ジェニファーローレンスが好きなので、彼女の作品は網羅してみたいと思いながらも、なかなか手を出せなかったハンガーゲーム。ここまでシリーズ化されてるし、評判が良いことも聞いていたので（特にPart１が）、ついに重い腰をあげて鑑賞。

冒頭は何故にデスゲームが行われるかのその国の政治や世界観をきっちり描いている。残虐なデスゲームを娯楽ともしている国家。招致されたメンバーが住む街以外は、まるでオリンピックのようにお祭り騒ぎだ。

デスゲーム開始までの助走が結構長い分、本題のデスゲームに視聴者も期待が高まるが、その内容は実に薄い。これだったら説明部分をもっと省いて、ゲームの内容をもっと濃くして欲しいと思った。もっと映画（小説）「バトルロワイアル」のような人間同士の殺し合いとその葛藤を期待するも、肝心な人同士の殺し合い描写がほとんどない。（それが良いと思う人もたくさんいるのだろうが……）

原作は未読なのでなんとも言い難いが、デスゲームの内容やシステムにも色々と疑問が湧いていく。（これがもっとテンション高い殺し合いが行われていれば、そんなこともどうでもよくなりそうだが……）

ゲームシステムにある、スポンサールールや救援物資についてもちょっとよくわからなかった。結局身内以外からの救援物資も特にないため、序盤であれだけ群衆を味方につける為に、イメージUPを測った伏線もうまく回収されていない気がした。

ボクは「イカゲーム 」でも公平なルールがブレた瞬間に少し冷めてしまった記憶があるのだが（イカゲーム 観た人の中で、伝わる人には伝わると思う）、今回はそれ以上にルール変更がご都合で行われる。民衆の暴動をおさえる為の理由もわかるが、だったら今まで同じことを毎年行事としてやってきて、暴動が起きたのは今回が初だったのだろうか？

２時間半近くある大長編なのに、何故にここまでゲーム内容が薄いのだろうか……

そして、ジェニファーローレンスのような実力も人気もある女優が、このシリーズにキャリアの多くを何故に費やしてしまってるのだろうか……

Part２以降の評価はぐんと落ちてるが、これよりもつまらない内容って、逆にちょっと気になっている。なので、Part２だけでも観てみようかな。

もっとシンプルに「荒野行動」みたいな映画が観たい！