ローロー(白川雅)

エジプト、他中東、ヨーロッパ、インドにも在住。渡航国は南米以外行ける国はほぼ制覇。現在…

ローロー(白川雅)

エジプト、他中東、ヨーロッパ、インドにも在住。渡航国は南米以外行ける国はほぼ制覇。現在東京。先祖は江戸大名の一人、先祖数名はちょこっと有名。noteで過去の記憶が蘇ると不思議と現在未来へ繋がり、新たな出会いにオオッ😆!https://twitter.com/miyabilolo

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新しいアイコンです。ヨロシクね!

現代のピカソこと、けんいちパンダさん が描いてくれました😆 せっかくなので、新しいLOLO(ローロー)アイコンにします✨。 今までの(若い時の)私のおじいさんアイコン↓、さようなら👋 ちなみにけんいちパンダさんは上海在住。この写真の私のおじいさんも駐在員としてずっと中国(北京)に住んでいました。 戦後すぐに肺炎で亡くなりましたが、おじいさんの生まれ変わりがけんいちパンダさんだったりして😆😉 アカウント名はLoloだったのですが、ロロ/ローローで読み方が何気にややこし

    • エルサレム征服・ハバナギラ(歓喜の歌)の誕生〜トーマス・クックシリーズ ⑰

      アレクサンドリア港に到着した男(1925年) 1925年3月23日月曜日午後4時。  アレクサンドリアの港にイギリスからアスプリア号の船が到着しました。  この時代、世界一の造船技術は日本とイギリスでした。島国のいずれも飛行機開発よりも、船の開発に力を注いでいたからです。横浜港ではイギリス船、オランダ船、日本の船を中心に、続々と船が発着しており、「進水式」も行われていました。  どの船にも「女性の名前」がつけられているのですが、各船の女性名を口々にしシャンパンボトルを割

      • テルアビブ(春の丘)の誕生〜トーマス・クックシリーズ ⑯

        映画「アラビアのロレンス」 1900年  出資はドイツ銀行、勅命はオスマン帝国のスルタン、ハミド2世によってヒジャーズ鉄道が建設されました。ダマスカスから(その後の)サウジアラビアのメディーナまで結ぶ鉄道で、将来的にバグダッド鉄道と繋げる計画もありました。  しかしこのヒジャーズ鉄道は未完成で終わりました。映画「アラビアのロレンス」でロレンスたちが襲撃しましたね…。  さてさて。  少し前に随分ひさしぶりに「アラビアのロレンス」(1962)の映画を見ました。昔は気が付か

        • 林檎の果実…中東のフリーメイソン、マーク・トウェインそしてバグダッド鉄道〜トーマス・クックシリーズ⑮

          ジョン・クック、「フリーメイソン」のパリ観光ツアーを手掛ける 1889年、フランス革命を迎える100周年を記念し、パリ万博が開催されました。トーマス・クック旅行社のパッケージツアーも多く押し寄せました。  クック社がツアー客に配布したパリ観光の小冊子を見ると、主要な観光スポットに加えて、4 つの「お勧め街歩きプラン」を紹介しています。  オペラ座、シャンゼリゼ通り、凱旋門、ルーブル美術館、ペール ラ シェーズの墓地など、現代の旅程とほぼ同じ内容です。  これは非常に

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        • Loloのトーマス・クック物語
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          アカシアの花…イギリス人金髪女性と駆け落ち結婚、セントルイスの万博の実態、そしてエジプトの「最後ドラゴマン」〜トーマス・クックシリーズ⑭

           2008年以前にエジプト観光をしたことがあるお方。  アブデル・ハキーム・アウィアンさんに会ったことがある方はいないでしょうか?  彼は2008年に亡くなる直前まで、エジプトで観光ガイドをしていた人物で、最後のドラゴマンでした。  アブデル・ハキーム・アウィアンは1926 年 1 月 26 日、ギザの端に位置するナズレット・エル・サマン村で生まれました。 82 年間の人生の間、ギザの三大ピラミッドの建つ砂漠一帯は彼の遊び場であり、 「ピラミッド周辺は自分の手の甲のように

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          白金のアールデコ・朝香宮邸

           ノートでトーマス・クックシリーズを書き続けていたら、なんとなく同年代の建物、朝香邸を久しぶりに訪れたくなり、バスに乗り、白金台へ行って来ました。 (駐車と渋滞を考えると、車よりバスや自転車派です。)  この辺りは私自身が出身地域ですが、親が転勤族だったため、白金台の思い出はあまりありません。一時、シロカネ―ゼという言葉が生まれましたが、あれは南北線を開発し、不動産業が一気に活発になった、馬鹿馬鹿しい「煽り」だったと思っています。  ただこのエリアを訪れるたびに毎回感じる

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          金色の冠石…フリーメイソンとオベリスク「ピラミッドにダビデの星を」!?〜トーマス・クックシリーズ (番外編)⑬

           トーマス・クック最終回の前に、最後の番外編です。  パレスチナの土地を巡り、ユダヤ人とアラブ人が揉め続けていることは有名です。  では、ギザのピラミッドも 「エジプト人が建てた?ユダヤ人が建てた?」 で随分長い間、論争が起きているのをご存知でしょうか?  1931年に、ユダヤ系のフリーメイソンメンバーがピラミッド建設省(Ministry of Antiquities Pyramids)が設立して以降、ギザのクフ王大ピラミッドにこれまで幾度としてダビデの星を飾られようとさ

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          杉の木の贈物…ドイツ皇帝のレバント周遊「ムスリムの皆さんはドイツの友です」〜トーマス・クックシリーズ⑫

           1873年、世界一周ツアーを添乗したトーマス・クックはサンフランシスコから汽船で横浜港に到着し、初めて来日しました。  その際、日本が清潔なこと、牛肉が美味しかったこと、そして 「瀬戸内海は美に対する私のすべての想像を超えた」 と書き残しました。 「私はイングランド、スコットランド、アイルランド、スイス、イタリアの湖という湖のほとんどを訪れているが、瀬戸内海はそのどれよりもすばらしく、それら全部の最も良いところだけをとって集めて一つにしたほど美しい」  トーマス・クッ

          杉の木の贈物…ドイツ皇帝のレバント周遊「ムスリムの皆さんはドイツの友です」〜トーマス・クックシリーズ⑫

          蜜の溢れる地…イスラエル建国の父とドイツ皇帝の初エルサレム入城〜トーマス・クックシリーズ⑪

           2016年、トーマス・クック初ツアー175周年を記念し、この節目を祝うため、レスター鉄道駅員は火曜日午前10時以降に乗車する最初の175人の乗客にラフバラー行きの切符を5ペンス(1シリング)で販売しました。  そう、この175年前の1841年に、家具職人でバプテスト派の宣教師のクックは 「人々に禁酒を促す禁酒集会に参加してもらいたい」 と考え、レスターからラフバラーまでの12マイルを1シリングで500人を乗せる列車を手配しました。  2016年はちょうどその175年目と

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          オリーブの山 Mount Olive…ドイツ最後の皇帝とオスマン帝国34番目のスルタン…「パレスチナの土地を売るな」〜トーマス・クックシリーズ⑩

          ドイツ皇帝ードイツ旅行社ではなく、トーマス・クック社に依頼する 1841年に創立したトーマス・クック旅行社の初のパッケージツアーは、禁酒集会へ向うというイギリス国内移動でした。  それ以降、ベストセラーのツアーを色々販売しており、その代表はエジプトのナイル川クルーズの旅ですが、あとは世界一周ツアー、スイスのハイキングツアー、イタリアの芸術と聖堂を見て回るツアー。そして戦争見学ツアーです。  1853年には勃発中のクリミア戦争(ロシア軍VS英仏も加担したオスマン帝国軍(エ

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          ありがとう!エジプトから渋谷

          かわいいねこさんが「エジプトの狂想」を読んでくださり、こんなに素晴らしい感想を上げてくださいました。読んでいて自分の小説そのものよりも、胸が熱くなる内容でした。  先日、エジプト旅行から戻ったばかりのisoisoさん。こちらで、私の記事を取り上げてくださいました。  このisoisoさんの投稿は貴重だと思います。なぜならカイロ旧市街のスルタンハッサンモスクとアル・リファイモスクを訪れられ、こんなにも素晴らしい撮影をされているからです。日本ではレアです。  それからKao

          ありがとう!エジプトから渋谷

          いちじくの実Fig Leaves…メッカ巡礼ツアー、第一回アテネオリンピック、イスラエル建国の父〜トーマス・クックシリーズ⑨

          プロローグ 「将来、僕もスエズ運河のような運河を作る外交官になる!」(1869年) 1869年11月17日の翌日  少年は口をぽかんとあけ、あんぐりしました。 「え?二つの海を繋げちゃったの?」 「そうだよ、見てごらん」  実業家の父親が世界地図を指しながら説明してくれました。 「運河を作り、この海とその海を結合したんだ。昨日行われた開通式には、オーストリアハンガリー帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフもご出席されたんだよ」 「ヨーロッパとアジアを繋いだスエズ運河…」  しかしまだ

          いちじくの実Fig Leaves…メッカ巡礼ツアー、第一回アテネオリンピック、イスラエル建国の父〜トーマス・クックシリーズ⑨

          大人なあなたのための渋谷観光8選

           滝居健さんのこの投稿、「謎な世界クールな通りランキング」になぜか下北沢の茶沢通りがランクインしているというのを拝見した時、昨年末、タイムアウト誌が「渋谷でしかできない101のこと」という記事を紹介していたのを思い出しました。    そこで、マチュアな大人向けの、Lolo流・渋谷しかできない8のことを書いてみます。 *ただし、ここで言う「渋谷」とはスクランブル交差点から歩いていける距離の界隈のみにしました。 1 道玄坂の名曲喫茶ライオン  道玄坂と聞くと、非常に印象が悪い

          大人なあなたのための渋谷観光8選

          アラブ版「タイタニック」のパロディー

           吉穂みらいさんがNOTEの記事で、私の「エジプトの輪舞」シリーズをお勧めしてくださいました、ありがたや。  吉穂みらいさんはベテラン作家でいらしゃって、数々の名作を出されています。壮大なスケールのSF小説です。個人的にはタニス・リー(「タマスターラ」と「銀色の恋人」が特に好き)を彷彿とさせられました。  キンドル読み放題で読めるので、氏の「春告鳥」をまずお勧めいたします。内容については、私がここでぐだぐだ申し上げるよりも、とにかく読まれた方がいいです✨  NOTEのもう

          アラブ版「タイタニック」のパロディー

          映画「タイタニック」とトーマス・クック…レヴァントへの想い〜トーマス・クックシリーズ(番外編)⑧

          1912年(明治45年) 「世界一大きな蒸気船タイタニック号に乗ろう。君の分も入れて3人分のファーストクラスだ。トーマス・クックのオフィスで予約を入れてくれたまえ」   1912年3月、アメリカ人の富豪であり、ハーパー&ブラザーズ出版社の設立者ヘンリー・ハーパーは25歳年下の若い妻マイラを連れて、50日間に渡るエジプトとスーダンの旅を楽しんでいました。(*当時はエジプトとスーダンは一つの国です)  毎日つきっきりで夫婦の観光案内および通訳をしたのは、トーマス・クック・カイ

          映画「タイタニック」とトーマス・クック…レヴァントへの想い〜トーマス・クックシリーズ(番外編)⑧

          マイムマイムとNYのトーマス・クック、そして杉原千畝〜トーマス・クックシリーズ(番外編)⑦

           家の向かいにイスラエル人一家が住んでいました。東京です。十年以上前の話です。その隣はフランス人一家でした。二軒とも絶対にカーテンを閉めないので、部屋の中がいつも丸見えで、ついついいつも見ちゃいました。  外に出すゴミ箱もお洒落だったし、家の前に出す瓶も高級ワインとシャンパンのラベルのものばかりだったし(*こちらでは瓶はむき出しで家の前に置きます)、フランス人の方はまだ赤ちゃんがいたのですが、当時日本では珍しい部類だった北欧産の巨大なベビーカーでした。  うちの猫も「ああ、

          マイムマイムとNYのトーマス・クック、そして杉原千畝〜トーマス・クックシリーズ(番外編)⑦