珍獣記

【好き・得意が、人生の羅針盤になる】 教育、育児、学校…既成の概念を問い直そう。 我が…

珍獣記

【好き・得意が、人生の羅針盤になる】 教育、育児、学校…既成の概念を問い直そう。 我が家の珍獣ズ(♂7歳♀5歳)に気付かされつつ日々を過ごす私(♀38歳)の、“リアル生涯学習”記録です。学習仲間を求めています!地元でフリースペース運営中🌻 #特別支援教育 #不登校#公教育が変わる

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    子どもはいままでの「教育」の枠にはおさまらなくなっている…。 これからの教育、いや、教育という言葉の外へ、 ほんとうの子どもとおとなの在り方を模索していくマガジン。

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“子育て”をやめてみませんか。 子どもの《生きる力》に、圧倒され続けているわたしが願うこと。

色とりどりの個性が躍動する、明るくて豊かな社会。 そんな社会を築くためのヒントが、1人ひとりの《子ども時代》にあるーー。 大学生だった15年ほど前、そう確信しました 就活をしていた当時のわたしは、企業訪問で出会う大人たちの目が総じてイキイキとしていないことが、気になって仕方ありませんでした。 彼・彼女が語るビジョンも、上っ面の空虚さが漂うか “社会”の視点が抜け落ちた、近視眼的なものに映りました。 この違和感の背景にあるものは一体、何だろう? とつらつら考えているうちに

    • どんな知能検査の、どんな数値よりも大切な指針とは。【羽田空港で激走再び】/週半分ホームスクーリング⑧

      プラモデルを買うとすぐ、珍獣とわたしはモノレール乗り場へ直行。 予定の時間が迫っていたので、小走りで向かった。 「自分のなんだから、自分で持ってね」というわたしの言葉を、素直に受け入れ 珍獣はプラモデルの入った薄紫のビニール袋を手に提げていた。 ホームの末端で、ちんまりと(?)おやつを頂いた後、快速急行に乗車。 何駅か通過したところで、ぼーっと車窓を眺めていた珍獣は いかにも「ハッ」とした表情を浮かべて私に問いかけた。 「プラモデルは?」 ( ゚д゚) プラモデルは?って

      • “脳の個性”にぴったり。運命の出会い【羽田空港で激走再び】/週半分ホームスクーリング⑦

        心ゆくまで飛行機を見物した後、夕方にわたしの用事もあるため、帰途につくことに。 ところがどっこい。( ゚д゚) 珍獣・兄が、またも奇跡のアクシデントを引き起こした。 モノレールに乗る前に、空港施設も少しだけ回ることにして まず、行きがけに気になっていた本屋さんへ。 空港内の本屋さんなら、飛行機関連の専門書が置いてあるのでは?と考えたのだ。 予想は当たり、珍獣・兄は「航空機のひみつ」なるマニアックな本に興味を持ち、ページをめくり始めた。 字は読めずとも、写真と図解に魅せられた

        • “フリーランス小学生”仲間がほしい。【羽田空港で激走再び】/週半分ホームスクーリング⑥

          そんなこんなで、たどり着いた羽田空港。 「いろんな種類の飛行機が見られるかも」と思い、国際線ターミナルの展望デッキに行ってみた。 屋上に出るなり、漫画の一コマのように、フェンス目掛けて駆け出す珍獣・兄。 アメリカン航空、ルフトハンザ、大韓航空、中華航空… 各国の飛行機が待機したり、ゆっくり移動したりしている様を 望遠鏡も活用しつつ、飽きることなく1時間以上眺めていた。 私は、飛行機たちが戻っていく国自体に興味がわき 「今、あっちは気温何度くらいかな?」「あの飛行機の中には

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          “ワーキングメモリ”を気にする必要がない理由【羽田空港で激走再び】/週半分ホームスクーリング⑤

          当日、わたしは早起きして、せっせとお弁当を準備。 畑で摘んできた野草を煮出したお茶で、水筒も満タンに。 妹の珍獣・オケちゃんを保育園に送った後、2人して遠足気分で家を出た。 まず目指すのは、モノレールの始発駅である浜松町だ。 すると、乗り換えるべく降り立った山手線の某駅ホームで、珍獣・兄がこうノタマッた。 「あれ?リュックは?」 ( ゚д゚) リュックは?って、あなた。 あなたのリュックでしょ? お弁当も水筒も入ってるでしょ? どこよ?? 事態を把握し、「玄関に忘れ

          “ワーキングメモリ”を気にする必要がない理由【羽田空港で激走再び】/週半分ホームスクーリング⑤

          ホームスクーリングで、大変なのは…【羽田空港で激走再び】/週半分ホームスクーリング④

          福岡旅から帰還し、1か月が経った3月上旬。 “登校調整”として学校をお休みした平日、珍獣・兄と羽田空港に遊びに行くことにした。 福岡旅では結局、あらゆるアクシデントの末に空港内を家族4人で激走し 離陸直前にギリギリで乗り込む、という慌ただしさだった(無計画にもほどがある!珍獣との飛行機旅/週半分ホームスクーリング③)ため 空港自体を堪能することができなかった…ことが動機だ。 加えて、母子登校から【週半分ホームスクーリング生活】に移行して4か月が経ち 1つ、強く感じているこ

          ホームスクーリングで、大変なのは…【羽田空港で激走再び】/週半分ホームスクーリング④

          先生が、家族旅を「学び」に昇華してくれた話/おやこで通う小学校㉚

          無計画にもほどがあった福岡旅行。 それは、単に“楽しい家族旅行”で終わらなかった。 ************ 珍獣・兄は今年に入ってから、週2−3日のペースで登校している。登校先は4月からずっと、特別支援学級だ。 彼の要請により、わたしが1日中同伴する、いわゆる母子登校のスタイルで入学式からやってきたけれど 11月半ば以降、1時間目の終わりに教室まで送れば、後は下校まで1人で学校に滞在できるようになった。 少人数の、アットホームなクラス編成で 一斉授業ではなく、双方向型

          先生が、家族旅を「学び」に昇華してくれた話/おやこで通う小学校㉚

          無計画にもほどがある!珍獣との飛行機旅/週半分ホームスクーリング

          アイロンビーズやLaQで、やたら飛行機を作りまくっている珍獣・兄。 飛行機に興味を持っている今が、“本物”を体感するのにちょうどよいタイミングかな?と思い 夫に仕事の都合をつけてもらって、平日出発の家族旅行を突如決めた。 というわけで、当日の早朝にバタバタと出発準備。 珍獣兄妹の衣類、タオル…と必要な荷物を揃えようとして←前日やれ 「7歳&5歳。自分でやるよな!」と、はたと気づく。 急遽、必要な持ち物を記した【しおり】を作成し、起きてきた2人に渡してみた。 すると自分たち

          無計画にもほどがある!珍獣との飛行機旅/週半分ホームスクーリング

          「また来たい」の声。勢いで始めてよかった!/フリースペースの記録②

          先週末の金曜日、フリースペースの2回目を開きました。 大人11人、子ども7人の計18人の参加があり、子どもたちの笑い声(叫び声)をバックに、これまた和やかな1日となりました。( ˘ω˘ )zzz ←実際に寝てたひとも *********** 朝、窓を開けて空気を入れ替え、準備をしている段階から 和室の室内を全力で駆け回る子どもたち。( ゚д゚) 前回参加したお母さんがたから、子どもたちについて「よほど楽しかったみたい。また行きたいって言ってる」と、嬉しい声を聞いてはいた

          「また来たい」の声。勢いで始めてよかった!/フリースペースの記録②

          「ハブーブ」の正体とは…バーチャルから広がる珍獣の世界/週半分ホームスクーリング②

          珍獣・兄は飛行機に興味を持ち、3Dアイロンビーズでこれを作りまくっている。 我が家には、これといった教育方針はない。 強いて言うなら、「子どもらの【好き】の芽を大事にしよう」…というのが、ほぼ唯一かつ夫婦共通の方針だ。 そこで今週末、本物の飛行機に乗ってみることにした。 わたし自身は旅好きで、独身時代は国内をプラプラしていたけれど 珍獣ズの爆誕以来、オルタナティブスクール探しを除いて旅行はご無沙汰だ。 行き先は【福岡】。 理由は「航空券が安かった」から。ドーン 「飛行

          「ハブーブ」の正体とは…バーチャルから広がる珍獣の世界/週半分ホームスクーリング②

          〈誰でも、思い思いに過ごせる場所〉が本当に生まれた/フリースペースの記録①

          2023年12月22日(金)、陰極まって陽に転ずる…の冬至。 【フリースペース】の第1回を、無事に開催することができました。 役所でたまたま、居場所助成金のお知らせを目にしてから4か月。 わたし1人の思いつきで、文字通りゼロからのスタートでしたが 声を掛けた友人を始め、たくさんの仲間が手を貸してくれて 素敵な場所もお借りできることが決まるなど、トントン拍子に話が進んでいきました。 当日の参加は、子どもたち7人を含めた20人。 「誰でも思い思いに過ごせる空間」を謳いながら

          〈誰でも、思い思いに過ごせる場所〉が本当に生まれた/フリースペースの記録①

          【可能性を広げるスイッチ】を、たくさん持っておく/週半分ホームスクーリング①

          「ナラ枯れ」の根本要因 珍獣・兄が、学校をお休みする日の山さんぽ。 途中で、何やら作業中の人たちと遭遇した。 聞けば、これからナラ枯れした木の伐採をする、とのこと。 ナラ枯れ。 珍獣たちが通う自然保育園の野山遊びでも、2〜3年ぐらい前から木々のナラ枯れが深刻化し 寄付を募って伐採していた。 この地域全体で、まだまだナラ枯れの被害は拡大しているようだ。 ただその原因については、以前ちらりと聞いた、日本全体の雑木林でなんとかウイルスが蔓延しているから…という説明はわたしの

          【可能性を広げるスイッチ】を、たくさん持っておく/週半分ホームスクーリング①

          【小学3年生】まで、自然保育園に通えたら。義務教育期間の縮小(希望者のみ)を願う

          珍獣・妹のオケちゃんが通う自然保育園に、保育「参加」に行ってきた。 保育参観ではなく、保育参加。 この保育園では、子どもたちの様子をただ見るのではなく、親も一緒になって活動に参加する。 通っているのは、もう20年以上続いている老舗(?)の自然保育園だ。 「寒いー寒いー」と、特に女の子たちからのブーイングが鳴り止まない中 年中・年長+大人の10数人が、野山を目指して出発した。 日が差さず、10度を下回る天候でも、みんなの足元は草履。( ゚д゚) でも、10分ほど歩いて山に入り

          【小学3年生】まで、自然保育園に通えたら。義務教育期間の縮小(希望者のみ)を願う

          《フリースペース》を開くことに。その2/おやこで通う小学校㉙

          〜なぜ、【フリースペース】をやるのかという話(その2)〜 「地域で顔の見える関係づくり」をベースにした、フリースペースの構想。 その具体的な内容は、やっぱり かっこよく言えば【ハイブリッド・スクーリング】 実態を率直に表せば【週半分プータロー小学生】 生活を送る珍獣・兄から、ヒントをもらいながら考えました。 この7か月間、付き添い登校を通じてわたしが感じたことの1つは 「学校はとにかく忙しい」ということ。 学校では、朝8時過ぎに登校してから概ね午後2時半まで、高学年は3

          《フリースペース》を開くことに。その2/おやこで通う小学校㉙

          《フリースペース》を開くことに。その1/おやこで通う小学校㉘

          地元で、ゆるゆるとフリースペースを開かせてもらう運びとなりました。 平日の日中なので、そのタイミングで学校に行っていない子や、おとな …つまり誰でも、気軽に来られる場所です。 フリースペースをつくろうと考えたきっかけの1つが、珍獣との母子登校だったので 《おやこで通う小学校》の1エピソードとして、投稿したいと思います。 《なぜ、フリースペースを開くのか(その1)》 我が家の兄妹が乳幼児の頃は、1日1日を生きるのが、大げさでなく本当に大変でした。 どう大変だったのか…あまり

          《フリースペース》を開くことに。その1/おやこで通う小学校㉘

          母子登校を(ほぼ)卒業するまでの経緯【後編】/おやこで通う小学校㉗

          珍獣に限らず、「子ども1人ひとりの学びに寄り添う」を 建前でなく、本気で実践している特別支援学級の先生たち。 その先生たちのもとで、珍獣は 学校…というより、支援級に対する安心感を、着実に育んでいき 今月初旬の遠足は、ついにわたしの付き添いなしで、バスに乗り込んだ。 本人から、特に報告はなかったけれど 帰宅した時の表情が、遠足が充実していたことを物語っていた。 遠足でのあれこれは、後でお礼の電話をした際に、先生が教えてくれた。 これまで頑として被らなかった赤白帽を、「迷子

          母子登校を(ほぼ)卒業するまでの経緯【後編】/おやこで通う小学校㉗