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🇯🇵 | '96 | 自分を愛する方法を毎日探して、なんとか歩いている。 よう…

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🇯🇵 | '96 | 自分を愛する方法を毎日探して、なんとか歩いている。 ようやく、自分の足音が好きになってきた。 この足音をきいてる誰かがきっといる。

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五月病

何もかもが鬱陶しい。 「これ今日畑行って取ってきてん」と嬉しそうに話す母と働いて帰ってきてから一緒に食べなければいけない実家の夜ご飯 「どうやって10日まで乗り切…

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1年前
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誰のための正義か

昔なら悩むことなく道を譲っていた。 エレベーターを降りようとすると同時に、自転車を持った老婆が乗りこもうとしてきた。いや、降りる人が先だろ。そんな人に道は譲りた…

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1年前

ほんとのきもち

無知は罪だという言葉を聞いたことがあった。 そのことを思い出したのは不覚にも今朝だった。 前から歩いてくる人。全く知らない男性。 強がる彼女。泣けない彼。 階段の…

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1年前
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我々は皆孤独である

車窓から見えるのは薄暗い曇天だ。「みんな同じ空」というフレーズの歌があったっけ?だったらこの空を見て感じるものも同じにしてくれよなんて。 携帯をひらくとまたあの…

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1年前

隣に座ってきた若い女の、カバンに付いていた キーチェーンが座ると同時に私の足に強く当たる。 今日こそは言ってやろうとその女を睨む。 だがこうも思う。 君が気付か…

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1年前
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知らんけど

「父が死んだときの悲しさがわかるから」と言われた。それを主張して良いのであれば、私も言いたい。 「父が憎悪の対象である気持ちがわかるから」と。 昔から、臭うよう…

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2年前

あの先生

朝いつも駅へ向かう歩道ですれ違う人を見て息が止まる。中学の時の担任の先生にそっくりだ。そっくりのレベルではない。本物かと思う。もし本物だったらどうしよう。1番に…

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2年前
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深夜2時に言いたいことなんて

深夜1時から入る銭湯から外に出た瞬間が1番心地良い。温ったまった身体をゆっくりバイクで冷ます帰り道。星が嘲笑ってやがる。 当たり前の顔でやってくるのに、こっちはま…

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3年前
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五月病

五月病

何もかもが鬱陶しい。

「これ今日畑行って取ってきてん」と嬉しそうに話す母と働いて帰ってきてから一緒に食べなければいけない実家の夜ご飯

「どうやって10日まで乗り切ろうかなあ」とお金を気にしながらもこの後地元の友達と夜ご飯風呂行って尚且つ海辺で焚き火する予定がある彼

「全然焦ってないねん」とつい先月話した高校の友達は昨日Instagramで結婚しますと言っていた

頼むから、もう何も言わないで

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誰のための正義か

誰のための正義か

昔なら悩むことなく道を譲っていた。

エレベーターを降りようとすると同時に、自転車を持った老婆が乗りこもうとしてきた。いや、降りる人が先だろ。そんな人に道は譲りたくないと、そのまま真っ直ぐ歩く。老婆も突っ込んできたので、自転車と腕が当たる。当たると同時にその人が持っていた自転車が倒れる。

時間がスローモーションになる。いや、スローになるというより、デジャヴのような感覚だ。この光景はどこかで見たよ

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ほんとのきもち

ほんとのきもち

無知は罪だという言葉を聞いたことがあった。
そのことを思い出したのは不覚にも今朝だった。

前から歩いてくる人。全く知らない男性。
強がる彼女。泣けない彼。
階段の片隅に座りうずくまるあの人。

怖いなら、知らないのなら、離れたらいい。
私は福祉の職場でよくこの言葉を聞く。

その先に何があるのだろうと思う。

なら私も言ってやる。
私のことを怖いなら、知らないのなら、離れたらいい。
でも、私も貴

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我々は皆孤独である

我々は皆孤独である

車窓から見えるのは薄暗い曇天だ。「みんな同じ空」というフレーズの歌があったっけ?だったらこの空を見て感じるものも同じにしてくれよなんて。

携帯をひらくとまたあのニュースが取り上げられている。家族の声とか防ぐ方法は無かったのかとか、私にとってはどうでもいいのだ。今日のような祝日に一生懸命に働いている人の低賃金問題についてでも話し合っていてくれよ。

こうやって見て見ぬふりをする。現実をコメディと思

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夏

隣に座ってきた若い女の、カバンに付いていた
キーチェーンが座ると同時に私の足に強く当たる。

今日こそは言ってやろうとその女を睨む。

だがこうも思う。

君が気付かなければ、世界は平和なのでは、と。

その時どこからか聴こえてくる。

「君も世界の一部だよ」と。

知らんけど

知らんけど

「父が死んだときの悲しさがわかるから」と言われた。それを主張して良いのであれば、私も言いたい。
「父が憎悪の対象である気持ちがわかるから」と。

昔から、臭うような場面は何度かあった。私が小学生の時、父のパソコンを使ってみたくて、仕事で出払っている平日の昼間に初めて電源を入れてみると、すぐにそういった動画が再生されて面食らった。中学生の頃に一度、私が入浴中に父が浴室のドアを開けた。「おぉ、すまん」

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あの先生

朝いつも駅へ向かう歩道ですれ違う人を見て息が止まる。中学の時の担任の先生にそっくりだ。そっくりのレベルではない。本物かと思う。もし本物だったらどうしよう。1番に伝える言葉は有難うか、ごめんなさいか、どっちだろう。きっと、どっちも伝えられないんだろうな。だから今こうやって息が止まってるんだろうな。本当にお世話になった。周りの友達より目にかけて声もかけてくれた。当時のわたしは、嬉しい気持ちと恥ずかしい

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深夜2時に言いたいことなんて

深夜1時から入る銭湯から外に出た瞬間が1番心地良い。温ったまった身体をゆっくりバイクで冷ます帰り道。星が嘲笑ってやがる。
当たり前の顔でやってくるのに、こっちはまだ半袖がいいなんて。秋はスマートぶるから嫌いだ。

いつも後からわかる。帰り際にする右斜め下を向くぼやけた輪郭、性格悪いってよく言われるよねと聞かれた横断歩道、ご馳走した料理を不味いと言った夜、卒業アルバムに写ってるのは誰なのかも、何もわ

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