もあるでしょう。見てのとおり、身バレがかなり怖いテーマの作品ではあるので。

それでも蛙化現象のバックボーンのイメージがないままだと、当事者を著しく傷つける発言をしかねないので、相手を気遣うための想像力を養う上で、有用な資料になるでしょう。ただ一応、津島先生も名前や外見だけは大幅に変えて、話自体はあまり手を加えないようにしている、という旨は話していたかと思います。

余談

 エッセイ系って、しばしば「嘘か本当か」の議論が起こったり、「嘘松なのに信じてる奴バッカじゃねえの」と言う方も、たまに見かけることってありますよね。

ただ内容によっては、真実か否かは重要でなく、伝えていること自体は意識すべき問題ということもあったりします。津島先生の作品は、そのいい例と言えるでしょう(津島先生の作品はセックス依存症の認知の普及もあってか、信憑性を疑われている風潮はないですが)。

 また、もちぎさんの場合だと語り口調も一因となっているのか、嘘松認定の常連みたいになっています。しかし彼が語る性被害等の話は、それ自体が実際にあったかどうかはさておき、同様のケースは事実としてあるので、気に留めておくに越したことはないでしょう。

こうした実話という体の話を簡単に否定してしまう人は、問題の本質を見極めることに意識が回っていないのかなと、疑問を覚えます。

 まぁ、「こういう内容の嘘を吐くのは最悪! 」という反論については、また別の話かもしれませんが。ただ個人的には、「もし嘘でなく真実だったら、ここまで悪意を見出されてしまうと、私だったら正気ではいられないな」と、感情移入しすぎてしまって、ちょっと吐きそうになってしまうんですよね。誤解されて人間性を否定されるのって、本当にしんどいんですよ。

だから、たとえ嘘っぽいなと思っても、証拠もないのに否定はしきれないという気持ちがあります。自分の判断で批判して、仮にそれが間違っていて、すでにかなりの悪影響を及ぼしていたとしたら、責任取れないでしょう。

まとめ

 noteは、できる限り明るめの記事を書く方針で行こうと思ってたんですが、どうにも自分の性格や歩みが暗いので、こういうことも書かざるを得なくなってきますね。マンガはギャグしか描けないんだけどなぁ(だから暗い部分を表現するのに抵抗感があるんだけど)。

 あとプロフにもASDについて触れていますが、その辺のことも何かしらのカタチで記事にしておくべきだろうなと思っていたので、今回は軽く触れました。

いずれはもっとしっかりと書きたいのですが、診断からまだ2年目で手探り状態なせいか、どういう切り口で記事にするか決めきれないままなんですよね…。

 では締めくくりになりますが、蛙化現象の誤用・流行語化に歯止めがかかってほしいというのと、本来の意味だけでなく当事者の実態も深く伝わってほしいなと、心から願っています。自分のことは、これ以上掘り下げなくていいですが。

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