ネガティブを受け入れられるポジティブさ #2

精神的・肉体的に暴力をふるう毒親の元で生まれた私。

子供のころの生い立ちはこちら:



社会人になってからは、バイトの何百倍もつらかった。どんどん振られる仕事に対応しきれず、朝早く行ったり夜中まで残ったり。。それでも認められることなく、新卒で入った会社を2年とちょっとで辞めた。

もともと、地面すれすれ程度しかなかった自己肯定感は、働き出してから、地中奥深くまで下って行った。常に自分を卑下して、正しい物差しで自分も人も見ることができない。何にもうまくいかなかった。自分のことを、「向上心が人一倍高いくせ、やる事なす事全てが空回りするダメ人間」だと評価していた。

なんでこんなやってもダメなんだろ。みんなはどれだけ頑張っているんだ。あとどれだけ頑張ったらみんなみたいにできるの。ずーっとぐるぐる同じことを考えるけど答えは出てこない。

わたしはしばらくして、昼はOLしながらまた夜の仕事を始める。夜の仕事は楽だった、そんなに競争も激しくなかったので、何か失敗してもかわいいね~~若いね〜〜って言って許されるし、にこにこしてればチップもらえるし、昼間神経すり減らしながら真面目に8時間働いて得られる額を、夜たった数時間酒飲んでれば稼げる。こんな楽なことはないと思った。でもやっぱり、一年ぐらい続けて、結局セクハラとか、いつでもニコニコしてなきゃいなかったりとか、あと酒飲みすぎて普通に体力がどんどん落ちていって、夜も昼もやめて別のところで働きだした。


なんで私は何やっても続かないんだろ、細かい作業は抜け漏れが多すぎるし、お酒飲むと翌日の疲労感が強すぎてなにも手につかない。やっとエンジンかかってきたと思ったらもう定時でみんな帰ってる。

全部自分に自信がないせいだと思ってた。自分に自信がないから、ほんとはできていることも、できないと思ってしまう。周りの人からも、もっと自信持ってやりなよ!といっつも言われる。なんで自分でも自信がないのかわからないので、「自信の付け方」みたいな本を読み漁ったけど何にも変わらない。私は精神科を受診することにした。

病院ではたくさん薬を出してもらったけど、自信をつける薬はその中になかった。どれだけ薬を飲んでもなにも変わらないので、職場での困難、転職の多さ、人間関係で困っていることを先生に話すと、わたしにはADHDの傾向があることがわかった。

今まで試してきたいろいろがいつになっても日の目を浴びないのは、私にセンスがないわけでも、努力が足りてないからでもなく、障害のせいだったとわかった。そして自分に自信がないのは、そこからぬる長年のクセになっている自己否定が原因だった事もわかった。

理由がわかってほっとする反面、私はこれから障がい者として生きていくのか。と思うと受け入れるのは正直難しかった。と同時に、自分の中に意図せず障がいのある方に対する差別意識があることもわかってさらに自己嫌悪。どんなに頑張っても人並みにはなれないとわかったし、子供を絶対に産みたいとずっとおもっていたのに、今はもうそれすらよくわからない。障がいを持った子が生まれるってわかってるのに子作りするなんて、ほんとに正しいことなんだろうか?とか思っちゃう。まぁ相手いないですけど。


正直、やっとスタート地点に立っただけ。自己肯定感の低さに気付いた時から、自分に自信がついたのかどうかはわからない。自分のことを好きになってきたような気もするし、むしろ自信が無くなったような気もする。全然これからどうなるかはわからないけど、こうやって今まで通り、成長したり、また後退したりしながら、少しずつ向き合っていけばいいかな、と今は思っている。

最近「ポジティブだね」といわれることが増えたのは、自分のネガテイブに向き合い出したからかな。

東京で生まれ育った25歳女の、リアルな生活をお届けします。