記事一覧
怒りが抑えられないAさんと小児科医
無くしものや忘れものが多かったり、気が散りやすかったり、些細なことでテンションが上がりやすかったり、そんな我が子に厳しく当たってしまうAさん。叱ってもダメ、約束してもダメ、罰を与えてもご褒美を与えてもダメ。何をやってもうまくいかずに最後は怒りを抑えられず感情を爆発してしまい、子は固まって何も言えなくなる。
診療をしているとこんな話をよく聞きます。さらによく話を聴こうと子どものことではなくAさんが
映画“牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件”と小児科医
1960年台の台湾。当時の少年たち(これが驚くほどのギャング)の危うくて衝動的で時に突き抜けてしまう行動や大人たちの脆弱さとそれを隠すかのような抑圧的な態度に、終始不安定な感情を抱き続けた3時間57分でした。
長い、長すぎる・・。
ラストの15分くらいからドラマがぐっと濃くなって面白かったのですが、それまでは少年同士の抗争や感情のこもってないような恋愛模様が続き、「あ〜はよ終わらんかなぁ」と思
映画“フラワーズ・オブ・シャンハイ”と小児科医
ごめん、眠い。
「黒衣の刺客」、「ナイルの娘」を観た時にも感じたんだけど、ストーリーにこれといった山場というのが無い…というかあるんだけど盛り上がるわけではなくて、他のパートと同じくらいのテンションで描かれるので、ずっと同じことの繰り返しみたいな錯覚を感じて、どうしても眠くなる。
それはそれですごいことなのか?
「黒衣の刺客」は画面の美しさ、「ナイルの娘」は当時の市井の様子が新鮮で目を覚ませ
映画“フェーンチャン 僕の恋人”と小児科医
アジア映画巡り。今回はタイ。
〜〜
こんなん好きに決まっとるやんか、10歳男子の初恋の話て。幼なじみの女の子と仲良く遊んでいた少年が思春期の始まりとともに男子の中間に入りたくなり、幼なじみに冷たく当たってしまい…という物語。失って気づく“初恋”ってさぁ、自分は精神年齢が小学3年生なので(見た目は大人,頭脳は子ども)、あの頃好きだったあきこちゃん、まゆみちゃん、けいこちゃんのことを思い出したりして終
中学3年生と小児科医
数年ぶりに登校したAさん。
『気づいたら中3でした』
『浦島太郎みたいだね』
と笑い合い、心と身体の成長を讃えた。
今できていることを続けることを約束する。頑張ったね。
中3は受験があるし、“人生が決まる”みたいに言われるし、自分でもそう感じることがあるかもしれんけど、そんなことないけんね。
決まってたまるかぁって思っとってね、人生は長いんよ。
登るしかないサガン鳥栖と小児科医
登るしかないじゃん。
4・14G大阪戦。思えばこの試合がサガン鳥栖の大逆転劇“令和の歓喜”のターニングポイントになるとは、この時はまだ誰も知る由もなかったのである。ってなるよ、絶対!応援しよう!!楽しみしかないよ。ありがとう。
映画“イロイロ ぬくもりの記憶”と小児科医
よかったです。家族3人とメイド1人、合わせて4人の小さな話ですが、心情や行動を丁寧にしっかりした画作りのもとで映し出すことで、見応えのあるドラマになっています。
にんげんは誰もが弱くて、人には言えない隠し事を抱えていて、頑張ってもうまくいかないことがたくさんあるし・・とか、うまくいってるように見えても、心の底には後悔がくすぶってたり、油断すると先々への不安が湧いてきたり、と安らぐことはないよなぁ
お疲れ様です小児科医
最近、一日外来診療をした後、えも言われぬ疲労を感じる。ずっと話を聴いてるだけだし、新しく考えないといけないようなことはそんなに無いのに、目の奥がズンと重くて神経使ってます、みたいな疲れ。しばらく診察室の椅子に尻から根っこが生えてボーッとしてしまう(こんなの書きながら言うのもなんだけど・・)。
でも、これが嫌かと言われるとそうでもなくて、よく頑張ったような気がしてまんざらでもない。このまま生ビール
映画「アメリカンフィクション」と小児科医
完璧!!
人間は他者と自分を比べ、他者には他者の役割、自分には自分の役割を作らずには生きていけない。
それ自体は悪くないけれど、その役割に拘りすぎるあまり、役割に当てはまらない他者を認めることができず、知らず知らずのうちに人を傷つけてしまう。
無意識のうちに生まれるこの差別意識を皮肉たっぷりで面白いブラックジョークで表した本作は非の打ちどころのない傑作だと思いました。
あ〜おもしろかった。