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【エッセイ】鉄鍋蒸し焼き〜丸オクラ〜[家庭料理](1045文字)

夫の好きな丸オクラを鉄鍋蒸し焼きにしました。

今までは、塩を入れて茹でていた丸オクラを、初めて鉄鍋蒸し焼きにしてみました。

オクラは、アオイ科トロロアオイ属で、おそらくエチオピアあたりのアフリカ北東部が原産で、年中暑い地域では多年草ですが、日本では冬を越せないため一年草で、複数種類あります。

丸オクラは、さやが丸い形をした、すらっとしたオクラで、切った断面が円形です。

収穫サイズが10〜15cmと普通のオクラより長く、大きくなると筋張って硬くなる普通のオクラと違い、そのサイズでも食感は柔らかく滑らかです。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、へたの先の枝を切り外した丸オクラを並べ、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして8分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

鉄鍋の蓋を開けたら、丸オクラは、色が濃く変わっていて、表面がしっとりしていて、焼けているようには見えたものの、形がしっかりしていて、ピンとしていました。

生でも食べられると夫から聴いていたので、8分間と短めにしたのですが、
「大丈夫かな、焼けているかな?」
と心配になりました。

そこで、上に乗っている、一番焼けていないと思われる丸オクラを一つ味見しました。

大丈夫そうでした。

というわけで、盛り付け。

改めて、お味は。

とても美味しかったです!

上に乗っていた丸オクラと下にあった丸オクラと下にあって鉄鍋の真ん中辺りで焼いていた丸オクラ、全てが違う仕上がりで、3種類の食感を楽しめました。

柔らかく焼き上がった丸オクラは、噛むと、ふしゃっと潰れ、ぬるっとした中身が、旨味とともに口の中に広がりました。

硬めの焼き上がりの丸オクラは、噛むと、すっと切れて、歯応えがしっかりあって、しゃくしゃくと噛む感じが心地よく、微かな香りとともに旨味が口の中に広がりました。

中間の焼き具合の丸オクラは、バランスが良くて、何とも美味しく、適度な歯応えと微かな香りがありながら、潰れる感じや、ぬるっと感も楽しめました。

好みはあると思いますが、どれも美味しかったです。

ただ、塩を入れて茹でたものと鉄鍋蒸し焼きと、どちらが美味しいかというと、私は、新鮮なもので茹で加減が最適なら、塩を入れて茹でたもののほうが、丸オクラならではの香りを感じられる分、美味しいかなと思いました。

これも好みの差とは思いますが。

丸オクラの鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!


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