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世界観 真・邪道勇者  南の街編   簡易版

南は犯罪者の楽園だ。具体的には、女相撲が流行り売春婦は6才からいて、チェーン展開された麻薬専門店が立ち並ぶ。

歩けばひったくりに会い曲がれば強盗もどきに遭遇する。おかげで法という概念が無いので誰を殺そうが問題無い。

無論、各組織の幹部は別だ。構成員同士での争いは固く禁じられており、私は構成員では無いので2.3発ブン殴った。

その後? 殺し合いなら負けていない。

最も、私の悪評は知れ渡っているので、基本襲いかかるのは魔性と分類される鬼くらいだ••••••神を名乗る宇宙人連中が台頭してからというもの、エルフだの混合人類みたいな奴から知性の無い実験生物まで広がりきった。

治安を乱す為、ではあるまい。何かの実験の成果かもしれない。

生物進化を辿る為、とかな••••••••••••連中ならやりかねない。

というのも、所謂その「英雄」と呼ばれ活躍する奴等は、単に神を名乗る連中との混合種─────被検体に過ぎないからだ。

何故そんな事を知っているかって?

無論、日々仕事に勤しんでいるからだ••••••••••••犯罪行為を世間的にどう言うかは、学者にでも論争させておけ。

巨大な実験場、それが超大陸などと呼ばれるこの土地だ。最も、宇宙人だろうが人類だろうが、本質の見えぬ読者など知らないが。

さて、読者お楽しみの「女相撲」についての話をしよう。無論賭けもするしこの人道的な催事に関して、よもや反対意見などありはすまい。

••••••犬千代に教えた際は、会場にゴミを見る目線を向け唾を吐き捨てた••••••••••••観戦する分には楽しいものだが、残念ながらご無沙汰だ。

やれやれ、何がいけないというのか。 ちなみに、扮装や盛り上げの為のショーもあるので老若男女問わず楽しめる。 

麻薬はやらない。腕が鈍る。歓楽街だらけの中では賭博関連の方が優勢だ。最も、その分負けて無くなる輩が多くなるので、取り立ても我々の仕事となる。

男なら内臓か被検体。女なら売り飛ばす。

そんなものだ。第一、人間の生活自体が大量の死体、即ち動植物の命で支えるのだから、別に人間の命も同じ事だ。

平和と言おうと戦争と言おうと、本質的にはかわらない。同じ事だ。

さて、次だ。 

人種は、以前説明した通りバラバラだ。エルフが禁止魔術の独占に走り、ドワーフが禁止技術で兵器を作る。おかげで神々でさえ近づかない魔境と化したが、我々には馴染み深い故郷であって、青い空など他人事だ。

大陸の名前は忘れた。パンだか何だかだった筈だ。南は前回言った通り、大江戸絢爛魔界とか呼ばれている。  

あとは、家賃が安い。


とにかく安い!

何せ、超の付く危険地帯だ。住むだけで金を貰える奴もいる──────私か? 無論、以前の持ち主を殺して奪い取った。

偉そうな奴だったからな!! 何故かエルフには感謝されたが、私に言わせれば読者身分で、作家に口応えする時点で死罪である。

最近はダークエルフとか呼ばれる武装民族もいるらしい。大陸全体の治安が落ちれば犯罪指数も跳ね上がる。当たり前だが、金持ちの数イコール犯罪指数と言い換えて良い。

北の金持ち搾取が増えれば増える程、ここは大勢で溢れかえる。

そんなものだ。そういう部分では、金持ちを恨む奴も多い。奴等は奴等で、半ば犯罪者みたいなものだしな!!


思うに、そこまで富を独占出来る時点で異常だろう──────善意で稼いだとでも言うつもりか?

馬鹿馬鹿しい程傑作だ。やれやれ。

何にせよ、最悪の街である事だけは確かだ。最も、人間が望むのはその最悪であるので、つまりはこの街こそ楽園と言えるのだが。

食品も凄いぞ。ある筈の無い食べ物、潰れた筈の店が沢山ある!! 住民は慣れているのであまり引っかからないが、外から流れついた奴等はよくかかる。

まあ、死にはしない。筈だ───違っても、別に知らないが。

後は、暴力溢れる街だからか「傭兵」としてビジネス展開する奴は多く、軍閥もそれなりにあるのでちょっとした戦争屋だ。
正規の人類神仏混合軍には敵わないが、だが簡単に手を出す奴はいない。当たり前の話、大陸の南全域を占めるからだ。

かなりの広範囲と言えよう。無論、戦地拡大すればタダでは済まない。読者とは違う。

面倒なのでこのような説明はここまでにしたいものだ──────金になって豊かな生活が享受出来れば考えておこう。



最も、読者に期待出来るかは疑問だが



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余談だが、この街においても一番の悩みは「人間関係」であるらしい。
人間に合わせる事を悩んでも人間関係そのものを悩むことは無い私にとって、これほど分かり難い話もない。

何にしろ、どこでも悩みは同じ、という事なのかもしれなかった


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