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答えを教えてもらえるわけではないコーチングの価値とは-2020年の目標は達成できそうですか-

12月に入り今年も残すところ1ヵ月をきりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
街はクリスマスムードでどこか楽しく、華やかな音楽で溢れる季節ですね。

ところで、年始に立てた目標をあなたは覚えているでしょうか。
私の今年のテーマは「話し言葉で言語化できる人になる」と「我慢のフタを外す」でした。
そのうち「話し言葉で言語化できる人になる」は達成できたように感じていますが、「我慢のフタを外す」は現時点では満足いくところまでできていません。
この二つの達成度の違いには、コーチングの価値と通じる部分があります。

コーチングは答えを教えてもらえるわけではない

コーチングはとても簡単にいうと、「対話を通じて新しい気づきを得ながら目標達成を促すコミュニケーション」です。
コーチングは"答えはクライアント(受け手)の中にある"という前提に基づいているので、基本的にはコーチからアドバイスや答えを教えるわけではなく、ご自身の中にある本音や価値観に気付きながら、ご自身で決めた目標達成に向けての行動を行う過程に伴走する形となります。

コーチは目標を聞いて「それならこうしましょう」「達成に向けてこんなやり方がありますがどうしますか」と手順を教えるようなアプローチをするわけではなく、「そうなるとどんな変化がありますか」「そのためにどんなことができそうですか」とクライアントに問いかけます。

これだけ聞くと、答えを教えてもらえるわけではないのに価値があるのか疑問に思われることもあるかと思いますが、答えを教えてもらったらそれでできるか、と言われるとどう感じるでしょうか。

目標を決めただけでは達成できない

当たり前のことにはなりますが、目標を決めただけではそれを達成することはできません。
目標に向かって行動していくからこそ、その目標は達成することができるものです。

目標を達成するためにどんなことに取り組むか、そのために使える時間やタイミングはどんな時があるか、なるべく具体的にしていけばいくほど、その目標は達成しやすくなります。
やるべきことが見えて、それをどんな時にやるかイメージがつけば、それに取り組むことで上手くいく・いかないはあるにしても、一歩前進することができます。
上手くいかなかったらまた新しいやり方を考えればいいし、上手くいったならそれを続けながら進んだ道を確認するとまた新しい課題が見えてきます。

これ自体は答えを教えてもらうことが効果的な部分もありますが、ご自身の生活に即した形まで落とし込んだものか、ご自身の価値観や考え方とフィットしたものとなっているか、まで考えられると、より実現可能性が高まります。
答えを教えてもらうことや答えを知るために調べることも、はじめの一歩を踏み出すための、行動の選択肢のひとつです。
また、そうやって行動したり考えたりをご自身で行ったということが、"自分の中から出した答え"となり、より納得感が高まることとなります。

今回の私の例でいくと、「話し言葉で言語化できる人になる」についてはやるべきことが具体的になっていました。
これに関して取り組んだことは下記となります。

①人と会話するタイミングで言葉にできないことを諦めずに伝えきる
②もともと書いていたnoteで書き言葉ではあるものの言語化する力を強化する
③複数人のシーンで話すことが極度に苦手なため、1:1のシーンでまずは発話機会を増やし将来複数人のシーンでも話せる状態になるための足掛かりをつくる

対して「我慢のフタを外す」に関しては、行動が具体化できていませんでした。
漠然と"感情を我慢して終わらせることを減らそう"と見込んだものの、どんなシーンでどうやるか不透明なまま過ごしたため、11月にふとこの目標を思い出して"全然できなかったのでは"という気持ちになりました。

目標達成できた姿を明確にするとモチベーションが保てる

やるべきことがわかって行動して、振り返りまた行動して、とし続けることは、結構ハードルが高いものです。
これまでやってこなかったことをするのは負担もありますし、習慣の中に入っていない新入りのことだからこそ、違和感やきつさが度々顔を出してきます。
そんな時に、それでも目標を達成するために頑張ろうと思える原動力になるのが、目標達成した後のイメージの力です。

その目標を達成すると、あなた自身にとってどんないいことがあるのか、その先見える世界はどんな変化がありそうか、そんなことを考えながら、目標達成後のイメージを明確にしていきます。
そうすると、そうなるために頑張ろうというモチベーションが上がり、目標達成のための行動をやめようとした時にも、また頑張ろうという気持ちを引き出してくれる糸口となります。

これも先の例でいくと、「話し言葉で言語化できる人になる」の方は、まずは1:1のシーンで言葉にすることができるようになることで、その先複数人のシーンでも臆せず話せるようになり、そうすることで仕事の幅が広がったり、緊張感や恐怖心を和らげられるというイメージを持っていました。

対して「我慢のフタを外す」の方は、気持ちを抑え込む頻度が減ることで、辛くなることを減らせるというイメージがあったのですが、そこまでフォーカスしてイメージできていなかったようにも思います。

1年の目標は緊急度が低いものの大事な目標

コーチングに適したテーマは「緊急度が低く重要度が高いもの」と言われています。
1年の目標はその両方の特徴を備えたものだと思います。
1年かけてこうなりたい・これを達成したいと思うようなテーマには、きっとあなたの大切にしたいことが隠れているはずです。

2020年ももう終盤、今年はどんな1年だったでしょうか。
あと少しだけ時間が経って、来年度の目標を立てる際には、「達成するためにどう取り組むか」「その先どんな変化があるか」をいつもより少し重視しながら、考えてみてもらえたらいいなと思います。

残り少なくなった2020年も、日々を大切に充実感のある時間を過ごしていきましょう!

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