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少し昔〜現代の日本は、何百年か前のヨーロッパに似てる

このごろ、日本全体が煮詰まっているような気がするので、こんな話はいかがでしょうか。

日本で織田信長と豊臣秀吉の時代に35年間布教活動し、長崎にて生涯を終えた宣教師ルイス・フロイスは、日本とヨーロッパの違いを次のように述べています。

*ヨーロッパでは、未婚の女性の最高の栄誉と尊さは、貞操であり、またその純潔が犯されない貞潔さである。日本の女性は処女の純潔を少しも重んじない。それを欠いても、名誉も失わなければ、結婚もできる。

*ヨーロッパでは財産は夫婦の間で共有である。日本では各人が自分の分を所有している。時には妻が夫に高利で貸し付ける。

*ヨーロッパでは、妻を離別することは、罪悪である上に、最大の不名誉である。日本では意のままに幾人でも離別する。妻はそのことによって、名誉も失わないし、また結婚もできる。

*ヨーロッパでは、汚れた天性によって、夫が妻を離別することが普通である。日本では、しばしば妻が夫を離別する。

*ヨーロッパでは娘や処女を閉じこめておくことは極めて大事なことで、厳格に行われる。日本では娘は両親に断りもしないで、一日でも幾日でも、ひとりで好きな所へ出かける。

*ヨーロッパでは妻は夫の許可がなくては、家から外に出ない。日本の女性は夫に知らせず、好きなところへ行く自由をもっている。

*ヨーロッパでは生まれる子を堕胎することはあるにはあるが、滅多にない。日本では極めて普通のことで、20回も堕した女性があるほどである。

*ヨーロッパでは、嬰児が生まれてから殺されるということは滅多に、というより全くない。日本の女性は育てていくことができないと思うと、みんな喉の上に足をのせて殺してしまう。

*ヨーロッパでは普通女性が食事をつくる。日本では男性がそれをつくる。そして貴人たちは料理をつくるために厨房にいくことを立派なことだと思っている。

『ヨーロッパ文化と日本文化』ルイス・フロイス
(岩波文庫)より


このフロイスの記述の信憑性ですが、、、

1552年に日本にきたフランシスコ・ザビエルにも『聖フランシスコ・ザビエル全書簡』(平凡社)のなかで

「女も男も混浴している。女に貞操がない。人前で平気で胸を見せたりおしっこをする。性的羞恥心や秩序がない」

という同じ趣旨の手紙があるぐらいですから、大きく間違っていないでしょう、とのことです。


☆出典☆

『性の“幸せ”ガイドー若者たちのリアルストーリー』 著者:関口久志 (エイデル研究所)


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