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エッセンボンノック

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日々考えていることや旅での気付きを言語化したエッセイ集。迷言から名言まで、言葉の宝探しを。写真は旅先での1枚。気が向いたら有料化します。
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#旅

写真のジレンマ

写真のジレンマ

旅先で写真や動画を撮る際、ジレンマに陥る。

いまこの瞬間を自分の目の焼き付けたい。一方で、記録として残しておきたい思いもある。僕は写真家ではないし、インフルエンサーでもない。友人や家族と共有できる写真がいくつかあれば、十分。

写真をとってばかりいると、僕が見ているのは目の前に広がる景色ではなく、スマホの画面ばかりとなってしまう。

スマホの画面なんて、いつでも見ることができるのに。観光地の写真

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どこにいる?

どこにいる?

大学を卒業してからというもの、家族や友人から「どこにいる?」と聞かれることが増えた。思えば、大学生になってからは、休みの度にどこかへ行っていた。どこに行くかはその時の気分次第。

僕自身、「ここどこ?」と思う瞬間もある。ある時はニューヨークの路地をあてもなく歩き、またある時は行き先のわからないミャンマーの電車に乗っている。ヒッチハイクで愛媛の山奥にたどりついた時だって。

いまこの瞬間、僕がどこに

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旅人のエゴ

旅人のエゴ

旅がしたくてたまらない。僕自身、高校野球部を引退して以来、何かと旅を続けてきた。数ヶ月旅することもあれば、ふと1日旅に出る日もある。

しかし、このご時世である。生活の一部である旅ができない。

最近は、旅ができない分、友人たちとあんな場所行きたいよね〜こんなことしたいよね〜と妄想トークを繰り広げ、旅エッセイを読み込み、旅映画をみて、ハンモックにゆられながら旅ソングを聞いて妄想に浸る日々を送ってい

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旅と本と映画

旅と本と映画

僕は高校を卒業してからというもの、生活のメインが旅・本・映画の3柱でなりたっている。大学を卒業した今でも、この生活スタイルに変わりはない。むしろ、より「旅・本・映画」に対する熱量が高まっているくらいである。

思えば、幼少期からずっと好きだったことだ。これまでも、そしてこれからもこの3つを味わい続けるだろう。

人生にはいろんな要素があるが、「旅・本・映画」さえあれば十分といっても過言ではない。1

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【エッセイ】誰も知らない

【エッセイ】誰も知らない

僕のことを知っているだろうか。僕は有名人ではないので、世の中の大半の人に知られていない。せめて、家族や一部の友人くらい。人数にして世界で数十人程度だろう。

僕が何やっているか知っているだろうか。アロハシャツを着て、カフェでメモを片手に何か考え事をしている僕を。海辺でどこか遠くを眺め、ひたすらボーッとしている僕を。

僕がどこにいるか知っているだろうか。ある日はタイ・バンコクのカフェ、ある日はニュ

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【エッセイ】去年の今ごろは‥

【エッセイ】去年の今ごろは‥

ちょうど去年の今ごろ、海外を転々とする移動生活をスタートした。

最初は、タイのバンコクからはじまり、マレーシア・クアラルンプールやミャンマー・ヤンゴン、インドネシア・ジャカルタ、アメリカ・ニューヨークなど、移動し続けた。

ニューヨークで年を超えようとしていた時、何やら中国で感染症が猛威をふるっていることが明らかに。

事態は深刻化し、2月にインドネシアからすぐに帰国した。

この一年で世界はが

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