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息子が学校へ行けなくなって

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2009年生まれの長男と、2013年生まれの次男。 2018年の夏ごろから、ふたりとも不登校(登園拒否)。 その様子や葛藤を綴っていきたいです。
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息子が学校へ行けなくなって

息子が学校へ行けなくなって

小学校3年生の長男が学校へ行けなくなった。それに伴い、年中の次男も保育園へ行かない。

夏休みに学童へ行けなくなった我が家は夫婦で働いているので、小3の息子は夏休みに学童へ行く。最初は、「友達にあだ名でからかわれるのが嫌だ」という。何日もいやだいやだと言い続ける。

「気にしなくていいよ」と最初は声をかけていたが、本人が気にしているのだから仕方ない。それ以前にHSCについて啓発しているkokoka

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本を読む子どもになってほしい

本を読む子どもになってほしい

あまり更新していなくてすみません。ときどきフォローしてくださる方がいらっしゃるので、近況をお知らせしていこうと思います。

小さなころからの読み聞かせ小さなころから読み聞かせは多い方だったと思う。毎晩、寝る前に2冊は読む。3冊が定番だった時期もあった。購入したり、図書館で借りたり。

大変な時には、自分の声を録音しておき、流すだけにして私はページをめくるだけ。それでも、一緒に見ていることが楽しいみ

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母子で筋トレする日々(不登校児の運動のしかた)

母子で筋トレする日々(不登校児の運動のしかた)

中1と小3の男児ふたりは、4年間ほど不登校。ときどき行っていたこともあるけど、行かないほうがスタンダード。

失われる「運動」の機会学校に行かないことで、失うものはたくさんある。勉強は一番に思いつくが、友だちとのコミュニケーション、修学旅行的なもの、放課後の教室に差し込む夕焼け、とか、レベル感はさまざま。

そのひとつに、運動がある。学校に行っていれば勝手にある程度は運動する。通学路を歩くだけでも

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「できるだけ子どもに寄り添う」という決意 #勝手にコルクラボ

「できるだけ子どもに寄り添う」という決意 #勝手にコルクラボ

懐かしい。#勝手にコルクラボ 。詳しくはこちら↓

コルクラボの掲示板で出されたお題に対して、私が答えた内容を書いていく。

Q.人生の分岐点で固めた「決意」を教えてこれまで「決断」という観点ではよく考えていたけど、「決意」って言葉で思考を深めたことはなかった。

決意ってなんだ? 決断と違うの? 

ググってみると、「決意は心の中で思うこと。決断は行動を伴う」と書かれていた。

私は「決断」だと

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かの文字を追う息子の姿

かの文字を追う息子の姿

「お母さん、そうやって怒りを表に出すのやめてくんない?」

つい数日前、私がヒロに発した言葉をそのまま本人に返された。彼のカウンセリングに付き添った帰り、チェーンのカフェで軽めのランチをとっていたときだった。

私はここのところイライラしていた。その日の朝も不機嫌で、まともに笑うことができず、ヒロに対してそっけない態度に徹していた。

「フリースクールに行って頑張りたい」と決めたヒロが、ほんの数日

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不登校の子どもに新しく「頑張ること」を勧めるなら、しっかりと回復してから

不登校の子どもに新しく「頑張ること」を勧めるなら、しっかりと回復してから

中学生になった長男は、小3から不登校気味(小5から完全不登校)。当時保育園の年中だった次男も登園拒否になり、そこからほぼ学校には行っていない(いま小3)。

ただ、ここのところいろいろな変化があったので記しておきたい。私の基本スタンスも含めて。

安全地帯を作りつつ、その先のアクションを提案する不登校児のざっくりステップ

不登校にはある程度のステップがあると思う。細かくはもちろん人にもよるが、う

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登校を促されると「ブルータス、お前もか」という気持ちになるのはなぜなのか?

登校を促されると「ブルータス、お前もか」という気持ちになるのはなぜなのか?

「ブルータス、お前もか」とは、敵(暗殺者)の中に友人(ブルータス)がいたと気づいて洩らした言葉だそう。私は、この言葉が頭に浮かぶことがある。

子どもが学校に行かなくなって、最初は行かせようとしていた親(つまり私)も、だんだんと学校なしでどうにかしようと考えるようになる。

学校を「行かなければいけない」から、「ひとつの選択肢」として考えられると、途端にハッピーになる。これはなぜなんだろうか? 逃

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私は子どもの話を聞けているのだろうか? ~自分への問いを通じてわかったこと~

私は子どもの話を聞けているのだろうか? ~自分への問いを通じてわかったこと~

「子どもの話を聞けていますか?」

そう問われたときに何と答えるだろうか? 「聞けていない時もあるけど聞けているときもある」とか「ある程度は聞けている」なんて思うかもしれない。

私も「ある程度聞けているほうだろう」と思っていた。でも、次のように質問されたらどう思うだろうか?

「子どもが話したいことは何だろう?」

そう問われると、私は子どもの話を聞けていないと思った。子どもが話したいことではな

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不登校児の親が「子どもと一緒にビデオゲームで遊ぶ」だけのサービスをスタートした理由

不登校児の親が「子どもと一緒にビデオゲームで遊ぶ」だけのサービスをスタートした理由

子どもが不登校になって4年め。学校との付かず離れずの付き合い、続かない習いごとや自主学習、慢性的な運動不足、なんとなくの閉塞感や焦燥感……。そんなことにモヤモヤしているときに、知り合いの大学生にお願いし、「子どもとオンラインでビデオゲームをする」という遊びをやるようになりました。

それからというもの、子どもに活力が湧いてきたような気がしています。私の中でいろいろなことがつながり、ずっとこれを続け

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子どもたちは元気に不登校

子どもたちは元気に不登校

最近このマガジンを更新していなかったので、子どもの近況を記していく。

6年生の長男長男は友だちとよくLINE通話で話しながらゲームをしている。それが毎日のこと。もう数年間、顔も知らずに毎日のように話している不思議な関係だ。仲のいい人はひとりいて、それ以外はたまーに変わったりする。

少し前に、将来の道としてライターも選択肢にある、みたいなことをほんのり言っていた。「楽しそうだし」って。親の仕事を

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学校の授業を聞いていられない

学校の授業を聞いていられない

なぜ学校へ行けないの? とよく聞かれる。子どもに説明を求めても「よくわからない」と言うばかりだが、いくつか思い当たるフシはある。

今回はそのひとつ、「授業が嫌い」について。長男の場合。4年生くらいの頃(今から2年前)に聞いた話。

子ども用教材での怒り子どもが0歳の時から(何なら妊娠中の母親のケアから)、トラのキャラクターでおなじみの通信教材をずっと続けていた。最初は楽しそうにやっていた。

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「子どもに~させる」という言い方が嫌い

「子どもに~させる」という言い方が嫌い

「どんな習いごとをさせたいですか?」「子どもが何歳から英語をやらせますか?」なんて質問を、アンケートなどでよく聞かれる。

子どもができるまでは普通に「親がやらせるものなんだろう」と思っていたが、生まれてみるとそんなことはないと痛いほどわかった。

子どもはひとりの人間で、親が思うとおりになんて動いてくれないのだ。

なぜ「やらせることができる」と思っていたのか?そもそも、なぜ子どもに「やらせる」

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子どもを外の世界に引っ張り出すのではなく、大人が彼らの世界に入っていく

子どもを外の世界に引っ張り出すのではなく、大人が彼らの世界に入っていく

久しぶりに小6の長男(小3から不登校)と2人きりの夕飯だったので、いろいろ話をしたいなと思っていた。

友だち(いつも一緒にゲームで遊んでいるネッ友)の話を聞いていたら、「ゲームの好みによって遊ぶか遊ばないか変わる」などと言っていた。

スマブラ(大乱闘スマッシュブラザーズ)のレベルが違うから遊んでくれない友人がいる、という。長男はかなり強いらしいのだ。それで、彼が使っているキャラクターの話になっ

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親以外の大人と触れ合う体験

親以外の大人と触れ合う体験

小3から学校へ行かなくなった長男は、もう6年生になった。同時に保育園へ行かなくなった次男は、もう小学校2年生。

彼らは毎日のびのびと楽しそうに過ごしている。ゲームと動画で不健康だが、日常に不満はなく、毎日それなりに楽しいみたいだ。

その間にいろいろあって、私は別居して離婚して再婚した。子どもたちにはストレスがかかっただろうと思うが、その中でもできるだけ彼らを尊重し、私のできる限りは平穏にコトを

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