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【足し算と引き算のバランスを考える】

今日は

『足し算と引き算のバランスを考える』

について考察していきます。

「足し算」「引き算」と聞けば

「1+1=2」

「5-3=2」

算数の事かなぁと
思われるかもしれません。


物事は当然ですが
足していくと増えて
引いていくと減ります。

捉え方として

「加点方式」0点から相手の利点を足していく

「減点方式」100点満点から相手の欠点を引いていく

があります。


今回お伝えしたい主旨は

「減点方式」は相手を向上させないので
「加点方式」に切り替えて対処していく

という事ではありません。


両方のバランスを取って
状況に応じて使い分ける事です。

全ては「陰と陽」です。


優劣があるのではなく
それぞれの特徴と性質です。

全部同じだったら機能しません。


「火」と「水」は
相反しますが
両方存在するからこそ
調整出来て上手く成立します。

「火」がある事で「水」を加熱出来ます。

「水」がある事で「火」を消火出来ます。


家庭や企業において
「減点方式」で対応されると
相手は勇気をくじかれて
ネガティブに陥ります。

「加点方式」のほうが
モチベーションも上昇して
行動しやすい側面はあります。


「加点方式」には
「褒める」やり方があります。

「褒める」事は「叱る」よりかはマシですが
行動が変化するかとなれば話は別問題です。


「褒める」事で一時的に氣分は高揚しますが
時間が経つと元に戻る可能性があります。

相手の性格や状況を考慮した上で
「褒める」より「勇氣付ける」事で
主体的に行動するように導きます。


『人に教える時は褒めない叱らない』参照。

かと言って
全て「加点方式」で対応すると
どうなるでしょうか。

弱点やも盲点には目を向けず
馴れ合いだけが蔓延する
仲良し小好しクラブに
なりかねないです。


居心地は良いかもしれませんが
進化向上する事は無く
現状維持に留まります。

「減点方式」を欠点探しではなく
「改善点」「向上点」を見つける
「メリット」探しとして
解釈を変えれば良いのです。


いわゆる

「リフレーミング」

です。


ここで注意しておきたい
観点があります。

それは

「足し算」「引き算」

「加点方式」「減点方式」

と単純に2つに分け
白黒はっきりさせて
どちらか一方に
肩入れする事です。


つまり
「分断思考(二元論)」の術中に
まんまとハマってしまう事です。


「敵VS味方」の構成は
政治、経済、教育、娯楽等
古今東西関係なく
数多く使われています。

正義の勇者が悪の連中を倒す
勧善懲悪ストーリーが
簡単且つ分かりやすいので
多くの人に浸透しています。


具体事例として

「時代劇」水戸黄門 暴れん坊将軍 必殺仕事人

「刑事ドラマ」相棒 あぶない刑事 踊る大捜査線

「戦隊ヒーロー」仮面ライダー 秘密戦隊ゴレンジャー

「漫画&アニメ」ドラゴンボール 幽遊白書 るろうに剣心

「ゲーム」ドラゴンクエスト ファイナルファンタジー

好みは分かれますが
どの番組も作り方は
殆ど同じです。


視聴している時は
自分が正義の勇者になりきり
悪の連中を成敗している
主人公氣分です。

正義のヒーローは
周囲からも称賛されて
皆の人気者です。

チヤホヤされた状態では
悪者になる事は考えていません。


しかし、冷静に俯瞰すると
「正義」という言葉に
酔いしれている事を
すっぽり見落しています。

「正義」は人によって
考え方や捉え方が
大きく異なります。


上記の事例で言えば
形式上悪役となる連中にも
自分達の「正義」があります。

悪に「正義」があったらおかしいと
思い込んでいる事自体が
固定観念に縛られて
決めつけ思考に走っています。


頭の中で「正義=善」と
方程式化すると
逆の視点で思考する発想を
見出さなくなります。

すると

「ヒーロー側は必ず良い事をしている」

「公的機関やメディアが報道している事は絶対に正しい」

「偉大なる教祖様は世界で唯一無二の教えをしている」

etc

絶対基準を振りかざします。


ところが、安易に固定化すると
裏切られた時のショックが
大きなダメージになり
心の傷として残ります。

結果猜疑心や不信感が募って
関係性が築けなくなります。


ゆえに「正義」中毒に
没頭し過ぎないように

「もし逆の立場だったらどうだろうか」

「自分が悪役として活動したらどうなるだろうか」

「相手は正義をどのように解釈をしているのだろうか」

形上の「悪」の視点に立って
「正義」を観察する事です。


「正義」でもあり
「悪」でもあります。

良い悪いではなく
両方兼ね備えていると
認識しておく事です。

因みに
「正義」の反対は
「不義」であって
「悪」ではありません。

「正義」とは
1 人の道にかなっていて正しいこと。
2 正しい意義。また、正しい解釈。
3 人間の社会行動の評価基準で、
  その違反に対し厳格な制裁を伴う規範。

「不義」とは
1 人として守るべき道にはずれること。また、その行い。
2 道に背いた関係を結ぶこと。
  特に、既婚者が配偶者以外と肉体関係をもつこと。密通。
3 律の八虐の不義。師や長官などを殺すこと。
                        goo辞書

個人的に人は皆善良である
と思っています。

ただどんな人も自分の心の中に
悪の性質はあると解釈しておけば

「正義」こそが素晴らしいと
強く思い込まないでしょう。


「足し算」「引き算」以外にも
「掛け算」「割り算」を考慮すると
さらに視野が広がります。

「足し算」と「引き算」を
バランスよく調整していく為の
アプローチが下記の3つです。

1.最初に現在地を正確に直視して
  余計な概念をカットする

2.必要と思われる選択肢を絞り込み
  5%の最重要項目にフォーカスする

3.5%の最重要項目を習慣化してから
  1ヵ月に1つずつ新しい習慣を追加する

1.最初に現在地を正確に直視して
  余計な概念をカットする

   意外に思われますがスタートは
   「引き算」から開始します。

   減点方式ではなく現状確認です。

   自分は全く出来ていないと
   ネガティブ感情になるのではなく
   ニュートラルに受け入れます。

   「なるほど現状はこういう状態か
    謙虚に受け止めよう」
   という感覚です。
  

   環境デザインを整える為に
   3つのトラッシング(断捨離)を行います。

   ①物理的トラッシング
    家や部屋の片付け&整理整頓
    不用品の処分(3分の1を処分)

   ②人間関係トラッシング
    連絡を取らない人をカットする
    電話帳等の整理整頓

   ③精神的トラッシング
    未完了のタスクを終わらせる
    もしくは全く実行しないと決める

  必ず現状を直視してから引く事です。
  

2.必要と思われる選択肢を絞り込み
  5%の最重要項目にフォーカスする

   選択肢が多過ぎると迷いが生じます。

   まず3分野位のカテゴリーに区分けします。

   例えば
   肉体面&感情面&精神面
   健康面&人間関係面&経済面等

   3分野の中でそれぞれ
   最重要項目の5%に絞ります。
   100個あれば5個という事です。

   各分野1個でも構わないので
   絞り込む事に特化します。

   95%の事には一切手を付けません。


3.5%の最重要項目を習慣化してから
  1ヵ月に1つずつ新しい習慣を追加する

   習慣化するには約1ヵ月かかります。

   最初の1ヵ月をいかに最重要事項の
   5%に集中するかが鍵です。

   1つの事を完全にやり切る癖がつけば
   自動的に実践するようになっていきます。

   あれもこれもと想像だけ欲張って
   結局何も手付かずになるくらいなら
   完璧に1つマスターするほうが効率的です。

   歯磨きレベルの習慣が身に付く事で
   自信と心の余裕が生まれます。

   ここで初めて「足し算」します。

   欲張らずに雪だるまを転がすように
   複利で習慣を積み重ねていきます。


まとめると

「自分の現実を正確に直視する」

「余分な概念&雑念を引いてスリムにする」

「習慣化する癖が付いたら新しい習慣を追加する」

です。


現実的なアクションをするならば
自分の1日の行動様式を時系列毎に
具体的に書き出します。

自分の現状と向き合う為にも
行動パターンを把握すれば
時間の使い方が見えてきます。


観察していくと
時間の無駄使いが
判明します。

無駄使いしている箇所を

「有意義な事に置き換える」

あるいは

「削除してスケジュールを見直す」

工夫していきます。


理想としては
習慣化が出来ている状態で
「足し算方式」で
アクセルを踏むほうが良いです。

習慣化が出来ていない場合は
まず「引き算方式」で
余計な箇所をカットして
整理整頓する事です。


自分の状況に合わせ
「足し算」と「引き算」を
バランス良く調整して
取り入れていきましょう

最後までお読み頂き
ありがとうございます。


追伸
あなたは
「足し算」「引き算」を
どのように活用しているか
教えてください。  

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