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研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.9 OPS
当初入居する予定だった新築の寮の名前はOne Pool Streetというものだった。UCLは増え続ける学生の数に対応するためにUCL Eastという事業のもと、東ロンドンのStratfordエリアを開発している。
https://www.ucl.ac.uk/ucl-east/ucl-east-0
One Pool Street はその一角になるキャンパス・寮の複合体である。再生可能エネルギー
研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.8 Term1の内容
私の入学したMScコースは1年間、3Termsであり、うち2Termは授業中心、最後の1Termは研究プロジェクトという構成であった。
Research Project テーマ決め
オリエンテーション終了時に、Research Projectのテーマ決めが始まる。
Institute of Neurologyの研究室それぞれが、MSc学生に任せられる研究課題をコース担当者に事前に提出しているの
研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.6 ホテルでボリス
仮住まいであるJohn Dodgson Houseの環境は劣悪であったが、最終点検が遅れているOne Pool Street という寮が完成し次第、引っ越しできると聞いていた。入居1週間を過ぎたころ、大学のAccommodation Officeからメールが届き、その内容は以下のようだった。
「当初は1週間で終了すると思っていた作業が、なかなか終わらず、最低であと4週間は今のところに滞在してくだ
研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.5 大学院オリエンテーション
BRP取得
BRP( Biometric Residence Permit: 滞在許可証となるカード型のビザ)はイギリス当局からスポンサーである大学に向けて配布されている。なので留学生は入国次第、大学で本人確認をしてBRPを受け取る必要がある。私は受け取りに予約が必要とメールで知らされていたので、出国前に予約を取っておいた。事前に入っていた学年のWattsAppグループで、時間外でも取りに行ける
研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.4 恐怖の仮住まい
仮住まいとして入居したJohn Dodgson House は、本年度改装予定であった寮を、急遽開いて使っているとのことだった。運用予定がなかったため、建物の本格的なクリーニングは行われていないようで、前年度の汚れが各所に残っていた。部屋は本当に薄暗く、寒く、うっすらと汚れがたまっていた。共用キッチンのコンロがつかなかったり、換気扇から爆音がしたり、各所に問題があった。長くて一週間と聞いていたので
もっとみる研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.1 渡英
出勤最終日は、関連病院の救命科での夜勤だった。「来月からイギリスの大学院に行く」というと、上級医たちは怪訝そうかつ羨ましそうな、微妙な表情で応援してくれた。先生たちが奮発して頼んでくれた高級弁当が控室に鎮座していのに、彼らが決まらない転院搬送依頼の電話を永遠にかけ続けているから全然食べられなかった。働く先生たちを尊敬と同情と空腹による苛立ちの混ざった複雑な気持ちで眺めていたのをよく覚えている。