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わたしはまだやわらかな幼虫
今からちょうど1年ほど前に、私は、あることに気付いた。それは、年々、明らかに時の流れが早まっている、ということである。しかも、これはどうやら、私だけが感じていることではないようなのである。
これについては以前記事でも書いたことがあるのだが、この現象には「ジャネーの法則」という名前までついている。
もしかしたら、今この記事を読んで、初めてジャネーの法則を知った、という人もいたかもしれない。今まで
10月終わんの早くね
ここ最近、朝は暖房をつけたくなり、昼間は冷房をかけたくなる気温である。
車の運転をしているときにこれは顕著で、朝は車庫から出したばかりの冷え切った車内で足元が冷えるが、昼間は車体が太陽で熱せられて、なかはむんむんと暑くなる。
加えて私は、小さい頃母親に、「運転中に窓を開けると、削れたアスファルトが肺と結合して珪肺(けいはい)で死ぬ」というジンクスを教えられているので、「死んでもいいかな」と思える
3連休明けの水曜日に書いた
結局だらだらと過ごしてしまった3連休明けの平日は、なんだかいつもより気が重い。
休みのあいだに睡眠のサイクルが乱れ、昨日はちゃんと寝たはずなのに、運転中もあくびが止まらない。
そういえば、耳に穴を開けた。
これまで開けなかった理由も、ここにきて開けてみようという気になった理由も、まあそれなりにはあるのだが、とりとめのないことなので、ここでは割愛しよう。
とにかく私は、ピアスの穴を耳に開けた。
暑中お見舞い申し上げます
北海道に住む友人・なるみ(仮名)が、大阪に来ると言うので、便乗して大阪で落ち合うことにした。
なるみと会うのは約1年半ぶりだった。
彼女は大学の友人で、1年の4月の段階で既に、何年も苦楽を共にした仲間みたいに仲が良かった。
彼女は一見、細身で頭のキレるサッパリした性格の女なのだが、なかなか個性的でユーモラスなところがあり、私は彼女の友人であることを気に入っている。
大阪で何をする、という話を
恐怖!YesけんこうDx
「では、これから、血液取っていきますね」
採血。
健康診断で、最も緊張する種目のうちのひとつである。
席に座って肘を置いた瞬間から既に、看護師が準備する注射器から、目線を逸らしていた。針が自分の腕に刺さるのをガン見する特殊人種もいるらしいが、私はそうしない。現場を目の当たりにすると、触覚と視覚の両方で痛みを感じることになり、2倍の痛みを伴う可能性があるからである。そして、看護師が手元を見られ
ミミズテレポーテーション
週末は雨だった。
駐車場に車を停めて傘をさして歩き出すと、地面にうず状のミミズを発見した。
そういえば、雨の日に発見されるミミズは、いつだって、完全に手遅れな場所に存在している。今すぐに元いた場所へ引き返したとしても、もう間に合わない場所にいるのだ。たとえば、アスファルトで舗装された道の真ん中などに、困惑した様子で存在している。その様子は、スーパーマーケットで、明らかに売り場が違う製品が、別の