森永淳洋

ライター。スポーツ新聞、スポーツ系ウェブサイトの記者・編集者を経てフリーランスに。好き…

森永淳洋

ライター。スポーツ新聞、スポーツ系ウェブサイトの記者・編集者を経てフリーランスに。好きな映画は「ワイルドスピード/スーパーコンボ」。

記事一覧

レモンポップにはぜひとも米国ダート、BC挑戦プランを組んでほしい!

2023年のJRA最初のGIレース、フェブラリーステークスはレモンポップが快勝。坂井瑠星騎手、田中博康調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、オーナーほか関係者皆さま、…

森永淳洋
1年前
5

【フェブラリーS】◎テイエムサウスダンが2度目のルメール&実績のマイル戦で大反撃

■ステイサム主演『キャッシュトラック』を見たのだけど 先日、ジェイソン・ステイサム主演の映画『キャッシュトラック』がCS初放送だというので、ステイサム好きの僕とし…

森永淳洋
1年前
3

日経新春杯◎イクスプロ―ジョン 得意中京この条件なら勝負になる!

■DAZN3700円、グリーンチャンネル1100円 DAZNの値上げが結構な話題になっていますね。 まあ、そら2年ほど前から2倍近くも月額料金が値上がりしたんですからビックリしち…

森永淳洋
1年前

有馬記念◎ボルドグフーシュ 福永祐一騎乗はもう運命と言うしかない

さあ、いよいよ有馬記念ですね。 今年も1年アッという間でしたねぇ~なんて話になりがちな季節ですが、じゃあ、この1年何があって何をしたかと振り返ると、なんだかんだと…

森永淳洋
1年前
1

「タルマエ級」と噂の◎サンライズホープ、僕もこの馬の強さを今さら思い出した!

12月4日の日曜日は阪神競馬場に行く予定を立てている。 というのも、父親からのお誘いでして、新型コロナ禍でここ2年ほど競馬場に行けていなかったのでそろそろ行きたい、…

森永淳洋
1年前

令和の地方競馬大改革――全ダートグレード競走の国際化を目指す挑戦は成功するか

全日本的なダート競走の体系整備についての説明会に参加してきました。 3歳ダート三冠が創設されること、また2・3歳ダート短距離路線が整備されることはすでに6月20日の会…

森永淳洋
1年前
1

JCを制したヴェラアズールの脚と、ムーアの腕

ジャパンカップはライアン・ムーア騎手が騎乗した3番人気ヴェラアズールが優勝。本当に見事な差し切り勝ちでした。ヴェラアズール号、ムーア騎手、渡辺薫彦調教師はじめ厩…

森永淳洋
1年前

ジャパンカップ◎オネスト あの頃のJCよ、もう一度……!

JRAのレースに外国馬が出てきたら必ずと言っていいほど買ってしまう僕としては、今年のジャパンカップはかなり楽しみにしている。 出走頭数こそ4頭とまだまだ少ないのだけ…

森永淳洋
1年前
1

マイルCS◎ジャスティンカフェ、3月仁川マイルの衝撃は忘れない

マイルチャンピオンシップと言えば、割と人気通りの決着になる、というのが個人的な印象だ。 かつては「最も堅いGI」なんて呼ばれていた時代もあったような気がする。古い…

森永淳洋
1年前
2

“恵まれ”ではなかったジェラルディーナ、真の強さと成長に脱帽……!

エリザベス女王杯はジェラルディーナが大外から豪快に差し切って優勝。ジェラルディーナ号、クリスチャン・デムーロ騎手、斉藤崇史調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ…

森永淳洋
1年前
5

エリザベス女王杯は今年も◎アカイイトから夢の続きを見てみたい…

ここ1年どころか、ここ数年で個人的に最も悔しかったレースといえば、それはもう昨年のエリザベス女王杯である、と即答できる。 結論から言えば、アカイイトから馬券を買…

森永淳洋
1年前
2

イクイノックスは“才能だけ”で天皇賞・秋を勝ってしまったのかもしれない

天皇賞・秋はクリストフ・ルメール騎手が騎乗した1番人気イクイノックスが優勝。イクイノックス号、ルメール騎手、木村調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、オーナー…

森永淳洋
1年前
4

【天皇賞・秋予想】シャフリヤールのこと、軽く扱いすぎてはいませんか?

先週の菊花賞はアスクビクターモアが強いパフォーマンスを見せてくれたため、結果的に良かったなぁと思える競馬ではあった……のだけど、レース前は正直に申し上げますと、…

森永淳洋
1年前
2

アスクビクターモアを菊花賞馬に導いた田辺騎手の2つのファインプレー

3歳クラシック最終戦・菊花賞は田辺裕信騎手が騎乗した2番人気アスクビクターモアが優勝。アスクビクターモア号、田辺騎手、田村康仁調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッ…

森永淳洋
1年前
3

【菊花賞予想】ボルドグフーシュの正体ってもうバレてます?

皐月賞、ダービーの1、2着馬が不在の菊花賞というのは65年ぶりらしい。 これを珍事と捉えるか、異常事態と捉えるか――皐月賞馬・ダービー馬のどちらもいない菊花賞とい…

森永淳洋
1年前
4

ド迫力の叩き合いにゾワッ! GI勝ち負けレベルの馬をナメてはいけない/東京盃・現地観戦レポート

■およそ3年ぶりのTCK現地観戦 きのう10月5日、東京シティ競馬に行ってきた。 前回行ったのがコロナ前だったので、たぶん3年ぶりくらいのTCK。僕はいつもモノレールの駅…

森永淳洋
1年前
1
レモンポップにはぜひとも米国ダート、BC挑戦プランを組んでほしい!

レモンポップにはぜひとも米国ダート、BC挑戦プランを組んでほしい!

2023年のJRA最初のGIレース、フェブラリーステークスはレモンポップが快勝。坂井瑠星騎手、田中博康調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、オーナーほか関係者皆さま、本当におめでとうございました!

■ハイペースを難なく制したスピードの持続力

カフェファラオ、ジュンライトボルト、クラウンプライドらがサウジカップ遠征で不在のため、メンバーがやや手薄と言われていた今年のフェブラリーステークス。それ

もっとみる
【フェブラリーS】◎テイエムサウスダンが2度目のルメール&実績のマイル戦で大反撃

【フェブラリーS】◎テイエムサウスダンが2度目のルメール&実績のマイル戦で大反撃

■ステイサム主演『キャッシュトラック』を見たのだけど

先日、ジェイソン・ステイサム主演の映画『キャッシュトラック』がCS初放送だというので、ステイサム好きの僕としてはワクワクしながら鑑賞したわけです(テレビ東京『午後のロードショー』でも地上波初放送していましたよね)。

で、5分ほど見て思ったことが……

「あ、これ見たことあるヤツだわ」

おかしい……確かに『キャッシュトラック』は前々から見た

もっとみる
日経新春杯◎イクスプロ―ジョン 得意中京この条件なら勝負になる!

日経新春杯◎イクスプロ―ジョン 得意中京この条件なら勝負になる!

■DAZN3700円、グリーンチャンネル1100円

DAZNの値上げが結構な話題になっていますね。

まあ、そら2年ほど前から2倍近くも月額料金が値上がりしたんですからビックリしちゃいますよね。食料、電気代など生活に直結するものが軒並み値上がりしている中、せめてもの趣味までバカ高くなるなんて……と、怒りがフツフツと沸くその気持ち、お察ししますよ。

一方、僕が普段熱心に見ている競馬はと言いますと

もっとみる
有馬記念◎ボルドグフーシュ 福永祐一騎乗はもう運命と言うしかない

有馬記念◎ボルドグフーシュ 福永祐一騎乗はもう運命と言うしかない

さあ、いよいよ有馬記念ですね。

今年も1年アッという間でしたねぇ~なんて話になりがちな季節ですが、じゃあ、この1年何があって何をしたかと振り返ると、なんだかんだとありすぎて簡単には文字にまとめられないから人生というか、人間の感覚って不思議なものだ。

■福永祐一とキングヘイローから競馬談義は始まった

ひとまず今月だけを振り返ってみても、個人的な出来事で言えば3年ぶりくらいに阪神競馬場に遠征した

もっとみる
「タルマエ級」と噂の◎サンライズホープ、僕もこの馬の強さを今さら思い出した!

「タルマエ級」と噂の◎サンライズホープ、僕もこの馬の強さを今さら思い出した!

12月4日の日曜日は阪神競馬場に行く予定を立てている。

というのも、父親からのお誘いでして、新型コロナ禍でここ2年ほど競馬場に行けていなかったのでそろそろ行きたい、と。

そんなお誘い、もちろん断れるわけがない。僕も“我がホーム”と勝手に思っている阪神競馬場に行く機会が途絶えてしまっていたので、二つ返事でOKした。

でも、なぜ4日なのか。

せっかく行くんだったら来週、もしくは再来週のGIに合

もっとみる
令和の地方競馬大改革――全ダートグレード競走の国際化を目指す挑戦は成功するか

令和の地方競馬大改革――全ダートグレード競走の国際化を目指す挑戦は成功するか

全日本的なダート競走の体系整備についての説明会に参加してきました。

3歳ダート三冠が創設されること、また2・3歳ダート短距離路線が整備されることはすでに6月20日の会見で発表された内容の通りで、こちらも会見に出席してきましたので、ご興味のある方は以下の記事を参考までに。

■さきたま杯がJpnI昇格、川崎記念は4月開催など

今回「全日本的なダート競走の体系整備」ということで、古馬、牝馬路線に関

もっとみる
JCを制したヴェラアズールの脚と、ムーアの腕

JCを制したヴェラアズールの脚と、ムーアの腕

ジャパンカップはライアン・ムーア騎手が騎乗した3番人気ヴェラアズールが優勝。本当に見事な差し切り勝ちでした。ヴェラアズール号、ムーア騎手、渡辺薫彦調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、オーナー関係者の皆さま、おめでとうございました!

■いったい、どこからどう伸びてきた?

レース全体の感想としては見どころがたくさんある良い競馬だったなぁ、ということが一つ。そして、ヴェラアズールの脚とムーア騎手

もっとみる
ジャパンカップ◎オネスト あの頃のJCよ、もう一度……!

ジャパンカップ◎オネスト あの頃のJCよ、もう一度……!

JRAのレースに外国馬が出てきたら必ずと言っていいほど買ってしまう僕としては、今年のジャパンカップはかなり楽しみにしている。

出走頭数こそ4頭とまだまだ少ないのだけど、その内訳はGIパリ大賞を勝ち、愛チャンピオンSも2着のオネスト、昨年のJC5着馬で今年はGIプリンスオブウェールズSでシャフリヤールに先着する3着、凱旋門賞でも5着に健闘したグランドグローリー、前走のGIバイエルン大賞を10馬身差

もっとみる
マイルCS◎ジャスティンカフェ、3月仁川マイルの衝撃は忘れない

マイルCS◎ジャスティンカフェ、3月仁川マイルの衝撃は忘れない

マイルチャンピオンシップと言えば、割と人気通りの決着になる、というのが個人的な印象だ。

かつては「最も堅いGI」なんて呼ばれていた時代もあったような気がする。古い話で恐縮ですが……。

2000年代に入ると、2ケタ人気の激走もたびたび見られるようになってきたので、一転して波乱になりやすいGIに様変わりしたかと思っていたのだけど、ここ数年はまた比較的平穏な決着に落ち着いてきた。昨年まで3年連続で1

もっとみる
“恵まれ”ではなかったジェラルディーナ、真の強さと成長に脱帽……!

“恵まれ”ではなかったジェラルディーナ、真の強さと成長に脱帽……!

エリザベス女王杯はジェラルディーナが大外から豪快に差し切って優勝。ジェラルディーナ号、クリスチャン・デムーロ騎手、斉藤崇史調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、オーナー関係者の皆さま、本当におめでとうございました。

■心身両面の成長による完全本格化

いやあ、参りました。ジェラルディーナがここまで強くなっているとは……完全に甘く見ていました。

デビューから3歳春にかけて、また昨年暮れから重賞

もっとみる
エリザベス女王杯は今年も◎アカイイトから夢の続きを見てみたい…

エリザベス女王杯は今年も◎アカイイトから夢の続きを見てみたい…

ここ1年どころか、ここ数年で個人的に最も悔しかったレースといえば、それはもう昨年のエリザベス女王杯である、と即答できる。

結論から言えば、アカイイトから馬券を買ったのに外したからだ。

なぜ当時、単勝64.9倍の10番人気アカイイトを本命視できたか。

「その時、僕に電流走る……!」

としか言いようがない。

特に明確な理由があったわけではなく、本当に電流が走ったように、出馬表のアカイイトから

もっとみる
イクイノックスは“才能だけ”で天皇賞・秋を勝ってしまったのかもしれない

イクイノックスは“才能だけ”で天皇賞・秋を勝ってしまったのかもしれない

天皇賞・秋はクリストフ・ルメール騎手が騎乗した1番人気イクイノックスが優勝。イクイノックス号、ルメール騎手、木村調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、オーナー関係者の皆さま、本当におめでとうございました。

■あの頃のあの馬を思い出して……

それにしても面白いレースでしたね。テンからしまいまでドキドキしっぱなし。もちろん、これを演出した主役の1頭が道中大逃げを打って2着に粘ったパンサラッサです

もっとみる
【天皇賞・秋予想】シャフリヤールのこと、軽く扱いすぎてはいませんか?

【天皇賞・秋予想】シャフリヤールのこと、軽く扱いすぎてはいませんか?

先週の菊花賞はアスクビクターモアが強いパフォーマンスを見せてくれたため、結果的に良かったなぁと思える競馬ではあった……のだけど、レース前は正直に申し上げますと、春のクラシック上位馬が軒並みいない菊花賞というのはやっぱり残念だし寂しいよなぁ、と思っていたわけです。

ただ、その分、今週の天皇賞・秋には菊花賞をスキップした皐月賞、ダービーの上位馬3頭、ジオグリフ、イクイノックス、ダノンベルーガが参戦し

もっとみる
アスクビクターモアを菊花賞馬に導いた田辺騎手の2つのファインプレー

アスクビクターモアを菊花賞馬に導いた田辺騎手の2つのファインプレー

3歳クラシック最終戦・菊花賞は田辺裕信騎手が騎乗した2番人気アスクビクターモアが優勝。アスクビクターモア号、田辺騎手、田村康仁調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、そしてオーナー関係者の皆さん、本当におめでとうございました!

65年ぶりに皐月賞、ダービーの1、2着馬が不在という大混戦模様だった2022年の菊花賞。アスクビクターモアが最後の一冠をつかんだ勝因として、大きなポイントが2つあったので

もっとみる
【菊花賞予想】ボルドグフーシュの正体ってもうバレてます?

【菊花賞予想】ボルドグフーシュの正体ってもうバレてます?

皐月賞、ダービーの1、2着馬が不在の菊花賞というのは65年ぶりらしい。

これを珍事と捉えるか、異常事態と捉えるか――皐月賞馬・ダービー馬のどちらもいない菊花賞というのは、昨年もそうだし、2019年もそうだったように最近ではもう割とよくあることなので、「今年もか……」くらいにしか受け止めていなかったけど、さすがに1、2着馬どちらもいないというのは、よくあることではなかったようですね。

ある意味、

もっとみる
ド迫力の叩き合いにゾワッ! GI勝ち負けレベルの馬をナメてはいけない/東京盃・現地観戦レポート

ド迫力の叩き合いにゾワッ! GI勝ち負けレベルの馬をナメてはいけない/東京盃・現地観戦レポート

■およそ3年ぶりのTCK現地観戦

きのう10月5日、東京シティ競馬に行ってきた。

前回行ったのがコロナ前だったので、たぶん3年ぶりくらいのTCK。僕はいつもモノレールの駅から競馬場に行くんだけど、厩舎地区の馬の匂い、そしてライトアップされた入場門を見て「いやあ、これだよなぁ、TCK」と、久しぶりだったせいか、この時点ですでに妙な感慨深さにふけってしまった。

実際のところ今回TCKに来たのは、

もっとみる