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Loloの雑記

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記事一覧

廃寺の巫女婆の不思議な話

廃寺の巫女婆の不思議な話

 四ツ谷の伯母に会いに行って来ました。私の父の兄嫁なので、私とは血縁関係はありません。

 「四ツ谷」というのがミソで、大昔に四ツ谷区は新宿区に吸収されているのですが、それを認めたくない伯母は今でも四ツ谷を「新宿区」とは認めず、「自分は四ツ谷区に住んでいる」と言い続けています。東京の人間にしか分からない、微妙なこだわりなのでしょう。

 とはいえ、伯母はもともと銀座生まれで、彼女の父親は実業家でし

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大人なあなたのための渋谷観光8選

大人なあなたのための渋谷観光8選

 滝居健さんのこの投稿、「謎な世界クールな通りランキング」になぜか下北沢の茶沢通りがランクインしているというのを拝見した時、昨年末、タイムアウト誌が「渋谷でしかできない101のこと」という記事を紹介していたのを思い出しました。
 
 そこで、マチュアな大人向けの、Lolo流・渋谷しかできない8のことを書いてみます。

*ただし、ここで言う「渋谷」とはスクランブル交差点から歩いていける距離の界隈のみ

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上海から来た作家と渋谷で会う

上海から来た作家と渋谷で会う

 キンドル作家のけんいち氏にお会いしました。
 氏とはNOTEを通して知り合い、私のこのオレンジのイラストアイコン、私のエジプト留学漫画(未完成🤣)、私のエジプト近代史小説「エジプトの輪舞」、「エジプトの狂想」(既に完成、近日中に発売予定)の表紙などのレイアウトを手掛けてくださった、お世話になりっぱなしの方で、なんだかマルチ才能の方です。

 けんいち氏は関西ご出身、20年以上上海在住(ご家族も

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優秀な大正時代の小学校の机

優秀な大正時代の小学校の机

 いつも文字数が多いので、今回は少なく😀

 だいぶん前に下北沢のアンティークショップで購入した、大正時代の公立小学校で使われていた机です。たしか2000円くらいだった記憶がありますが、使い捨ての感覚で買ったものの、これがいいんです。
・持ち運びやすい(掴みやすい、重くない)
・釘が一切使われていない
・頑丈

 昔は公立小学校の机ひとつひとつを手作りだったのか、しかも木の素材も良く、職人技です

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ウィスキーと青酸カリ、深夜の満州

ウィスキーと青酸カリ、深夜の満州

 (トップ画像は家にあった昭和13年発行の朝日の雑誌のサントリー広告ページ。「ウ井スキー」….)

 先日、代官山に生まれて満州、そして下北沢 の記事で端折った部分ですが、ちゃんと書いておきます。1945年の敗戦直後、満州でウィスキーが少女たちの命を救った話です。

 ※約百歳の老婦人(仮名大連さん)の話をそのまま要約しています。大連さんのお話は御本人とご家族の承諾の下、全て録音しています。名前な

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代官山に生まれて満州、そして下北沢

代官山に生まれて満州、そして下北沢

 「私は代官山の同潤会アパート生まれ、満州朝鮮育ち、下北沢駅前で美容室をやっていました」
 以前、このような経歴の約百歳の老婦人(仮名は大連さん)に出逢いました。
「いつか詳しく人生を聞きたい」
 と思いつつも特にご連絡を取っていませんでした。しかし「エジプトの輪舞(ロンド)」を書いていると、これは1900年代が物語の時代背景です。 「この頃日本は、、、」
 書きながら何度かそのように考え、その都

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ふらり、殿の前田家洋館

ふらり、殿の前田家洋館

 近所なのですが、久しぶりに駒場特別地区の前田家洋館に何となくふらりと立ち寄りました。最寄り駅は駒場東大前駅ですが、普段は各駅停車しか止まりません。しかし東大入試の時だけは急行が止まるという、井の頭線全面協力の駅です。

 入試の時は大学の周辺をパトカーが待機します。受験生保護者の車の路上駐車が多いからです。そして受験当日に保護者(親御さん)たちはすぐに住宅の契約をします。合格通知の後に住まいを探

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真夏の夜〜蚕糸とサーカスの思い出話

真夏の夜〜蚕糸とサーカスの思い出話

 (トップ画像の横長のパピルスの水彩画は、エジプト最後のファラオのファルーク国王の孫娘さんが描いたもの(のはず。騙されていなければ←怪しい))

それは2018年の夏の夜でした。代々木公園近くで私がペットカートを押しながら、犬二匹を散歩させていると、夕涼みに出ていた年寄りのおばあさんに話しかけられました。おばあさんは緑道ベンチに腰を掛け団扇をぱたぱた仰いでいました。そして私の着ていた服を褒めてくだ

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ノスタルジーと東京いぬ散歩の話

ノスタルジーと東京いぬ散歩の話

「小学生の時は、いつも(乗換の)渋谷駅で、棒を振り回してハチ公を追いかけ回していたねぇ。ハチ公はその都度、駅長室に逃げ隠れていたよ。

飼い主をずっと待っていた? 違う違う、あれはどう見ても"焼き鳥"だよ。当時は渋谷駅の横に焼き鳥屋があってね、ハチ公は目を輝かしてゴックン唾を飲み込んでさ、いつも売れ残りの焼き鳥を狙っていたのさ」。

そんなエピソードを話してくれたのは、犬散歩でいつも会うお婆さんだ

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G.W.は英語を!? まずは 「言葉使いに気をつけてMind Your Language」!

G.W.は英語を!? まずは 「言葉使いに気をつけてMind Your Language」!

「英語で議論ができないのなら、日本語で議論してください」

某優秀大学の敷地内を犬散歩で歩いていたら、開いている窓の教室から教授のそんな声が耳に入った。

ひょっこり覗くと、英語のクラスだった。

「英語の授業で日本語議論!? こんなに偏差値の高い大学の英語の授業が、まさかこんな感じとは!」

私が絶句すると、一緒に歩いていた犬のおじいさん(元某芸大の演劇の先生)が

「そういえばね、昔オーストラ

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アンゴラ語かポルトガル語か!? (Shiominさんご紹介✨)

アンゴラ語かポルトガル語か!? (Shiominさんご紹介✨)

大使館が点在する都内にいると、日常生活で"embassy people"が何となく身近になり、自然とお付き合いが生まれてくることもある。

例えば、私が十代の時。

すぐ近くにスリランカ人外交官一家(仏教徒)が引っ越して来た。ここの子供達(兄妹)と私は年齢が近かったので、よく一緒に遊んだ。

仲良くディズニーランドにも出かけた時は、夢の国にはお弁当持ち込みできない、と事前に伝えていたのにも関わらず

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新しいアイコンです。ヨロシクね!

新しいアイコンです。ヨロシクね!

現代のピカソこと、けんいちパンダさん が描いてくれました😆

せっかくなので、新しいLOLO(ローロー)アイコンにします✨。

今までの(若い時の)私のおじいさんアイコン↓、さようなら👋

ちなみにけんいちパンダさんは上海在住。この写真の私のおじいさんも駐在員としてずっと中国(北京)に住んでいました。

戦後すぐに肺炎で亡くなりましたが、おじいさんの生まれ変わりがけんいちパンダさんだったりして

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先祖・天野貞祐の思想と落書きアート

先祖・天野貞祐の思想と落書きアート

私の父方祖母側に、天野貞祐という人物 (1884-1980、私の曾祖父) という教育者だった人物がいるのですが

昭和54年(亡くなる少し前)に自由学園出版局から限定7000部で出版された、『わが人生』といういわゆるエッセイ本があります。

ずっと以前に父から受け取っているものの、全く興味がなく放置していました。

が、最近何気なくぱらぱらめくると、意外と面白くまた現代の情勢にも当てはまる箇所が

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ファラオの黄金パレードの裏話!

ファラオの黄金パレードの裏話!

昨年、行われた"王と王妃たちのミイラの(新博物館への)引っ越しですが、このプロジェクトの関係者にちょっと舞台裏を聞きました。

まず、パレードの時、柩にミイラは入っていない、空だった。

もし襲撃されたら、取り返しがつかないどころではないので、事前にファラオのミイラたちはこっそり先に新博物館へ移していた。

(ちなみに引っ越しそのものは、旧博物館は次々発掘される遺跡/ミイラで"混雑"しまくりだった

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