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育て直し 1985年 11月25日(月)聴覚過敏と触覚過敏で夜泣きする

【日記】
 仕事から帰ると、梓は、おばあちゃんの家で眠っていた。そのまま黙って、おばあちゃんに預けたまま帰ろうかとも考えたが、思いなおして声をかけた。「梓君、お父さんですよ。今日はよく寝ているので、おばあちゃん家に泊まってください。では、さようならですよー」と一声かけてみた。すると、なぜかパッと目を覚まして、暫くじっと私を見送ってくれた。①

 ちょっと、悩み事。今日はおばあちゃん家に泊まったからいいが、この頃、梓の夜泣きが激しい。なかなか寝ない。毛布にくるんで抱っこしているときはよく寝るので、安心してベッドに下ろそうとしたらすぐ目が覚めてしまったりする。② だから、ずっと夜中じゅう抱きっぱなしになる。もしくは、抱っこしたまま一緒に寝るはめになる。そのため」、私の睡眠の質が悪くなっている。

このまま寝ては、疲れが取れない。仕方がないのか?

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【解説】①② ここに書かれている現象の答えは、今ならすぐ分ります。梓に聴覚過敏や触覚過敏があったのが原因でした。

 ①のぱっと目を覚ましたのは、お父さんの声だからではなく音がしたからです。②の方は、毛布の感触と抱っこされている圧迫感が大好きで、それがないとうまく寝られないのです。
 しかし当時は、原因が分らず夫婦して悩んでいました。解決策として、毛布でくるんで夜の間中夫婦交代で抱っこして寝ていました。「振動があるとよく寝るのでは?」と話合い、真夜中に車でドライブに出かけたりもしていました。結構、遠くまで行きました。

 こういうときは、私たちがしたようにしっかり関わる方法もありますが、危なくないようにしてしばらくベビーベッドに放っておくのもいいでしょう。どうせ、子どもは疲れて寝てしまいます。
 放っておくことは、ちょっと我慢を教えることにもなりますし、過敏を軽減していくことにもなります。その時も「想像」「共感」で「ごめんね」の声かけするのを、忘れないようにしないといけません。    

【セリフ】
父「梓、毛布と抱っこが大好きだね(「共感」)。毛布と抱っこがないとぐ
 っすり眠れないみたいだね(「想像」)。」
子「・・・(抱っこやめないで)。」
父「でも、お父さん、少し抱っこに疲れてしまいました。ちょっとしばらく
 一人で頑張ってね。」
子「・・・(泣き始める)」
父「暫くしたら、様子見に来るからね(「覚えて」)。ちょっと、お父
 さん休憩!ごめんね、梓。」
子「うぇーん、うぇーん(寂しいよ。きっとだよ!!)」

毛布大好きでした!


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