花粉と歴史ロマン40 幻のコケスギラン①
はじめに
表紙写真は、檜枝岐村ミニ尾瀬公園から、燧ヶ岳(海抜2356m)を撮ったものです。雪の残る山肌の尾根沿いに針葉樹、雪の残る斜面に落葉樹が分布しています。手前は雪融けのブナ林、新緑の季節を迎えていました(5月12日)。
亜高山地帯には、針葉樹と落葉樹の混在した森林が分布しますが、過去の寒冷期に年平均が8℃低下した時代を想定すると、気温帯が約1,500m降下しますので山地帯上部の森林が地上の世界に現れることになります。
現在、2300m付近までオオシラビソ(モミ属)