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N高に通う男の子が、効率的に錠剤を保管して薬を飲めるケースを開発。特許も取得!

こんにちは、翼祈(たすき)です。
私の家では父が絶賛風邪を引いています。今年の冬は1回もセーターを着ることなく薄着で、今から2週間前に相変わらず薄着で外作業をしたら、汗をかいて、冷えて、そこから風邪を引いています。

父は咳エチケットなど一切せず、思いっきりくしゃみをして、それも食事中にするので困ります。

ゴホゴホと咳もします。父は大の病院嫌いのため病院には行かず、「俺は1ヵ月は治らないかな」と今回も宣言して、特に風邪を引き始めの時、こっちも喉が変で、鼻が出て、最悪でした。

「こういう時、一緒に住んでいると困るのよね」と思っていた時に、こんな記事を見つけました。

効率的に保管しながら服用可能な錠剤ケースを開発したとして、通信制のN高校に通う2年生の神吉佳佑さんが特許を取得しました。風邪を引いた母親が沢山の治療薬を市販のケースに1回分ずつ小分けしている様子を見て、じれったい気持ちになったのが錠剤ケースを開発するきっかけでした。神吉さんはトレードマークの白衣に身を包み、認知脳科学の研究にも勤しんでいます。

今回は神吉さんが開発した錠剤ケースについて語ります。

開発された錠剤ケース。メリットは?

特許を取得した錠剤ケースは片手で持てるサイズです。薬局で必要な治療薬を装填(そうてん)して頂くことで、治療薬を飲む時に必要な個数だけを取り出すことが可能です。誤用を予防し、高齢者の方が治療薬薬の包装を誤飲する重大な事故も無くせます。

神吉さんは小さい頃から物づくりが好きで、5歳の時には鉄道おもちゃのねじを取り外して違う形状に改造して遊んでいました。中学1年生になると、欲しいおもちゃの部品が高額だったことから、「自分で作って遊ぼう」と思い付き、貯金で3Dプリンターを買いました。そこから物づくりへの興味は一気に増したといいます。

中学2年生の時、母が風邪を引きました。風邪を引く度に、複数の薬を取り出し、数えながら治療薬を飲んでいる姿を見て、「もっと効率よく飲めるはず」と錠剤ケースの開発を開始しました。「子どもの頃から効率の悪いものを見るとモヤモヤしてしまう性格でした」と笑みがこぼれます。

錠剤ケースを開発する度に色んなアイデアが浮かぶ度に試作しましたが、何度も壁にぶつかったといいます。薬は三角形や円形など数種類の形状をしていて、大きさもそれぞれ異なることから、薬の全部の大きさや形状に適応させることが困難で、一度錠剤ケースの開発を諦めました。

N高に入学した後、再び錠剤ケースの開発に挑戦しました。学校に居る時間帯に複数の可動式の仕切り板で錠剤を整列、排出する機械がふと思い浮かびました。「これなら大丈夫だ」。すぐに自宅に戻って3Dプリンターで錠剤ケースを作ってみました。仕切り板がお互いに干渉してしまうトラブルもありましたが、大きさを微調整することで想像通りの動きを実現できました。

2023年1月、神吉さんは特許庁に完成した錠剤ケースを申請しました。1錠ずつではなく、1回飲む分ずつを一度に取り出せる点などが評価され、2023年10月に特許を取得しました。

参考:風邪の母、薬服用の姿に「もっと効率よくできるはず」 芦屋の高校生が便利な錠剤ケース開発、特許を取得 神戸新聞NEXT(2024年)

特許を取得したとはいえ、まだボタンの押しやすさや錠剤ケースのサイズには改良の余地があるとし、神吉さんは「より使いやすいデザインなどを追求し、製品化することが今の僕の目標です」と述べました。

この記事を読んで思ったこと

認知症の祖母はよく薬を飲み忘れます。どこまで飲んだか覚えておらず、変なタイミングで飲んだり、「飲まなくていいの?」と聞くと、「別に飲まなくていいよ」と言って、認知症用の薬も含めて、自己判断で飲まなかったりします。

それで祖母の家に行くと、薬カレンダーは自宅に薬剤師さんが来て、入れてくれるわけですが、よく飲まずに放置された薬の袋が置いてある時がよくあります。

薬自体はもったいないですが、祖母の薬は溜まっていく状態です。

私は治療薬が多いことから、できるものは一包化して頂いています。通院する病院の薬局が一包化できる機械が1台しかないことから、前に同じことを希望される人がいたら待たされますし、治療薬も毎回受診が3ヵ月に1回なことで、90日分処方して頂くので、私の治療薬は薬局に着いて、最低40分、1時間以上は待たないと、薬を受け取れません。

余りに待ち時間が長い時は、治療薬代を事前に払っておいて代引きで治療薬を発送して頂いて代引き手数料を支払ったり、最近はその間に近くのお店に昼ご飯を食べに行ったりしています。

私も障害の特性で、よく失念して、飲み忘れもありますし、この特許を取得した錠剤ケースがあると、飲み忘れも防げると思います。

飲み忘れがないことに越したことはありませんが、薬が多かったら、時々飲み忘れがある。元々お母様の出来事から開発された錠剤ケースですが、これから多くの人の役に立つと思います。


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