兼田ビスマス

そろそろアラサーといわれる年頃。 猫になりたい。 長い文章置き場です。 料理やオタク…

兼田ビスマス

そろそろアラサーといわれる年頃。 猫になりたい。 長い文章置き場です。 料理やオタクコンテンツなどぼんやり考えたことを綴っていきます。

最近の記事

眼前に広がる海は静かだった

3月も末のまるで春を通り越して初夏のような気候の日に松島に行った。 前回の松島と違って今回のメンバーは私含め完全な(元)地元民で松島上級者なので急いで行くところはどこもない。松島周辺をゆっくり過ごす旅だ。 その中で福浦橋に行く機会があった。 橋の言い伝えによれば赤く塗られた長い長い橋を渡って出会いを願うのだそうだ。 橋を渡った先福浦島で私が出会ったのは、目の前に大きく広がる海だった。 海。波打ち際。コンクリートで整備もされていない砂浜。 こんなところに来るのは幼いころ以

    • 人生で初めてWindowsPCを買った話

      まさか年明けにこんなものを買うことになろうとは。 実は直近でWindowsデスクトップPCを買った。 ほとんど買う予定はなかったのにうっかり買ってしまったので、今回はこれを買ったわけを書いていく。 まず、大前提として私は長いことMacbook派だ。 これはひよこが卵の殻を破って最初に見たものを親と思うのと同じで、実家にあった一番最初に見たパソコンがMacbookだったからだ。 それからWindowsを触るのは学校の授業だけで他プライベートは全部Macだった。当然iPodも

      • 2024年の抱負

        あけましておめでとうございます。 昨年はnoteを見ていただく機会があり嬉しかったです。 本年も慢心せずにつらつらと書いていこうかなと思っているのでよろしくお願いします。 年始なので今年の抱負みたいなのを書いてみようと思う。 今年の目標は大きく2つ。 欲望部門と料理部門とある。 欲望部門は「やりたいことをやっていく」にした。 これは昨年自分の中にある小さな欲望を初めて積極的に汲み取ることができたと思えたのでそれの延長戦だ。 今年は自分がやりたいと思ったことにブレーキをか

        • 2023年の振り返り、欲望編

          2023年も早いものでもう終わろうとしている。 今年を振り返ると自分を大切にしようと奔走した年だったのかもしれない。 今年何となく設定したテーマに「ご自愛」があった。 本来ご自愛くださいと言えば健康にお気をつけてくらいのものだけど、今回はどちらかというとご自分を大切にしてくださいね、という意味で使っていく。 いつかの記事で「自分の欲望に耳を傾ける作業は疲れるものだ」と書いたけど、どうもそうやって傾けるのを放棄している方が良くないそうだ。 セルフネグレクトに繋がるたらなんた

        眼前に広がる海は静かだった

          メンタルの底で癒されたこと

          ここ最近は急に気温が下がってしまって人生のやる気が出ない。 ただでさえそうなのに現実というものは大変に厳しい。 現実が私の頬を殴るたび、私はしっかりそれに屈して寝込んでしまう。 今回現実は私に「金で買えないものに限って失うのはあっけない」と言いながら頬を殴った。冗談じゃない。金で買えないものなんてごまんとあるのに、そんなものわざわざまた自覚させにくるんじゃない。ついでにそれが失われたら不可逆だということも自覚させるんじゃない。 ただでさえ金を稼いだところで手に入らないものが

          メンタルの底で癒されたこと

          顔も知っているネッ友が事故にあって目を覚まさないと人伝に聞いた。真っ先に浮かんだのは「お前の推しは今コラボやって日の目浴びてんのに、何お前はボサっと彼岸と此岸の間彷徨ってんだよ」だった。早く目覚まして元気になってコラボ商品、復刻でもいいから買ってほしい。

          顔も知っているネッ友が事故にあって目を覚まさないと人伝に聞いた。真っ先に浮かんだのは「お前の推しは今コラボやって日の目浴びてんのに、何お前はボサっと彼岸と此岸の間彷徨ってんだよ」だった。早く目覚まして元気になってコラボ商品、復刻でもいいから買ってほしい。

          イヴ・サンローラン展に行ってきた話

          イヴ・サンローランといえば イヴ・サンローランといえば私の中の印象はYSLな感じのデパコスで、コンパクトが綺麗でリップの発色がめちゃくちゃ綺麗なところだ。 そういえば服飾もやっているらしいという話も聞いたことある気がする。なんかYouTubeでみた。 そんな印象を持って、イヴ・サンローラン展に出かけてきた。 私は服飾やらオートクチュールの歴史というものにはさっぱりで、でもオートクチュールの文化や世界観というものには大いに憧れる。 そんな、オートクチュールの世界にイヴ・サ

          イヴ・サンローラン展に行ってきた話

          推しは推せるうちに推せって本当にそう。いのち短し恋せよ少女

          推しは推せるうちに推せって本当にそう。いのち短し恋せよ少女

          味覚障害で塩分が感じられなくなった話

          その日私は朝ぼんやり起きて家事を済ませて二度寝を敢行する優雅な休日の中にいた。 朝ごはんを食べるのはめんどくさかったので、昼ごはんを適当につくる。 そして食べてから気づいた。 あれ、塩味がしないな…と。 クリティカルに塩味だけしないことに気がついた。 マジか?流行病か?と一瞬焦る。 他症状は咳なし、喉の痛みなし、熱もなし。 ついでに嗅覚も正常。 ちょっと不気味なこの感覚を共有したい。 塩味だけクリティカルにしないというのはどういうことか。 普通にご飯を食べる分にはなんと

          味覚障害で塩分が感じられなくなった話

          メンタルの調子が悪くなったら

          最近行った病院で半夏厚朴湯を処方された。 これは病院通いの多い私からするとまあまあメンタルが危ないサインだと思っている。 何となく加味帰脾湯とかそこら辺を処方されるとまずいような気がするな〜という予感に過ぎないので実際にまずいかは知らないけど。 ここでふと昨今の夏の終わり、出勤や登校が嫌になる人も多いだろう…と思ったので私個人がやっている「メンタルの調子がまずい時にやるとすこし楽になること」を今日は書いていく。 メンタルのまずさを5段階に分け、1を「嫌なことがあった日」、

          メンタルの調子が悪くなったら

          三角ふたつの屋根の下にいたあの日から浮かれている

          今年もコミックマーケットが開催された。 私は毎年参加しているが今年は原稿期間から特に猛暑を超えた酷暑だったのは印象深い。 今回の本を持って挑んだコミケだったが、実は人の手に渡った数は2019以前に戻っている。非常にありがたい。 その中でぼんやり思ったことがある。 人の活気っていいな…ということだった。 コロナ禍以前の人の入りが戻ったこともあってか午後を回っても人が途切れずに来る。その中で今年は参加者側としても会いたい作家、買いたい作家さんに声をかけたり無言で本を買ったりで

          三角ふたつの屋根の下にいたあの日から浮かれている

          君たちはどう生きるかを観てきた

          『君たちはどう生きるか』、を観てきた。 以下ネタバレを含みますので、観ていない方はUターンを。 観てきたと言っても私は結構ギリギリに鑑賞を決めた方。 公開数日前からTwitterで君生きバードが話題になっても反応ひとつ、広告ひとつもないジブリ公式。実はこの時点では何が起きるかわからずまだ見る気がしなかった。 ところが公開0時を回ってジブリ公式Twitterのプロフィールに「カヘッカヘッカヘッ」という文字列が現れた。ええ?君生きバード…君はそんな鳴き方をするんだ………………と

          君たちはどう生きるかを観てきた

          私とぽろしり収穫

          我が家のベランダにはふさふさと茂ったぽろしりがいる。いや、いた。 奴は早々に花をつけることもなく枯れてしまったのだった。 前回ぽろしりの話を書いた時はまだ全然青々と茂っていた。 が、この後事態は急変する。 ある日なんか葉っぱが黄色くなっているのを見つけた。花もつかないようなそんな季節に? ググるとでてきたのは「モザイク病」。 ウイルス由来で一回罹ったらもうアウトらしく株を引っこ抜くしかないらしい。 ここで私はうっかり「いやでも今まで通り葉っぱをちぎれば治るのでは?」などと

          私とぽろしり収穫

          わたしとぽろしり栽培

          ぽろしりという品種のジャガイモがあることをご存知だろうか? この品種はポテトチップスのために改良された品種ででんぷん量が低めになっている。これはポテトチップスとしてあげたときにでんぷん量が多いと焦げ付きやすくなりきれいな狐色になりにくいから…とのことらしい。 そしてその品種を作ったのは他の誰でもないカルビーポテトなのだ。 ポテトチップスのために品種改良までやっちゃうその企業努力すごすぎ。 そんな可愛いネーミングのぽろしり(十勝にある山の名前から取ってるらしい)が一昨年から

          わたしとぽろしり栽培

          お魚が食べたい日

          今日はお魚が食べたい。 でも私は実はお魚は嫌いなのだ。調理中も食べてても生臭いから。なのでなるべく既製品で魚の旨味だけを食べて生きていきたい。 でも、焼き魚にせよ煮魚にせよ常に自分の食べたい魚が売られているわけではない。 だから、食べたければ自分で作るしかないのだ。 今日は前日に確保したスーパーにいた鯛の切り身。 まずはこいつの鱗を取る。 包丁で取るなんて大人しい真似は面倒なのでしない。 さっきまで飲んでたペットボトルの蓋をよーーーーーく洗い、じゃっこじゃっことこすると取れ

          お魚が食べたい日

          3年ぶりの

          今週末、ライブに行く。 そしてそのライブでは「声出しが解禁される」。 私はその業界の人たちから見れば薄情かもしれないが、3年前からとんとライブに行かなくなってしまった。もちろんできない間にオンラインやら様々な企画でファンを繋ぎ止めようとしてくれた運営がいたのは承知していた。 オンラインライブももちろん好きだった。 チケットの価格の割にカメラワークがいいのが最大の理由だった。席の当たりハズレはなく、平等にカメラが抜いてくれる有り難さ。しかも家で生ライブが見れる。晩飯作ったり