紫恋 咲
高校を中退した美少女は天空カフェで色んな人と知り合う。やがてコスプレイヤーとして活動を始める。
大学の軽音部に入った一瀬友希はクラブの女王的な鳴宮桜子と出会う。 そしてラブソディが鳴り響いた。
別荘を購入して一人暮らしを始めた青年のところへ、美しい女性が訪ねてきた。 二人は運命に操られ歩き出す。 田舎暮らしのほのぼの物語。 読むと幸せが見つけやすくなります。
夏休みが終わり僕は少しだけ落ち着く。夏休みに勉強する余裕は一切なかった、その結果テストの成績は落ちてしまう。それを知った琴音さんは僕の家庭教師を週2回やってくれ…
熱い日がジリジリと音を立てて続く、蝉の声が青空に響き渡る、心まで汗ばみそうだと思った。 もうすぐ夏休みがやってくる。休みなのは嬉しいけど、茉白ちゃんと会えな…
琴音さんは雑誌のモデルを続けているようだ、撮影が入ると夜遅くなる日もある。疲れた表情で帰ってくる日もあるので少し心配になることもある。ある日お風呂から声がした…
僕は茉白ちゃんに癒されて、緩んだ笑顔で帰宅した。すでに琴音さんが帰って来ている。今日は遅いはずではなかったのか?一瞬緊張が走る。 「おかえり星七、今日も茉白ちゃ…
放課後になり図書館で作業している。茉白ちゃんも本の整理をしていた。一通り作業を終えた僕はお茶を買ってきて茉白ちゃんへ差し出す。 「お疲れ様、これ良かったら」 …
今週は雨の日が多い、もう梅雨に入ったのだろうか?どんよりとした雲を教室から眺める。日常のドタバタを曇り空は和らげてくれるような気がした。少なくともこの空にラン…
最近琴音さんは帰りが遅い日が多くなった、アルバイトが忙しいらしい。僕は夕食を作る日が少なくなって少しほっとしている。 今日も駅カフェで茉白ちゃんと話してき…
また淡々と過ぎる日常が戻ってきた。僕は何となく授業を受けて放課後は図書館で過ごす。勿論茉白ちゃんがいると嬉しいのだが。 僕は返却された本をあるべき場所へ戻し、…
学校生活にも少し慣れ、クラスメートの名前もようやく覚えた。教室の雑踏は快く感じる、リビングに出没するパンツとブラの悪魔から解放された気分になるからだ。 そい…
図書館でメールを確認する。琴音さんからのメールは『食事はいらない、今夜は遅くなる』そう表示された。 「ふ〜ん、そうなんだ」独り言が漏れる。 琴音さんはバイクの…
日曜日は遅く起きたのですぐにお昼になってしまった。僕は買っておいたフランスパンを焼いてインスタントのポタージュスープを用意する。サラダを作るのは面倒なのでトマ…
食事が終わると琴音さんはお風呂へ向かう。 「一緒にはいる?」 「そんな訳ないでしょう!」僕は強く拒絶する。 薄笑いを浮かべて僕をもてあそぶのだ。もし「はい、…
僕はスーパーへ立ち寄り、買い物をしてマンションへ帰ってくる。買い物したレシートを出すとキッチンカウンターの横にある箱へと入れた。箱の中には財布が入っている、中…
それでも日常はダラダラと流れ始めていく。僕のグダグダな高校生活はトボトボと歩き出す。 満開の桜が舞い散る通学路を歩いているのだが、その桜の花びらでさえも雪国…
やがて入学式を迎え、僕はついに高校生となった。1年C組が僕のクラスだ。初めて入った教室には朝日が差し込みホコリが少し舞っていてキラキラ光っている。学校独特の匂…
「さて、夕食はどうしようか?」琴音さんは少し考えているようだ。 僕も一応考えてみる。 「そうだ、スーパーの惣菜を買ってくるのはどうでしょう?」前に両親が忙しい時…
2024年5月8日 22:58
夏休みが終わり僕は少しだけ落ち着く。夏休みに勉強する余裕は一切なかった、その結果テストの成績は落ちてしまう。それを知った琴音さんは僕の家庭教師を週2回やってくれた。教え方は凄く上手で僕は内容をしっかり把握できた。 コンビニの雑誌や週刊誌などでミニスカライダーのミコトさんが掲載されている。ミコトさんの人気は徐々に高まっているようだ。 月に1回か2回は僕も付き人で駆り出される。土日でない場合も
2024年5月7日 15:24
熱い日がジリジリと音を立てて続く、蝉の声が青空に響き渡る、心まで汗ばみそうだと思った。 もうすぐ夏休みがやってくる。休みなのは嬉しいけど、茉白ちゃんと会えないのは少し、いやかなり寂しい。 琴音さんから夏休みの土日は空けておくように命令されている。一体なんだろう?不安がよぎる。夏休みの最初の日曜に朝から僕は叩き起こされ、お大きなリュックを背負わされた。「さあ、行くわよ!」気合いの入った
2024年5月6日 16:16
琴音さんは雑誌のモデルを続けているようだ、撮影が入ると夜遅くなる日もある。疲れた表情で帰ってくる日もあるので少し心配になることもある。ある日お風呂から声がした。「ねえ星七、ちょっと来て!」 えっ、お風呂へ行くの?もしかして背中を流せとか?恐怖に怯えながらお風呂のドアをノックする。「湯船の中だから安心して入っていいよ」少し元気のない声だ。「じゃあ、入ります」そう言ってガラス戸を開け
2024年5月5日 18:10
僕は茉白ちゃんに癒されて、緩んだ笑顔で帰宅した。すでに琴音さんが帰って来ている。今日は遅いはずではなかったのか?一瞬緊張が走る。「おかえり星七、今日も茉白ちゃんとデート?」遠慮のない言葉が僕を攻撃してくる。「いえ、今日は図書館の本の整理が大変だったので………」「そうなんだ、でも茉白ちゃんと一緒にいたんでしょう?」上目遣いだ。「まあ、図書部員ですからね………」「じゃあ、実質デート
2024年5月4日 19:56
放課後になり図書館で作業している。茉白ちゃんも本の整理をしていた。一通り作業を終えた僕はお茶を買ってきて茉白ちゃんへ差し出す。「お疲れ様、これ良かったら」「えっ、いいの?」茉白ちゃんは溢れるような笑顔で見てくる。ああ、この溢れる笑顔を僕の両手で拾い上げたい、癒されるなあ………。やすらぎの時間を楽しんでいると突然後ろから声がする。「ヤホー!」 うっ、この声は………僕はゆっくりと振り
2024年5月3日 20:02
今週は雨の日が多い、もう梅雨に入ったのだろうか?どんよりとした雲を教室から眺める。日常のドタバタを曇り空は和らげてくれるような気がした。少なくともこの空にランデビ琴音は出てこないのだ。 隣の席のそいとげがデザインの基本という本を読んでいる。そいとげが本を読んでる光景は滅多に見ないので少しだけ不思議になった。「珍しいなあ、そいとげが本を読んでるなんて、しかもデザインの本なんて」「ああこ
2024年5月2日 16:10
最近琴音さんは帰りが遅い日が多くなった、アルバイトが忙しいらしい。僕は夕食を作る日が少なくなって少しほっとしている。 今日も駅カフェで茉白ちゃんと話してきた。彼女の両親とも仕事をしていて帰りが遅いらしい。それを良いことに、最近二人で夜になるまで話をしている事もしばしばだ。 琴音さんから遅くなるというメールが届くと僕は図書館で「今日も両親は遅くなるのか………」とため息混じりに漏らす。それ
2024年5月1日 12:17
また淡々と過ぎる日常が戻ってきた。僕は何となく授業を受けて放課後は図書館で過ごす。勿論茉白ちゃんがいると嬉しいのだが。 僕は返却された本をあるべき場所へ戻し、貸し出しカードを確認して整理する。一通り終わったのでパッドを出して読みかけだった小説を読み始めた。「えっ!星七くんそのパッド君の?」 突然声がしたので顔を上げると太田先輩、いや亜斗夢先輩だ。横には真凜先輩もいる。別のところで作業し
2024年4月30日 11:42
学校生活にも少し慣れ、クラスメートの名前もようやく覚えた。教室の雑踏は快く感じる、リビングに出没するパンツとブラの悪魔から解放された気分になるからだ。 そいとげのせいで僕はやはり『ヤホー』と呼ばれている。そして何だっけ?などと疑問符がつく場合には「検索しないよ」と付け足す、ただ中学の時みたいにいじられている感かくはほとんどない。それだけでも救いだと思っている。 図書部員の仕事も慣れてきて
2024年4月29日 16:36
図書館でメールを確認する。琴音さんからのメールは『食事はいらない、今夜は遅くなる』そう表示された。「ふ〜ん、そうなんだ」独り言が漏れる。 琴音さんはバイクのクラブに入ったらしい、部活が忙しいんだろうと思った。夕食を作らなくていいので僕はおにぎりとカップ麺で夕食を済ませる。 リビングのソファーに寝そべりパッドでのんびり小説を読んでいると、突然メールが届く。『ヘルプ星七、もうすぐ到着』
2024年4月28日 18:46
日曜日は遅く起きたのですぐにお昼になってしまった。僕は買っておいたフランスパンを焼いてインスタントのポタージュスープを用意する。サラダを作るのは面倒なのでトマトスライスを用意した。パンが焼ける匂いがすると、琴音さんが起きてくる。「おはよう星七ぴょん」 「飛び跳ねませんよ僕は」何となく答えてしまう。 琴音さんは少し笑うと、僕の頭を撫でながら壁の時計を見ている。「いっぱい寝たなあ〜、
2024年4月27日 13:04
食事が終わると琴音さんはお風呂へ向かう。「一緒にはいる?」「そんな訳ないでしょう!」僕は強く拒絶する。 薄笑いを浮かべて僕をもてあそぶのだ。もし「はい、一緒に入りましょう」なんて言ったらどうなるんだろう?ふと考えて身震いした。 お風呂から鼻歌が聞こえる、まったくいい気なもんだ。やがて髪を拭きながら、パンツとブラでリビングへ出てきた。「だから、お風呂場で服を着てからリビングに来
2024年4月26日 13:05
僕はスーパーへ立ち寄り、買い物をしてマンションへ帰ってくる。買い物したレシートを出すとキッチンカウンターの横にある箱へと入れた。箱の中には財布が入っている、中には約10万円程入っていて様々な支払いをこの財布から支払う。そしてレシートや領収書はこの箱に入れることが規則になっている。 僕はこの財布の中から1万円がお小遣いとして支給される。多いような少ないような微妙な金額だ。親なら『何が欲しい』と
2024年4月25日 18:56
それでも日常はダラダラと流れ始めていく。僕のグダグダな高校生活はトボトボと歩き出す。 満開の桜が舞い散る通学路を歩いているのだが、その桜の花びらでさえも雪国の吹雪に感じられた。 今日の放課後は図書部員の委員会があるので校内図書館へとやってくる。すでに上級生は来ていて指定された席へとついた。「ようこそ東栄図書館へ、図書委員長の3年A組雪村奏《ゆきむらかなで》です、これから1年よろしくね
2024年4月24日 14:12
やがて入学式を迎え、僕はついに高校生となった。1年C組が僕のクラスだ。初めて入った教室には朝日が差し込みホコリが少し舞っていてキラキラ光っている。学校独特の匂いがリビングと小悪魔から開放してくれる気がする。楽しいクラスになるといいなあと心から思った。 クラスに知り合いはほとんどいない。しかし一人だけ最も離れたかった友だち、いや友だちなんかじゃ決してないあいつがいる。僕と一緒にみんなからいじら
2024年4月23日 12:29
「さて、夕食はどうしようか?」琴音さんは少し考えているようだ。僕も一応考えてみる。「そうだ、スーパーの惣菜を買ってくるのはどうでしょう?」前に両親が忙しい時、買いにいかされた記憶があった。「そっか、その手があったか、じゃあ早速買いに行こう」そう言って琴音さんは外出着に着替え始める。「だから自分の部屋で着替えて下さいよ」「そういう事もできるね」琴音さんは何も気にして無いという感じ