松江麻(まつえ あさ)

思考実験家/生きるためのレッスンとして、思考実験という名の魂の跳梁を繰り返す。ものを書…

松江麻(まつえ あさ)

思考実験家/生きるためのレッスンとして、思考実験という名の魂の跳梁を繰り返す。ものを書く行為を通じて、自らの心の奥底に深く沈潜し、ふわふわの思考を永久プレパラートに定着させることができるか実験中。実験の成果物がいくつか融合し、良き小説に昇華してくれたら。

マガジン

  • 音楽にいつも救われてきた

    好きだった音楽のこと。 ジャンルあれこれこだわりなし。

  • 恋にまつわるいくつかのはなし

    人を好きになるってどういう気持ちなのか、恋に落ちて初めてわかる。君という存在が教えてくれた。みんなが言っている恋とはこういうことなんだと。

  • 山行記

    30年振りに山に目覚めた中年男の登山記録 己と山に問い続ける

  • 言葉について思うこと

    言葉を手渡そうとすることは、心の中を分かち合おうとする優しさの営みなのだから、想いの込められた言葉たちは、自ずとひかりを放つ。

  • 詩人の仕事

    これまで言葉にされてこなかった、感情や想いをきちんと言葉にしてすくい上げ、誰もにわかる言葉でこの世に差し出す作業を、丁寧に続けていくことが詩人の仕事。 ちゃんと仕事をする詩人の言葉にみんながちゃんと耳を傾けると、世界はもっとうまくいく。

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山行記その3北穂高岳〜タイムマシンにお願い〜

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山行記 その1燕岳〜白き女王は中年男に何を囁いたか〜

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山行記 その0〜何故だかまた登ることにした〜

三十年ぶりに登山を再開することにしました。みたいなおじさんが一番遭難する確率が高いのだそ…

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一日遅れで

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