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光の音



空が鳴る



世界を包む音がした



あの日の光  




それは


わたしの故郷(ふるさと)でした







タイトル【光の音】

丸キャンバス直径25㌢/アクリルマーカー・アクリルガッシュ
2023.8.8完成作品



「空から音がきこえた日」

昨日の午後
ベビーカーを押しながら
職場までの道のりを歩いていたときのこと。

ゆったりと身体の力を抜くようなイメージで
ぼんやり無心で歩いていたら
急に周囲の音が鮮明に浮かびあがり
耳に届いたと同時に
空から音がきこえました。

空の音なんて
これまできいたことがありません。
雲や風の流れる音という認識でならあるけれど
空から音がきこえるなんて
まさに想像を超えた体験。

でも確かに
空が鳴っていたんです。

そしてその時なぜか
驚くほどの安心感に包まれました。
なんて言ったらいいんだろう…
空がただ優しく包み込んでくれている
わたしの身体をそんな感覚が駆け抜けました。
まさに一瞬。

頭で理解するには
あまりに感覚的すぎる出来事で
言葉で説明するのは難しいけれど
それでも確かにきこえた
空の音。

ただ感じただけ。

とても深い音。
守られている感覚。

そのとき
いろいろ悩んで苦しんで落ち込んだけど
あぁわたしは
やっぱり大丈夫なんだなって
ただそう思えました。

また人はそれぞれに
鋭い感覚器官を持っているものだと思うけど
わたしはやっぱり耳と体感覚で
キャッチするのだなと
勝手に納得しました。

いつも大自然は味方でしかなくて
さまざまな現象で
わたしを導いてくれます。

幼い頃預けられた
祖父の家の近くの森の中で
いつも感じていた透き通るような
あの神聖な空気。

その地から離れたとき
まるで引き裂かれたように苦しかった記憶。

なぜあんなに苦しかったのか
あの時のこと
わかったような気がします。

こたえはいつも同じ。
自分らしくいられる場所だった。
その時はそれが祖父の元だったのだろうな。

だからきっと今回のことは
自分らしさを取り戻した合図。
それが空からの音だったのかなって
思います。

なかなかいい感じです。

2016.09.25

アメブロより引用





この絵を描き終わったとき、もう7年も前、空から音が聴こえた日のことを思い出しました🫧


光の音、それは自分の内側から聴こえてくる、囁きのようで、微かな振動を持って響いてくるもの。

外の世界にどれだけ探しても見つからない、叡智と繋がれる場所。

いつも身体の奥の方で、わたしを呼んでくれているのです。





最近絵を描くときは、丸キャンバスをパレット代わりにしています。

筆が進むにつれて、次々とランダムに色が乗せられてゆくキャンバスパレットは、次第に何の意図もないアートになっていきます。

そこから、ふとしたタイミングで、カタチにしたい!と思う瞬間があって、イメージが見えるがまま、浮かぶがままに、続きを描き込んでいきます。


この【光の音】はそうやって出来た作品です。



これまで、絵を販売することに、とても消極的だったわたし。

どうしても手放したくない。

売れて欲しくない。

そんな想いを心の隅に抱えたまま、STORESを運営していました。

何がそんなにモヤモヤするのか、なかなか向き合いきれずにいたのだけど、ここ最近、新たなフィールド(パリ)へ挑戦することを決めて、絵を販売していく(ライフワークにする)覚悟が芽生えてきたことで、これまでの価格設定に納得がいっていないことに気付かされました。

STORESをオープンした時に、あんなに悩んで決めたのに、まだまだ自分の声ではなく、世間の常識的な基準値に合わせてしまっていたのです。

ある日、描いたばかりの絵を夫に観せて、これいくら?と聴いてみたら、自分がこれまで想定していたものよりかなり高い価格を即答してくれて、その時の体感覚が、悦びでとても弾んでいることに気が付きました。

その後、その感覚を頼りに、大まかな設定変更はしたものの、自分ひとりでは決めきれなかったので、いつもお世話になっている整体師さんにお願いをして、身体をフラットな状態に整えてもらったあと、絵のエネルギーとわたしの身体の軸のエネルギーとが調和する価格を、身体の反応を通して探っていただきました。

そして、当初設定していた価格の2〜3倍の価格で、エネルギーが調和することがわかりました。

わたしは、自分を通して生み出された作品の価値を、こんなにも低く見積もっていたのかと、驚きとともにやるせない気持ちが溢れてきました。

ごめんね、わたしの光。
誰よりも近くで懸命に創作する姿を見て来たのに、そんな自分を認めてあげれていなかった。

こうして、自分のエネルギーがのびのびと翼を広げて、心地よく在れるための価格を、一年半越しでようやく設定することが出来ました。

なんの疑いもモヤモヤもなく、過剰も不足もなく、やっとそれぞれの絵をたった一人の人へ届けることが出来ると思うと、とても心地よく軽やかな気持ちです。


こんな風に、自分自身を低く見積もるという経験は、きっと誰にでもあること。

わたしは、自分が心地よさを感じる数字という、目に見えるものに変換してもらう機会があったから気付くことが出来たけれど、こういうきっかけがなければ、なかなかはっきりと認めることが出来なかったんじゃないかなって思います。

全てが自分次第だからこそ、今回のアップデートは、自分軸を大切にするとはどういうことなのか、身に染みて感じることが出来た貴重な経験でした。

そうして、わたしの心地よさと誰かの心地よさが繋がったとき、きっとその架け橋となってくれた作品は、ますます輝きを増してくれると感じています。

あまり自分の作品について、深い想いを語ったことはこれまでなかったけれど、エネルギーを注いで、全身全霊で描きあげた作品たちは、我が子同然の大切な命(生き物)です。


わたしの世界はわたしが創っている。


そんな覚悟を胸に、自分らしさを見失うことなく、より一層自由にのびのびと、創作表現を楽しんでいきたい🩵

まだまだ紹介したい作品がありますが、それはまた次の機会に記事にしようと思います。


【光の音】をはじめ、いくつか原画を載せております。
よかったらぜひご覧になってください🫧✨



載せていない原画作品で気になるものやご質問等あれば、お気軽にお問い合わせ下さい✨




最後までお読みいただきありがとうございます。


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