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広島/柴犬派/

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記事一覧

未来は昆虫食へ 人はサクサク食感が好きという。

ポテトチップス、唐揚げ、フライドチキンの「サクサク」した食感を好きな人が多い理由は、我々の祖先が昆虫を好んで食べていたからという。『美食のサピエンス史』の書評を…

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3年前
1

来年も桜を見に行けますように。

25年前の秋、祖母は亡くなった。次の春、母に聞いた。「おばあちゃんは桜を見れたんかね」三滝の観音さんの辺りに、車で連れて行ったと母は答えた。「よかった」そこは元気…

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4年前
2

重症化する感染リスクのある者が家族にいるから新型肺炎にかかるわけにいかない。

父の診察を待つ。患者さんがいつもより少なくて助かる。ガラス越しの開かれた外の風景に目をやる。あの木が紅葉の頃から病院に通っていて、まだ春を迎えていないのが不思議…

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4年前
1

ゴッホもかくことで救われたのだと思うけど、37歳で死んでしまった。生きるのは大変。

ゴッホは弟テオに宛てて650通もの手紙を送っていて、書くことで救われていたんだろうなと思う。 現在は手紙を書く人は少なくなった。代わりにメールを送る。メールを送っ…

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4年前
2

空がある日のしあわせ

入退院を繰り返している父。夜、熱を出し病院に連れて行かなければいけなかったが、本人が行きたくないと頑とする。家で様子をみた。朝熱が下がっていたのでひと安心。 …

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4年前
1

お医者さんに叱られる。こちらがしっかりするのが一番大切。

父のかかっている病院の先生がお電話をくださり、治療について説明を受けた。お医者さんは、私たちが不安に思っていることを耳にして、来週の予約を待たずに、わざわざお電…

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4年前
1

父の付き添いで行った病院の屋上庭園

朝8時半に受付をして、採血検査、診療、治療を終えたのは14時半、待ち時間が長かったなあ。病気を治療するには体力がいるとつくづく感じた。元気な私でも待合の椅子はしん…

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4年前
3

腹八分目五分目にしたい年齢になりました。

父が入院している病院で栄養指導をうけた。「うどんよりそばのほうが体を温めるからいいですよ」とすすめられたから、お昼ごはんはそばにした。3、4年前ならおにぎりやいな…

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4年前
5

高齢の父に頑張ってほしい。無理するなとも言いたい。

「無理せんのんよ」と父の肩を叩いて帰った。明日退院の予定だったのに延びた。 昨日、急遽ステントを取り替える処置をした。本人は大丈夫だと言っているが血液検査の数…

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4年前
3

高齢の父が運転をやめた。私は28年ぶりに運転をはじめた。

高齢となった父が自分から運転しないと決めた。急に体が弱ったためで、生きる気力もまったく感じられなくなった。 人身事故を起こす前にやめてくれて本当によかったけれど…

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4年前

インスリン注射を父に打つようになった。

人の体に初めて針を刺した。インスリン注射の小さな小さな針を打っただけなのだけれど、心にわずかな負担がある。インスリンの前に血糖値を計るため指先に針を刺し、血を出…

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4年前

映画『日日是好日』を観て泣きそうになる。「自分を責めてはだめよ」

お家で映画『日日是好日』を観た。大学生の女の子が茶道を通して人生を学んでいく物語だ。 頭で考えるのではなく感じる力を学んでいく。雨の日は雨の音を静かに想う。四季…

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4年前
3

台風一過

私の住む広島は台風の進路ではなかったのですが、けっこうな風が吹きました。近所のお年寄りが外に出て、強風に負け転げて、頭を打ったそうです。広島でもそうなのだから巨…

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4年前

#お金について考える 映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』を観て

映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』を観てお金の大切さを強く感じた。なぜなら私も主人公のダニエル・ブレイクのように、将来お金に困る状態になるかもしれないからだ。…

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5年前
3

#ヨーグルトのある食卓 私は日々、菌を腸に送り続けている。

冷蔵庫の中に常にヨーグルトがある。私の腸内環境を良くするためだ。 40年前私が子供だったころ、ヨーグルトはプリンやゼリーのようなデザート扱いでたまにしか食べられな…

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5年前
1

社会は案外優しい。社会人1年目の私へ

完璧にやらなければならないと意気込んでいる私に伝えたい。出来なくても大丈夫。若いのだからいろいろ許してもらえる。学生時代の狭い世界とは違う。気楽にやればいい。い…

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5年前
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未来は昆虫食へ 人はサクサク食感が好きという。

ポテトチップス、唐揚げ、フライドチキンの「サクサク」した食感を好きな人が多い理由は、我々の祖先が昆虫を好んで食べていたからという。『美食のサピエンス史』の書評を読み、思わず「げっ」と反応をしてしまったが、理解できる話だった。 最近、勇気をもって口に入れた「コオロギチップス」もサクサク。いずれ違和感なく食生活に加わるだろうと感じられた。これは未来の食糧不足を昆虫で解決できるという明るい道筋なのだ。現代の我々に昆虫を食べていた記憶が残っていると思えば、さらに昆虫食へのハードルは下

来年も桜を見に行けますように。

25年前の秋、祖母は亡くなった。次の春、母に聞いた。「おばあちゃんは桜を見れたんかね」三滝の観音さんの辺りに、車で連れて行ったと母は答えた。「よかった」そこは元気なときにお茶にするためのドクダミ草を取りに、ひとりで登っていた山である。おばあちゃんの家のお茶はまずかったなあ。 自分の力で行けなくなったから、桜を眺められないのは寂しい。 年をとり、いろいろ寂しくなる中で、桜は見せたいなと思う。 昨日、近所の桜を見に歩いて行くのがしんどくなった親を車に乗せて連れて行った。5分くら

重症化する感染リスクのある者が家族にいるから新型肺炎にかかるわけにいかない。

父の診察を待つ。患者さんがいつもより少なくて助かる。ガラス越しの開かれた外の風景に目をやる。あの木が紅葉の頃から病院に通っていて、まだ春を迎えていないのが不思議なくらい、長くここに来ている気がした。 順調だったのに、血液検査の数値が悪かったため治療を見送ることとなった。免疫力が下がる治療なので新型コロナウィルス感染が広がっている時だから、中止になってよかったと、いいほうに考えようと思う。 重症化するリスクのある者が家庭にいるからコロナウィルスにかかれない。感染が早く収

ゴッホもかくことで救われたのだと思うけど、37歳で死んでしまった。生きるのは大変。

ゴッホは弟テオに宛てて650通もの手紙を送っていて、書くことで救われていたんだろうなと思う。 現在は手紙を書く人は少なくなった。代わりにメールを送る。メールを送ったからと言って問題解決しないとわかっているのに、誰かに聞いてもらいたい気持ちはなぜ起こるのだろう。重い内容を送り、相手の負担になったかもと気付き反省する。おもしろ話を追加で送ってバランスを取ることもある。なにやっているんだか。いろいろ吐露できる兄弟がいたらいいなとゴッホをうらやましく思う。心に溜めていたら苦しいから

空がある日のしあわせ

入退院を繰り返している父。夜、熱を出し病院に連れて行かなければいけなかったが、本人が行きたくないと頑とする。家で様子をみた。朝熱が下がっていたのでひと安心。 家で過ごすのがいいとわかっている。自由がある。空を眺められるってしあわせだなと思う。 わが家で唯一咲いている花。白い花。

お医者さんに叱られる。こちらがしっかりするのが一番大切。

父のかかっている病院の先生がお電話をくださり、治療について説明を受けた。お医者さんは、私たちが不安に思っていることを耳にして、来週の予約を待たずに、わざわざお電話をくださったのだ。 1回目の退院の際に渡した紙を見て説明するから、手もとにありますかと言われる。探したけれど見つからないので、そのことを伝えると「とても大事なことが書いてあるのだから、すぐ出せる場所に置いておかなければいけない」と叱られる。 さらに慌てて探し、奇跡的に気付く。冷蔵庫に貼ってあったのだ。病院からたくさ

父の付き添いで行った病院の屋上庭園

朝8時半に受付をして、採血検査、診療、治療を終えたのは14時半、待ち時間が長かったなあ。病気を治療するには体力がいるとつくづく感じた。元気な私でも待合の椅子はしんどい。主治医に体力がある人がする治療だと言われたので父の体力を信じるしかない。 本を持ってきたのに読む気にならず、壁にある病院見取り図を眺めていると屋上庭園があった。入院していた6階から見下ろした場所だ。どうやっていくのだろうと思っていたから見つけられてうれしい。 4階の庭園は予想どおり小さかった。入り口で全体を

腹八分目五分目にしたい年齢になりました。

父が入院している病院で栄養指導をうけた。「うどんよりそばのほうが体を温めるからいいですよ」とすすめられたから、お昼ごはんはそばにした。3、4年前ならおにぎりやいなりも頼んだけど、今はそば一杯が腹五分目でちょうどいいと思う。たくさん食べると、胃腸に負担がかかり、後から苦しくなるようになったからだ。年齢のためだろう。 好きなものをお腹いっぱい食べられるのは、とっても幸せなことだったんだなあ、 病気で食べられない父を見てなおさら感じる。ちょっとずつ料理を出したら、見た目に楽しく

高齢の父に頑張ってほしい。無理するなとも言いたい。

「無理せんのんよ」と父の肩を叩いて帰った。明日退院の予定だったのに延びた。 昨日、急遽ステントを取り替える処置をした。本人は大丈夫だと言っているが血液検査の数値が悪く、3週間前にお腹に入れたステントがずれているのだろうとお医者さんに診断された。前日、少し元気がなかったのでやっぱりなと思った。 今日、「楽になった」と父の顔色がよくなっていた。「苦しかったのか」と聞くと、「苦しいものだと聞いていたからこんなものだろう」と答える。 夜、寒いのも耐えたという。私が看護師さ

高齢の父が運転をやめた。私は28年ぶりに運転をはじめた。

高齢となった父が自分から運転しないと決めた。急に体が弱ったためで、生きる気力もまったく感じられなくなった。 人身事故を起こす前にやめてくれて本当によかったけれど、よかったよかっただけではいけないと感じた。 代わりに私が運転する決心した。私は28年ペーパードライバーである。怖いので運転しなかった。 父は車が好きでマツダに勤めていた。もう運転はできないけれど、私はマツダの車を買う決心もした。きっと喜ぶ。頑張ろう。 ペーパードライバー講習を5時限受け、最終日。先生に「大丈夫と

インスリン注射を父に打つようになった。

人の体に初めて針を刺した。インスリン注射の小さな小さな針を打っただけなのだけれど、心にわずかな負担がある。インスリンの前に血糖値を計るため指先に針を刺し、血を出す必要もあるので、1日に8回小さな針を刺す。刺される本人(父)は痛くないというけれど、顔をしかめるときがある。インスリンを打つ腹に力もはいる。まったく平気なわけではないのかもしれない。今回は急遽で2日だけだったが、退院したら毎日。ちょっとずつストレスになるか、慣れていくのかなあとぼんやり。 久しぶりに外を歩くとすっか

映画『日日是好日』を観て泣きそうになる。「自分を責めてはだめよ」

お家で映画『日日是好日』を観た。大学生の女の子が茶道を通して人生を学んでいく物語だ。 頭で考えるのではなく感じる力を学んでいく。雨の日は雨の音を静かに想う。四季折々の風景を心で受け止めて、体が自然に動く心地よさを知っていく。大学を卒業し不安や悩みの中で迷いながら歩んでいくある日、自責の念に苛まれる。「自分を責めてはだめよ」大切な人の死に後悔のない人はいないのかもしれない。この映画を観て気持ちが少し軽くなった。少しだけど大きい。すべてを受け入れ、日々を生きていくしかないのだなあ

台風一過

私の住む広島は台風の進路ではなかったのですが、けっこうな風が吹きました。近所のお年寄りが外に出て、強風に負け転げて、頭を打ったそうです。広島でもそうなのだから巨大台風直撃の東の方は恐ろしかっただろうと思います。被害に遭われた方々が一日も早く日常を取り戻されますように。

#お金について考える 映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』を観て

映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』を観てお金の大切さを強く感じた。なぜなら私も主人公のダニエル・ブレイクのように、将来お金に困る状態になるかもしれないからだ。 ダニエル・ブレイクはイングランド北東部に住む59歳の男性で、心臓が悪くなり仕事ができないので公的支援を受けようとする。しかし役所の手続きは複雑で時間がかかり進まない。医者から仕事を止められているのに、就職活動をしないと援助ができないから形だけの仕事探しをしろと,役人に指導される。そんな変なマニュアルがまかり通ってい

#ヨーグルトのある食卓 私は日々、菌を腸に送り続けている。

冷蔵庫の中に常にヨーグルトがある。私の腸内環境を良くするためだ。 40年前私が子供だったころ、ヨーグルトはプリンやゼリーのようなデザート扱いでたまにしか食べられなかった。それが今や納豆と並んで常備する完全に健康食品扱いになった。 お店の棚をみるとヨーグルトの種類の多い。プリンも増えたが、ヨーグルトのそれは健康でいたい人の多さを表すのだと思うとヨーグルトへの期待の大きさを感じる。 風邪の予防にいい。花粉症に効く。免疫力強化される。腸内環境が改善される。様々なよい話を私は1

社会は案外優しい。社会人1年目の私へ

完璧にやらなければならないと意気込んでいる私に伝えたい。出来なくても大丈夫。若いのだからいろいろ許してもらえる。学生時代の狭い世界とは違う。気楽にやればいい。いろんな世代の人がいて、取っつきにくい人や意地悪な人もいるけど、仲良くする必要なんてない。仕事さえ真面目にこなしていけばそれでいい。気に病むことはない。必要なのは自信を持つこと。できるかどうかは二の次でもいい。自信のある相手には案外人は無理を言ってこないから堂々としていなさい。すべてお金の為と思えばいいと言ったら身も蓋も