死ぬことすらできない辛さ 12 〜退院が決まった〜

在宅の相談員さんがついに朝早くから来てくれるA訪問看護事業所と吸引ができるヘルパーさんを見つけてくれた。

在住の県ではなく隣県の事業所にまで声をかけて。

ありがとうと思うよりも遅かったわねの気持ちが強い。

1か月以上待っていたのだから仕方ないでしょ。

毎朝早く来てくれ、点滴や吸引のために朝・昼・夕と1日3回の訪問。

お昼は誤嚥性肺炎を起こしやすいから食事介助と口腔ケアをしてもらいたいと思っている。

土日祝日も関係なく来てくれると聞き、本当に大丈夫なのか逆に不安になった。

しかし、そこのA訪問看護事業所ではヘルパーに吸引の指導が出来ないため、週に一回ならと言ってくれていたB訪問看護事業所にも来てもらうことになった。
更に、往診で来てくれるクリニックにも訪問看護部門があるため、土日はクリニックの訪問看護とし、三事業所が関わることになった。

平日の四日間はA事業所、一日がB事業所、土日がクリニック。

まぁ、土日は夫がいるので点滴の交換だけだから朝と夕方の2回だけ来てくれれば良い。

初めて利用する訪問看護に不安はあるけど、来た人が気に入らなければ別の人に来て貰えば良い。退院さえしてしまえば自分の好きに出来るから、まずは退院を優先しようと思う。


その一方で、A訪問看護事業所や新しい訪問介護事業所に対し、相談員や夫から『 拘りが強くて細かい。動けないがタンスの何段目に何が入っているかきちんと把握している頭の良い人である 』と情報がいったようだ。
また、夫からは『 うるさかったら無視しちゃって下さい 』と笑いながら話したそうな。

拘りが強くて細かい人。頭が良い人。過去に何人もヘルパーが代わっている・・・

それでも両事業所は訪問しようと決めてくれたようだ。


4月下旬
介護タクシーを利用しての退院。
ストレッチャーで横になっての移動。
首が座らないから仕方ないとは思うけど、進行方向に頭があるってどうなの?
普通は足でしょ?
1時間以上逆向きで揺られて気持ち悪い・・・

退院の嬉しさよりもきちんと確認しないで車に乗せた介護タクシーの運転手にイライラする。

逆だと言ってるのに大丈夫ですよって、あんたは大丈夫でしょうけど、私は大丈夫じゃないのよ!
走り出したら止まってくれないし!
最悪だわ。

気持ち悪いから吐きたいけど、被害を受けるのはタクシーではなく自分だから我慢するしかない。

動けないのは本当に苦痛だわ。

後で散々文句言ってやる!

春が好きなのに景色が何も見えないし。
車のルーフだけしか見えないなんて、ホントやーねー。


・・・またウケなかったわね・・・

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