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酒飲みOLちゃんの思うところ

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思ったことをつらりつらり
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わたし史上最強の男の子

大学の頃に仲の良かった男の子は、金髪で馴れ馴れしくて、賢くて運の良い人だった。

私が初めて彼を認識したのはサークルで発行する文集の、彼の文章の一節が刺さるように光っていたから。女子校育ちで割に作文を書いたりすることに自信のあった私は「歳の近い男の子で文章が上手い人がいる」という当たり前のことが新鮮で、そして鮮烈だった。
思い返せばあの時にもう、私は「堕ちて」いたのだろう。

その後、特段接点もな

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行動に勝る精神無し

1年以上片思いしていた人への気持ちが枯渇した。

まさに、油田のように、はじめはじゃぶじゃぶと使い、この気持ちがなくなる日なんて来るはずないと信じながら愛情を注ぎに注いだ。報われなかろうと、無視されようと、燃え上がる炎を見ていれば気になんてならなくて、こんなに贅沢に他人に感情を注いだことなんて今までも、そしてきっとこれから先もないだろうと、そんな1年半だった。

だんだんと会う回数や連絡を取り合う

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拝啓、さめざめ様。

拝啓、さめざめ様。

さめざめ 10周年おめでとうございます。

さおりさんと出会ったのは、令和の前の、平成っていう元号のときでした。
私は東京の、インターネットが好きな高校生。mixiを一生懸命やっていた頃で、
ここでは書けないけど、「ビッチ」をあらわす業界用語があって、さおりさんは「ピアノガール」というハンドルネームで、その「ビッチ」なる名前のコミュニティを運営していて
「なんて勇気の人だ!」とぶったまげて、いっき

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はあちゅうにも桃にもむかつかないのは私が不感症だからじゃない。

はあちゅうさんの妊娠発表タイミングについての炎上や、
少し前のあいのり・桃さんの妊活宣言(と言う名の事実上のただの中出し宣言)
女性向けのメディアと仕事のお付き合いがあるので、編集部でもその話題で持ちきりだ。
が、正直私は全くその話題に興味がない。

「アンチもさぁ、いやならブログをみなきゃいいのにね」

こういう見解はよくなされることがある。
私はそれを、徹底してやっている。

あいのりの桃さん

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誰かには届いていた

色々記事を書いていて、気づいたらyahooに転載されているものもあって、ちょっとコメントなんて読んでしまうと、悪態つかれまくっててロクなことないんだけど

(基本、「編集部コラム」と題された、テーマなしのエッセイが、「ヤフーニュース」として転載になるので、「なんだよこれ。何が言いてえんだよ」とか言ってきれられる。それはそうだと思う。ニュースではない。エッセイだ。コラムでもない。提言とかもしてないか

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おとこのひとに好かれるための修行

PMSで堕ちに堕ちまくっていた、今月はちょっと久々にハードなやつがきていたなぁ。仕事してなかった時はPMSがきれいさっぱりいなくなっていて衝撃だったんだけど。やっぱり旧石器時代みたいに?晴耕雨読で生きたいと思ったりする。

友達が働いているバーに飲みに行って、私のことを知っている人とあんまり知らない人とごちゃまぜに話した。

どうして彼氏ができないのかなと言った(記憶はないんだけどそういう話題にな

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2019年、ピンクに打ち勝つ。

2019年からは好きな人のことを心の中でわーきゃー騒いでいるだけでなく自分の中で変化をつけながらアプローチしようと思い、
今回、洋服などをガラリとイメージチェンジして、モテ服に身を固めて会ってみようと試みた。
365日中5日くらいしか履かないパンプスに、フレアスカート、そして淡いピンクのふわふわのニットをトップスに。
私はふわふわの服もピンクの服も一着も持っていなかったので、このためにマルイに買い

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寄り添うというエンターテインメント、ラジオ。

土曜日の朝。早く起きれた日はTBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴く。

土曜日の午前中は自分好みのテレビ番組があまりやっておらずなんとなくラジオでもとつけてみると、ナイツさんのご存知あの気の抜けたトークと、テレビとは少し違う間の抜けた愛嬌を感じる出水アナの合いの手、小林豊アナの隙のない名人芸の街頭ロケ部分も含め一連に流れる空気がそれこそ朝食に出てくるスープのような暖かさで、休日が動き出す

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「わたしは、私。」に怒れなかったあなたへ。

年明けの西武そごうの広告が炎上した。

女だから、強要される。
女だから、無視される。
女だから、減点される。

と、昨今社会問題となってきた女性を取り巻く差別や不平等を想起させるワードを使用しながらも、

来るべきなのは、一人ひとりがつくる「私の時代」だ。
「わたしは私。」

と、社会構造の問題を個人の問題へとすり替え着地させているように取られかねない表現が女性の反感を買った。

私はこの広告を

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tinderで気づける自分の恋愛の傾向

tinderを初めて2ヶ月ほどが経った。

10人近い男性と会い、そのうち2回以上会っているのが3人。「最悪だ、こいつやばいな」と思った人0人。

割と良い打率だと思う。

tinderに関するネット記事も書けてお金もちょっともらえるので、もう少し頑張ったら元取れそうでそれもまたよし。笑

さて、肝心の気持ちの話だけれど、会っている3人、三者三様に良い人たちだけど今の所気持ちがだんだんと温まってい

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センス、乗りこなさなきゃ意味ねぇ。

昔、テレビ番組を作っている男が好きで、その人は私がマニアックなものにちょっと詳しいところを気に入っていたのかよく会っていた。

新しい番組を立ち上げる時に、「どんな人を使ったら面白いか」という話もよくして、実際に提案したキャスティングが実現したこともあった。

「どんな人を使ったら面白いか」この「面白い」はすごく厄介だ。

その人はいつもキャスティングに「先見の明」があることにこだわった。それは彼

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人に好かれながら好きな人の気持ちを想像する

最近自分に好意を寄せてくれていそうな人がいる。

その人は「あんなことをした」「こんなことをした」と連絡をくれて、「面白そう」と返すと「一緒に行こう」という返信をくれる。

その度にデジャブのような感覚になる。

私が1年越しに好きな人にやっていることと、それに対する彼の反応と私の返信は酷似しているのだ。

映画が好きな彼に、面白い映画や、イベントの情報を送りつける、彼は「面白そうだ」と返す「行こ

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人と付き合うのって怖すぎる

先週、tinderでバーっと、5人くらいの男の人と昼夜問わず(まさに昼夜問わなかった)会ってみた。全員良い人で、突然肉体関係を求めてきたりするような鬼畜とかいなくて、出会いがないと思っている東京在住の人はみんなやればいいのにと本気で思ってきた。

その中で何人かは、特に気が合う感じがした。その中の、一人は、身体の関係もあってしまった。

私の貞操観念は一度置いておくとして、それから一週間、「気が合

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自分がバカにしていた人たちに生き方を教えられてしまう夜。

私は多分すぐに、男の人をバカにしてしまう。

男の人があんまり好きではないのだ。

趣味が浅く、言葉を持っておらず、であれば学歴や地位は?というとそうでもなく、金がなく、タバコを吸い、人気漫才師のツッコミフレーズをすぐに真似して女性に対して乱発し、美味しいお店を知らず、自分の彼女を外では下げて言い、キャバクラとガールズバーが好きで、単館映画を観ず、コンビニのコーヒーを愛飲し、なんだかんだでさっさと

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