12 月28日（水）－１

　本日は、茅野駅からJR中央本線に乗って青柳駅で降りて出発です。
今日のトラブルの予感は、昼ご飯です。食べるところを４箇所程リストアップしていますが、どうでしょう？

　始まりは、のんびり歩きでした。富士見パノラマリゾートの看板を見つけて、何があるのかな？スキー場かな？などと思ったり、「わぁ、カゴメの工場だ！ここでケチャップ作ってるんだ！」とカゴメのマークを見つけて興奮してました。（もっと、歴史的な遺物や寺社を見学しなさいという声が聞こえてきそうですが…）お陰で、見たかった三崎三方荒神を見逃しました（荒神が、カゴメに負けました）

　街道をますぐ進んでいると、どっかの会社が街道のある地所を買い取ったらしい。「私有地につき、立ち入り禁止」となっていました。と言いながら結構行けるんですよね。見つからなければ、大丈夫です。そのまま、前進の決断（私は、こんな人間です。すみません）をしました。
　しかし、旧道は塞がれていて全くわからない状態になっていました。でも、やや左に曲がりながら続いている道があったので、そちらの方に少し行ってみました。カーブは、徐々にきつくなり結局街道から９０度以上曲がってしまったので、今度は辞める決断を強いられました。この間違いで、結局１５００メートル程損してしまいました（往復、３キロです。前にも書きましたが、距離の損の計算には、敏感です）。
　
　仕方ないので、看板まで戻って右に曲がり回り道に入りました。荒れ果てた砂利道で旧道の趣ゼロでした。この近くに、昼ご飯の第１候補「和風レストラン勇」があるので早めの昼にしようと急ぎました。ちょっと嫌なのは、街道から３００メートルほど離れていることです。何だ３００メートルかと思われるかもしれませんが、往復６００メートル、小学校の運動場４周くらいあるんですよ（もう一度、書きますが、距離の損には、特に街道から逸れた距離には敏感です）。

　恐れていたことが起こりました。和風レストラン勇は、閉店していました。コロナの影響でしょうか？でも、随分前に潰れた感じもします。３分ほど未練がましく立っていました、開店になるわけでもなく、また、街道に戻りました。（300メートル戻ったのです！！）

　その後は口が昼ご飯の口になっているので、私の目は、次の候補であるパン屋さんの看板しか探そうとしません。「Jumpin’（ジャンピン）パン&ジビエ」という名前なんですが、なんとなく見逃しそうな予感で怖いんです。小さいところのようなので。（私の旅行中のよくない予感は、よく当たるんです）

　水神という、素敵な地名にあることになっています。この辺なのですが、探し探し歩いていました。やっぱりです。もう少しで見逃しそうになりました。広い駐車場が前にあって、パン屋さんが引っ込んでいる立地になっていたからです。入口を見ると、人がいて蛍光灯がついています。どうやら、開いているようです。今回は、トラブルなしで昼食が食べ食べられるかもです。

　近付ていてみると、このパン屋さんは障害者の作業所のようです。いやいや、今はそう言わないのか。就労継続支援Ａ型事業所のようです（このあいだ受けた、研修で習ったとこです）。道路の反対側にある「しらかば園」が経営しているみたなことが書いてあります。電気はついてますが、入口のドアが閉まっていますし、巻取式の紅白の屋根が畳んだままになっています。にわかに、嫌な予感がしてきました。
　入口の前には黒板があり、そこには本日のパンのメニューが書いてありますが、入口には入口に白い張り紙がありました。「店頭販売は、火曜日と土日のみ。あとは、お店に卸売しています」　ちょっと待てよ、今日は確か水曜日。つまり、販売がない日だ。

　入口のガラス越しに覗いてみると、お姉さんができたてのパンを箱に入れて出荷の準備をしています。ノックして、お姉さんがを呼び出して「売ってくるかどうか」おなかが減ったようなみじめな声を出して聞いてみました。だめなのは分かって入ますが、聞いてみたら「同情」を引き出して個人的にパンを売ってくれるかもしれないというダメ元作戦です(私は、こんなことをする人間なんです。すみません）。

　お姉さんは混乱したようで「奥で、聞いてきます」と工場の方へ行ってしまいました。（障害のある方だったのでしょうか？Ａ型事業所は、健常の方も働いています）すると、ハゲ頭の少し怖そうなおじさん（偏見です）が出てきて「申し訳ありません。水曜日は店頭販売はしてないんですよ」と丁寧に断られてしまった（やはり、偏見でした。強面刑事が出てくる昔のテレビドラマ『刑事コジャック』の見すぎです。誰もこのテレビを知らないでしょうが…）。
　ダメ元作戦だったが、落ち込みは想像以上に激しかったです。（自分で壁に頭をぶつけているようなものです）仕方がないので、店前のベンチだけお借りしてパンの臭いを嗅ぎながら温かい麦茶を飲みました。パンのいい匂いのするお茶になった（ちょっと、強がりを書いてみました。ああ、パン、食べたかった）気がしました。

「昼ご飯が、食べられない」は、更に続く。