あっちゃん

漢方薬局にお勤めして、お加持という気の調整をおこなっています。お加持と言っても、宗教意…

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漢方薬局にお勤めして、お加持という気の調整をおこなっています。お加持と言っても、宗教意識は全くありません。誰でもできるお加持を皆様にお勧めしています。 杏林ワコー薬局 https://kyourinwako.com/ 薬局内や遠隔で、日々お加持をしています。

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書籍のご案内 お加持のレッスン

 4年前から、ワコー薬局にてご縁のある方たちと、東洋医学のお話を少しして、自分たちで気を感じて簡単なお加持を体験していただきました。『お加持のレッスン 自分でお…

あっちゃん
6か月前
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お加持のレッスン、余分な血液を排出する

気が先行して、体の中の水や血液が動かされます。したがって、水を動かすときも血液を動かすときも、気で行います。 気と水、血液の鬱滞しやすい体の場所を示すと、こんな…

お加持のレッスン、血液が多いと気の動きが取れなくなる

「お加持のレッスン、気をめぐらせてみましょう」や、 お加持のレッスン、気が先行して、体の中の水や血液が動かされるで、 体の中の気と、水、血の関係を書きました。 そ…

お加持のレッスン、悪夢をみる時

悪夢をみる時、私たちの体の中はどんな風になっているのでしょう。 こんな時は、胸のあたりに熱を持って気が滞っています。漢方薬では、苦みのある生薬を使って、このあた…

あっちゃん
2週間前
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お加持のレッスン、発疹アリガトウ続き

書籍の中では、発疹と精神的なもの(発散ができないなど)との関連について書きました。 精神的な刺激が思い当たらなくても発疹を出して、でもそれは何らかの原因で代謝が落…

あっちゃん
3週間前
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お加持のレッスン、下げてもダメなら引いてみる

押してもダメなら引いてみる、ということばがあります。 この場合、押してもというのは、下げてもという意味で、引いてというのは、下に力を足すことで自然に降ろすという…

あっちゃん
3週間前

お加持のレッスン、痛みのあるところには

体の痛みのあるところには、必ずと言ってよいほど水があります。帯状疱疹の方のお加持をしました。 帯状疱疹になると、発疹が出ている場所の神経が傷みます。 それは、そ…

あっちゃん
1か月前

お加持のレッスン、心臓や肝臓をなでる その2

ある時のお加持です。 忙しくて体は疲労していて、足の裏のしびれや右膝の痛みがある方。行事があるので休んでいられないとのこと。 この方は、体の気を使いすぎているの…

あっちゃん
1か月前

お加持のレッスン、発疹アリガトウ

第2部第1章 家庭の「気」学 に、発疹について書いてある編があります。 発疹は、体の中や外からの物理的、精神的な刺激に対して、皮膚が反応をした結果です。書籍の中で…

あっちゃん
1か月前

お加持のレッスン、体の外の気

先回は、体の中の気についてお伝えしました。そして、体の気は、体の中だけではなく、体のまわりにもめぐっています。 第2章レッスン1 気を触ってみる にあるように、…

あっちゃん
1か月前

お加持のレッスン、気が先行して、体の中の水や血液が動かされる

先回の「お加持のレッスン、気をめぐらせてみましょう」で、体の中の「気」と「水」の関係が少しわかっていただけたでしょうか。そして、イラストには書かれてありませんで…

あっちゃん
1か月前

お加持のレッスン、気をめぐらせてみましょう

お加持のレッスン、第2章レッスン2 気をめぐらせてみましょう に、手が止まったところで手をそのままじっと置いて、その場所の気をめぐらすイメージをしてみましょう、…

あっちゃん
1か月前

お加持のレッスン、左の横隔膜

数回前の、「お加持のレッスン、ある時の気の滞り」に、一般的に気が滞りやすい場所のひとつに、左の横隔膜があると書きました。 体をめぐる大きな気の流れは、時計回りに…

あっちゃん
1か月前
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お加持のレッスン、心肺の気が落ち込んだ時に

お加持のレッスン、第3章レッスン2 気が落ち込んだとき こちらには、気持ちが落ち込んで気が上がらないことが書かれてありますが、気が上がらない原因は、それだけでは…

あっちゃん
1か月前

お加持のレッスン、「人中」を刺激する

心肺の気が足りなくて、意識を失ってしまった人などに、鼻と上唇の間にある、縦の溝に鍼を入れる方法があります。 この箇所を「人中(じんちゅう)」と言います。 お加持…

あっちゃん
1か月前

お加持のレッスン、ある時の気の滞り

先日、うちの先生がある会で講義をされました。 ある病気の、気が滞る箇所をわかりやすい図で説明されていました。 漢方薬を使う時には、気の滞りをみて気が流れるように治…

あっちゃん
2か月前
書籍のご案内 お加持のレッスン

書籍のご案内 お加持のレッスン

 4年前から、ワコー薬局にてご縁のある方たちと、東洋医学のお話を少しして、自分たちで気を感じて簡単なお加持を体験していただきました。『お加持のレッスン 自分でお加持をしてみましょう』
 自身でするお加持の方法と、気と心のお話について書かれてあります。

 パレードブックスより出版。当薬局と全国の書店、ネットショップで、11月27日発売です。1650円です。

お加持のレッスン、余分な血液を排出する

お加持のレッスン、余分な血液を排出する

気が先行して、体の中の水や血液が動かされます。したがって、水を動かすときも血液を動かすときも、気で行います。

気と水、血液の鬱滞しやすい体の場所を示すと、こんな感じです。
気は、軽いので、上(頭など)に上がりやすいです。
水は、消化器(主に胃)や、その上の臓器に水を含みやすい。
血液は、重いので、血液でできている臓器や、下腹のあたりに滞りやすいです。

先回、打撲などの外傷による内出血で、血液が

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お加持のレッスン、血液が多いと気の動きが取れなくなる

お加持のレッスン、血液が多いと気の動きが取れなくなる

「お加持のレッスン、気をめぐらせてみましょう」や、
お加持のレッスン、気が先行して、体の中の水や血液が動かされるで、
体の中の気と、水、血の関係を書きました。
そして、書籍の中には入りませんでしたが、「お加持を知る 百叩きの刑」という文章の中に、血液のことが書かれてあります。

私たちの体は、「気・血・水」のバランスが取れていなければいけません。
バランス的に、水が余分になる場合がありますが、通常

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お加持のレッスン、悪夢をみる時

お加持のレッスン、悪夢をみる時

悪夢をみる時、私たちの体の中はどんな風になっているのでしょう。
こんな時は、胸のあたりに熱を持って気が滞っています。漢方薬では、苦みのある生薬を使って、このあたりの熱を冷まして気を流します。また、胸に滞った気を発散させるような生薬を使う場合もあります。

第2部 気と心のお話 第1章 家庭の「気」学 に書きましたように、私たちの体の中には、本能という名医がついています。

本能が正しく働いていれば

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お加持のレッスン、発疹アリガトウ続き

お加持のレッスン、発疹アリガトウ続き

書籍の中では、発疹と精神的なもの(発散ができないなど)との関連について書きました。
精神的な刺激が思い当たらなくても発疹を出して、でもそれは何らかの原因で代謝が落ち、知らないうちにそれらの気を、体の中にためてしまったのではないかと、推測しました。

私の発疹は出してから治るまで5ヶ月ほどかかりましたが、漢方薬の気の発散剤を飲んでいた時期が長かったです。
最初は、代謝を上げる漢方薬を処方されて飲んで

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お加持のレッスン、下げてもダメなら引いてみる

お加持のレッスン、下げてもダメなら引いてみる

押してもダメなら引いてみる、ということばがあります。
この場合、押してもというのは、下げてもという意味で、引いてというのは、下に力を足すことで自然に降ろすという意味。

本日のお加持です。頭から胸にかけて鬱滞がある患者さん。
そのあたりの気を下げれば、簡単に鬱滞は取れると思い、経絡人形の胃経を下げたり胆経を下げましたが、なんだか上手くいかない。これは悪血があるせいで気が下がらないのかと考え、血液循

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お加持のレッスン、痛みのあるところには

お加持のレッスン、痛みのあるところには

体の痛みのあるところには、必ずと言ってよいほど水があります。帯状疱疹の方のお加持をしました。

帯状疱疹になると、発疹が出ている場所の神経が傷みます。
それは、その神経が炎症を起こし、まわりに水がまいてきて、その水が神経を圧迫するからです。

そのような時は、早い時期に、バルトレックスというお薬を服用して、発疹の発症を抑えることが必須です。痛み止めも必要でしょう。でも、発疹が出ていない場所でも痛み

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お加持のレッスン、心臓や肝臓をなでる その2

お加持のレッスン、心臓や肝臓をなでる その2

ある時のお加持です。
忙しくて体は疲労していて、足の裏のしびれや右膝の痛みがある方。行事があるので休んでいられないとのこと。

この方は、体の気を使いすぎているので、まず、心臓をなでて気をめぐらせる。肝臓をなでて気をめぐらせる。
足を触ろうかと思ったけれど、足の方に気を流した方が良さそうなので、胆のうをなでて、体の中の気をかき混ぜる。また、経絡人形の、左乳中に針を入れて気を流す。

このような感じ

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お加持のレッスン、発疹アリガトウ

お加持のレッスン、発疹アリガトウ

第2部第1章 家庭の「気」学 に、発疹について書いてある編があります。
発疹は、体の中や外からの物理的、精神的な刺激に対して、皮膚が反応をした結果です。書籍の中では、精神的な刺激との関連について書きました。
そして先回、発疹について、漢方薬での気の動かし方を話すと伝えました。

これはひとつの例です。発疹の発症は10月、少し寒くなった頃でした。ぽつぽつと足や背中に出だして、漢方薬で治療していても徐

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お加持のレッスン、体の外の気

お加持のレッスン、体の外の気

先回は、体の中の気についてお伝えしました。そして、体の気は、体の中だけではなく、体のまわりにもめぐっています。

第2章レッスン1 気を触ってみる にあるように、手のひらを体の外から体に向かって近づけてみてください。圧迫感を感じて、手が止まる場所があるはずです。それが、あなたの気がめぐっている場所です。 とあります。

午前の早い時間にお加持をしていて、3人くらい同じような気の滞りを感じて、経絡人

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お加持のレッスン、気が先行して、体の中の水や血液が動かされる

先回の「お加持のレッスン、気をめぐらせてみましょう」で、体の中の「気」と「水」の関係が少しわかっていただけたでしょうか。そして、イラストには書かれてありませんでしたが、これに「血液」も加わります。

体の中は、気が先行して、水や血液が動かされているのです。そのため、ショックなどで気が落ち込んでしまうと、気だけでなく水や血液の動きも悪くなります。したがって、どのような病気にかかっていても、そのような

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お加持のレッスン、気をめぐらせてみましょう

お加持のレッスン、第2章レッスン2 気をめぐらせてみましょう に、手が止まったところで手をそのままじっと置いて、その場所の気をめぐらすイメージをしてみましょう、と書きました。 

手で、体の気の滞りをみつけた時に、その場所の気が足りなくて重く感じるのか?(気が足りないと、その部分のめぐりが悪くなり、一緒にめぐっている水が動かせないために重さを感じます。)あるいは、気が詰まることで、気や水や血液が動

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お加持のレッスン、左の横隔膜

数回前の、「お加持のレッスン、ある時の気の滞り」に、一般的に気が滞りやすい場所のひとつに、左の横隔膜があると書きました。

体をめぐる大きな気の流れは、時計回りに回転しています。気は、体の右側から上がる回転をしながら、それぞれの臓器をめぐりながら左から下がっています。左の横隔膜は、体の気を下方に下げるかどうかの分岐点です。そして、この場所が滞っている原因は、大きくふたつに分けられます。

ひとつは

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お加持のレッスン、心肺の気が落ち込んだ時に

お加持のレッスン、第3章レッスン2 気が落ち込んだとき こちらには、気持ちが落ち込んで気が上がらないことが書かれてありますが、気が上がらない原因は、それだけではありません。
心肺の気が弱くなった時にも、気は上がらないのです。

先回の話、意識がなくなってしまった時などは、心肺が弱ってしまった時です。とにかく気を上げなければいけません。起死回生の、人中に針を入れる前にしたことは、脾経(ひけい)を上げ

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お加持のレッスン、「人中」を刺激する

心肺の気が足りなくて、意識を失ってしまった人などに、鼻と上唇の間にある、縦の溝に鍼を入れる方法があります。
この箇所を「人中(じんちゅう)」と言います。

お加持のレッスン 第3章 7気をめぐらせる、任脈と督脈 を読むと、その理由がわかります。このツボは、経絡(けいらく)では督脈上にあり、「水溝(すいこう)」と呼ばれます。
そして、この箇所は任脈とのつなぎ目でもあります。

人の体は、いろいろな経

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お加持のレッスン、ある時の気の滞り

先日、うちの先生がある会で講義をされました。
ある病気の、気が滞る箇所をわかりやすい図で説明されていました。
漢方薬を使う時には、気の滞りをみて気が流れるように治療しますが、それはお加持も同じです。

このときに頭に置いておくことは、第2章 お加持のレッスン5 ねじを巻く に書かれてある、体をめぐる大きな気の流れです。
それは、時計回りに回転しています。
気は、右から上がって左に下がります。

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