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野鳥観察|夏先取りユリカモメ
このごろはずっと雨ばかりで、気温は低く風も強い。
3月も終わりですよ。春ならばもうちょっとこう、陽気をさ、うららかにさ。
そう期待してしまうけど、毎年春はそのイメージを裏切って案外冷たいものだ。ギャップに勝手に打ちひしがれるのもまた春の風物詩といえる。
「あー春。」と思いながらどんよりと公園の池を眺めていたら、意外な姿が目の前を横切った。
あれ、よく見えなかったけど頭、黒い??
とまって
野鳥観察|こんなところにカンムリカイツブリ/鳥を通じて発見する街の中の自然
JRに乗って、自宅のある西神戸から大阪の東側へ。
奈良県に入る手前で降りるとそこは、生駒山が見える閑静な住宅街だ。
ここで月に一度、友達の会社の絵画クラブにお邪魔して油絵を描いている。
その日は早めに駅に着いた。
そんな日はだいたい駅のスタバかロッテリアに入ることが多いのだけど、天気も良かったし、近くを散策することにした。
*
少し目線を上げれば遠くに山が見えると言っても、足元の道は綺麗に
野鳥観察|ミヤコドリに再会/「趣味」は解像度で決まるのかもと思った話
スコットランドで初めて会ったOystercatcher、日本語で「牡蠣喰い」と思いきや「ミヤコドリ」という雅な名前の鳥、ついに日本で再会。
熊本の実家に帰省した帰り、旧友に会うために福岡に立ち寄っていた。福岡市は海に接している。せっかくだから海鳥を見にいきたいなと、「福岡 干潟」で検索。
あったあった。
博多から遠くないところに干潟がある。秋春はシギチドリが飛来し、冬は「ミヤコドリがおすすめ」
鳥の話|Robin|イギリスの愛され鳥
英国の愛され鳥、Robinことヨーロッパコマドリ。
オレンジ色の胸元がよく目立つ、スズメ大の可愛らしい鳥。
日本でもコマドリの仲間は夏になるとやってくるものの、人の多いところでは滅多に出会えない。一方、イギリスのコマドリは身近な存在だ。
あるときは大都会ロンドンの公園で高らかにさえずったり
またあるときはエディンバラの王立植物園で丸くなったり。
ベンチに座っていると、すぐ隣にやってくること
鳥の話|シロカツオドリ|コロニー訪問記
エディンバラから電車で30分、港町ノースベリックにその島はある。
真夏でも雪が積もったように白く、単純な形をした小さな島。これが、シロカツオドリの世界最大のコロニー(集団営巣地)になっているバズロック(Bass Rock)だ。島が白く見えるのは、ここに集まったおよそ15万羽のシロカツオドリによるものである。
私は今年の8月中旬に、コロニーツアーに参加して3時間をこの島で過ごした。
鳥たちの朝
野鳥観察|シロカツオドリ|狩りの一瞬
8月のある晴れた日。スコットランド海鳥センターでのボランティアを終えて海岸線を一人で歩いていると、大きな鳥が近くを掠めた。
白い体に細長い翼、黄色い頭。海面を注意深く見つめる眼差し。シロカツオドリだ。
近くにコロニー(集団営巣地)があるので、沖のほうを望遠鏡で覗くと米粒くらいの鳥がたくさん飛んでいるのを見ることはできるのだけど、岸にはなかなかやってこない。だから、肉眼で捉えたのはこれが初めてだ
野鳥観察|Oystercatcher|空は繋がってる
スコットランドのノースベリック(North Berwick)は海鳥にたくさん出会える街。
カモメやウはもちろん、例えばアジサシ、カツオドリ、パフィンみたいな「実物を見たことはなかったけど絵本の挿絵とかで和名を知っている」ような鳥もいるし、
Guillemot(ウミガラス)、Razorbill(オオハシウミガラス)、Eider Duck(ホンケワタガモ)みたいな、ここで初めて知って英語から覚えた
海・山・森・川 − エディンバラ日帰りネイチャーハント
出不精でも大丈夫なネイチャーガイド。
北に行けばネッシーが潜むハイランド地方、南に行けばピーターラビットが暮らす湖水地方。周りには『英国の自然といえば』で名前が挙がるような名所がたくさんあるけど、エディンバラ自体も自然豊かな場所だ。
なんてたって丘も森も山も海もあるのだ。(タイトルと順番が違う?気にしないで。)
①丘:Holyrood Park
中心駅からも見える断崖が印象的な小山。その独
エディンバラ暮らし|Foraging(野草採集)の日
英国で道端の草を食べたという話。
※10/30追記あり
「自然・コミュニティと繋がりたい」と考えていたら、地元の人との緩いつながりができたり、王立植物園でガーデニングしたり、海洋生態系保全のボランティアをやらせてもらえたりなど色々な角度で願いが叶っている。
今回のForaging(野草採集)も、そのひとつだ。
Cambridge Dictionaryによればforaging:”to go
野鳥観察|バン|黒い毛玉と仕事をしない若鳥
最近エディンバラの植物園に行くと必ずバンの家族に会える。
英国の鳥はびっくりするほど人間を怖がらないのだけど、このバンも人目につく場所で白昼堂々子育てに勤しんでいた。
別の日に行くと、大きくなった毛玉が路上をぺたぺた歩いていた。
のびのびと育てられたひなたちはこれまた図太いマインドを持ち合わせていて、すぐ近くに人間がいても全く逃げない。それどころか、どういうわけか近寄ってくるありさま。都会の