でんぷん

折にふれて日記や映画の感想や朗読をアップしています。秘密結社サンカクカンケイ所属。

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マガジン

  • 未確認ラジオ - 短編オリジナル朗読集

    自作ラジオドラマを配信しています。 気まぐれ更新、SF多めになる予定です。滑舌の悪さはご容赦ください。 作・朗読 でんぷん

  • 掌編小説

    犬街ラジオなどで朗読したうちリクエストがあったものを中心にテキストを載せています。

  • つくりモン

    さまざまなものの制作の記録です。

  • 怪獣島、応答せよ!

    映画レビューコーナーです。

記事一覧

ツルリとポロリ ウクレレ弾き語り

00:00 | 00:00

架空の教育テレビの人形劇のテーマソングです。

でんぷん
4か月前
6

潮時の町 ウクレレ弾き語り

00:00 | 00:00

潮時の風吹く町で意欲ばかりが錆びてゆく

でんぷん
4か月前
5

偉大なるクマの歩行録 序文

 春からもう何周もしているはずの海外文学の棚で「偉大なるクマの歩行録」という金文字に目が止まったのは、11月も半ばを過ぎて風が一気に冷たくなってきた頃だった。午後…

でんぷん
6か月前
6

もちづき

00:00 | 00:00

沢の河童連で緑川ミツエの名を聞いて震え上がらぬ者はいない。

でんぷん
7か月前
6

【本の紹介】クジラ、コオロギ、人間以外

「クジラ、コオロギ、人間以外の存在が歌う歌」についての小説や詩歌を募集して、一冊の本を作りました。その名も「クジラ、コオロギ、人間以外」。あなたの家のクローゼッ…

でんぷん
1年前
15

クジラ、コオロギ、人間以外

ご応募ありがとうございました! ★5/21 文学フリマ東京 う-57「未確認電波帯」にて頒布します★ 5月の文フリ合わせで軽めのアンソロ本をつくる遊びです。 タイトル:『…

でんぷん
1年前
67

2022年に作った/関わった本

2022年に作ったり、イラスト・デザインなどで関わらせていただいたりした本たちです(2022年刊行で、販売・頒布されているもの)。振り返ってみるととても充実した一年でし…

でんぷん
1年前
13

港町の四人とサボテンと海の話 @桂浜

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波とウクレレと朗読です。 KSJ四国大会2022出場記念。

でんぷん
1年前
4

第1回タグワ国民のど自慢大会 会場

結果発表 ★ ベストタグワ賞 ★ 遠藤ヒツジさん ★ ラブリータグワ賞 ★ マツ&クリさん おめでとうございます! お二組には後日「何かいいもの」を差し上げます。 そし…

でんぷん
1年前
8

第1回タグワ国民のど自慢大会

待ちに待った季節がやってきた。島民たちはソワソワ浮き足立ち、仕事も勉強も手につかない。皆気がつけば鼻歌を歌ったり、楽器をいじったり、慌ててボイストレーニングに通…

でんぷん
1年前
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日記/平衡と豚汁

先日、仕事で太陽系のはじまりについて講義を受ける機会があった。星雲、つまり宇宙の塵芥がもやぁっと集まったゾーンがある。それは星が死んだ後のカスの集まりなので、あ…

でんぷん
1年前
10

【ゆる募】大阪⇄別府道中zine

大阪から別府、または別府から大阪道中にフォーカスしたzineを作りたいので、寄稿をゆるっと募集します。 僕は生まれてから30年以上関西で暮らしていて、物心つく前から毎…

でんぷん
1年前
13

短冊たち

(7月7日の夜に) パオの鼻がピンク色になりますように。 ほかの動物も飼育員さんもお客さんもいなくなって、もう長いことパオはひとりぼっちです。ときどき空をピンク色…

でんぷん
1年前
5

33の瞳

00:00 | 00:00

2022/05/30 新宿のホテルにて録音しました。 33の瞳 窓がバタバタ鳴っている ことばはいま黙っているがいなくなったわけではない 光、 あるところにはあって温かいら…

でんぷん
2年前
5

「まちのひ朗読舎」のお知らせ

2022年1月から、大阪・中崎町で月イチ朗読イベント「まちのひ朗読舎」を開催しています。 「犬街ラジオ」メンバーによる朗読ライブと、参加自由のオープンマイクの2部構成…

でんぷん
2年前
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環礁の国

 タグワっていう小さい島国に貝殻でできた教会があって、屋根のところに十字架がついてるんやけど、中に安置されてるのはキリストでもマリア様でもなくて骸骨被った海蛇み…

でんぷん
2年前
12
00:00 | 00:00

架空の教育テレビの人形劇のテーマソングです。

潮時の町 ウクレレ弾き語り

詞・曲・歌 でんぷん

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潮時の風吹く町で意欲ばかりが錆びてゆく

偉大なるクマの歩行録 序文

偉大なるクマの歩行録 序文

 春からもう何周もしているはずの海外文学の棚で「偉大なるクマの歩行録」という金文字に目が止まったのは、11月も半ばを過ぎて風が一気に冷たくなってきた頃だった。午後3時でも窓の外は薄暗くて、そのぶん蛍光灯がやけにしらしらと眠たい光を放っている。去年まで閲覧室をあたためていた古めかしい石油ストーブはエアコンに取って代わられて、酷かった夏の嵐を100倍に薄めたような、暖かな唸りのなかであなたは身震いをひ

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もちづき

でんぷん

00:00 | 00:00

沢の河童連で緑川ミツエの名を聞いて震え上がらぬ者はいない。

【本の紹介】クジラ、コオロギ、人間以外

【本の紹介】クジラ、コオロギ、人間以外

「クジラ、コオロギ、人間以外の存在が歌う歌」についての小説や詩歌を募集して、一冊の本を作りました。その名も「クジラ、コオロギ、人間以外」。あなたの家のクローゼットで、電脳空間で、人類文明崩壊後の世界で、あらゆる場所で人間以外の存在(鳥、猫、ハンガー、もやし、建造物や天体や概念 etc…)が歌いはじめる84編。そのとき人間は……?

書誌情報

『ノンヒューマン歌唱アンソロジー クジラ、コオロギ、人

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クジラ、コオロギ、人間以外

クジラ、コオロギ、人間以外

ご応募ありがとうございました!
★5/21 文学フリマ東京 う-57「未確認電波帯」にて頒布します★

5月の文フリ合わせで軽めのアンソロ本をつくる遊びです。

タイトル:『クジラ、コオロギ、人間以外』

テーマ概要:
「鯨類、コオロギ、人間以外の存在が歌う歌」をテーマにした詩、小説作品を募集します。
今四半期はクジラとコオロギが話題になりましたが、だからどうということはなく、ふと浮かんだ「クジラ

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2022年に作った/関わった本

2022年に作った/関わった本

2022年に作ったり、イラスト・デザインなどで関わらせていただいたりした本たちです(2022年刊行で、販売・頒布されているもの)。振り返ってみるととても充実した一年でした。本当にお世話になりました!

『コトニスム・ノベルシカ』

今野博信 著(一声社)
デザイン・イラスト・組版を担当させていただきました。
とある大学の男子寮で日々巻き起こるアレコレを鹿目線で語った自治コメディ。実作業は2021年

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波とウクレレと朗読です。
KSJ四国大会2022出場記念。

第1回タグワ国民のど自慢大会 会場

結果発表

★ ベストタグワ賞 ★
遠藤ヒツジさん

★ ラブリータグワ賞 ★
マツ&クリさん

おめでとうございます!
お二組には後日「何かいいもの」を差し上げます。
そして、ご参加いただいた皆さん一等賞です。
ありがとうございました!
次回もお楽しみに!

大会の配信の様子はこちら
企画概要はこちら

●エントリーNo.14
三刀月ユキさん from タグワ沼浮島

●エントリーNo.13

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第1回タグワ国民のど自慢大会

第1回タグワ国民のど自慢大会

待ちに待った季節がやってきた。島民たちはソワソワ浮き足立ち、仕事も勉強も手につかない。皆気がつけば鼻歌を歌ったり、楽器をいじったり、慌ててボイストレーニングに通いはじめる者もいる。
さあ、タグワ国民のど自慢大会が始まるよ。

9/8 更新:
会場がオープンしました。
エントリー作品はこちらからご覧いただけます。
https://note.com/denpun/n/n229f5586c561

♬第

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日記/平衡と豚汁

日記/平衡と豚汁

先日、仕事で太陽系のはじまりについて講義を受ける機会があった。星雲、つまり宇宙の塵芥がもやぁっと集まったゾーンがある。それは星が死んだ後のカスの集まりなので、ある種の平衡状態といえるだろう。ある時そこに波風が立つ。例えば近くで超新星爆発が起こる。もやぁっとした集まりに不均衡が生じて、その一部がぐるぐる回転し始める。複雑な重力と遠心力が生まれ、やがて太陽が生まれ、惑星が生まれる。そのうちなんだかんだ

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【ゆる募】大阪⇄別府道中zine

【ゆる募】大阪⇄別府道中zine

大阪から別府、または別府から大阪道中にフォーカスしたzineを作りたいので、寄稿をゆるっと募集します。

僕は生まれてから30年以上関西で暮らしていて、物心つく前から毎年夏には家族で別府に住む祖父母宅を訪ねていました。車や新幹線を使うこともあったけれど、大抵はフェリーさんふらわあです。大阪南港から別府観光港までの一晩の船旅が、別府のサファリランドや高崎山よりも楽しみだったものです。
一人暮らしをは

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短冊たち

短冊たち

(7月7日の夜に)

パオの鼻がピンク色になりますように。
ほかの動物も飼育員さんもお客さんもいなくなって、もう長いことパオはひとりぼっちです。ときどき空をピンク色に染めるフラミンゴたちは、パオをこわがって地上に降りてきません。
だけどもしパオの鼻がピンク色だったら、パオは上手に鼻を持ち上げて空にあいさつするでしょう。それを見たフラミンゴたちは、地上に仲間がいると思って降りてくるはずです。
パオは

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33の瞳

でんぷん

00:00 | 00:00

2022/05/30 新宿のホテルにて録音しました。



33の瞳

窓がバタバタ鳴っている
ことばはいま黙っているがいなくなったわけではない

光、
あるところにはあって温かいらしいが
僕は僕のほんとうを積み上げるのだ
うららかな賽の河原だ

風、
真っ直ぐな白線上に風が吹く
白線は何とも交わらず
風もまた地上の一切とは無関係である

声、
生活は人類史の一断面であり
僕が去ったあとに残るもの

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「まちのひ朗読舎」のお知らせ

「まちのひ朗読舎」のお知らせ

2022年1月から、大阪・中崎町で月イチ朗読イベント「まちのひ朗読舎」を開催しています。
「犬街ラジオ」メンバーによる朗読ライブと、参加自由のオープンマイクの2部構成。お仕事帰りや息抜きに、言葉の路地裏にふらりと迷い込んでみませんか。

次回は2024年5月29日(水)19:00〜です。
第5水曜なのでご注意を。

◉出演者

谷脇クリタ
https://twitter.com/kurita_dp

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環礁の国

 タグワっていう小さい島国に貝殻でできた教会があって、屋根のところに十字架がついてるんやけど、中に安置されてるのはキリストでもマリア様でもなくて骸骨被った海蛇みたいな、なんとかっていう土着の神様らしい。
 僕の夫、朝は絶対パンや言うて業務スーパーでピーナッツバター買いだめしてて、そのパッケージにこのタグワの教会が描かれている。別に原産国でもなんでもないのに。タグワのこと自体、この絵柄何やろって夫が

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