南雨 忘

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月と森のサブマリン ⑫          たったひとりの建築冒険物語

■Sawmill Machine Building  製材機製作編■ …。 製材機製作に着手して数カ月。 何時しか秋を通り過ぎて冬。 寒い雪の中でも、 週末車に乗って林に突っ走る。 イケ-赤…

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1日前
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月と森のサブマリン⑪           たったひとりの建築冒険物語

■Sawmill Machine Building  製材機製作編■ …。 自作製材機のテスト運転で、 好調な滑り出しを見せたが、 しばらくすると、 製材機がグラグラ、 さらに歯が横に逸れ、 …

南雨 忘
3日前
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月と森のサブマリン              たったひとりの建築冒険物語 ⑩

■Sawmill Machine Building  製材機製作編■ …。 試作機第一号完成(写真)。 やりました。 ニコニコ。 製作期間はおよそ1カ月。 バンドソーを横置きにし、 太い丸太も…

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5日前
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月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ⑨

■Sawmill Machine Building 製材機製作編■ …。 アカマツの森に家を建てる為に、 木を切り倒し、 それを家の材料にできたら、 何ともステキだ。 切った赤松の命も無駄に…

南雨 忘
7日前
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 月と森のサブマリン                                    た…

Sawmill Machine Building 製材機製作編 何十年という歳月をかけ、 太陽光と水、 そして、大気の二酸化炭素を栄養に、 天を目指して伸び上がったアカマツ。 高さ20m。 …

南雨 忘
9日前
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月と森のサブマリン             たったひとりの建築冒険物語 その⑦  自作製…

…。 キコリになって、 建築場所のアカマツを切り倒し続けた。 そして、 購入した中古のバックホーで、 一カ所に積み上げた。 驚くばかりの本数。 …。 丸太の山。 …。 さ…

南雨 忘
11日前
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月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ⑥

…。 水道屋のオヤジさんから譲ってもらったバックホー。 動かす前に、 まずはエンジンオイルの交換。 次に燃料タンクに軽油の燃料補給。 そして、 グローをして、 エンジ…

南雨 忘
2週間前
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月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ⑤

…。 重さ500キロの丸太。 これを運搬できる怪物を探して数カ月。 ネットの中古市場では、 その値は百を越える。 手も足もでない。 ジタバタ。 どうする?。 アカマツ林で…

南雨 忘
2週間前
6

  月と森のサブマリン            たったひとりの建築冒険物語 ④

休日、 アカマツ林に車で出かけ、 キコリになって赤松を次々と切り倒した。 枝払いもやり、 6~8m程の長さに切りそろえた。 一本のアカマツを丸太に切りそろえるのに2…

南雨 忘
3週間前
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  月と森のサブマリン       たったひとりの建築冒険物語 ③

建築場所が決まれば、 次は林立する直径30~50㎝、 高さ20mの赤松の伐採。 …。 建築場所に立ち、 見上げる。 …。 なんてでかいいんだ。 赤松は…。 …。 ワニのよ…

南雨 忘
3週間前
9

  月と森のサブマリン       たったひとりの建築冒険物語②

…。 さて、家を造ると決めたが、 なにから始めたらいいのかさっぱり。 いろいろ考えていると、 土地の何処に家を建てればよいのか?。 …。 そうだ、 まずは、 建てる場所…

南雨 忘
3週間前
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  月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ①

■That was Akamatsu forest.■ …。 そう、 それはかなり前の事だ。 よくログハウスの本を見た。 素敵だ。 迫力の丸太の家。 …。 だがそれは憧れ。 遠い希望。 蜃気楼に…

南雨 忘
3週間前
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月と森のサブマリン ⑫                               たったひとりの建築冒険物語

月と森のサブマリン ⑫          たったひとりの建築冒険物語

■Sawmill Machine Building  製材機製作編■
…。
製材機製作に着手して数カ月。
何時しか秋を通り過ぎて冬。
寒い雪の中でも、
週末車に乗って林に突っ走る。
イケ-赤松林。
上下5重に着込んでダルマ。
頭に飛行帽、
首にレッグウォマー。
白い息を吐きながら林に着くと、
車の中で茶を飲み、
手順を考え、
ドアを開ける。
ギー、バタン。
…。
5トンユンボのエンジンをかけ暖気す

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月と森のサブマリン⑪                                    たったひとりの建築冒険物語

月と森のサブマリン⑪           たったひとりの建築冒険物語

■Sawmill Machine Building  製材機製作編■
…。
自作製材機のテスト運転で、
好調な滑り出しを見せたが、
しばらくすると、
製材機がグラグラ、
さらに歯が横に逸れ、
抵抗がマックスとなり、
やがて歯の回転が止まった。
…。
どうした?。
動け。
…。
何度やっても同じ状況に…。
…。
涙…。
…。
出だしが良かったから、
落胆は大きい。
ため息…。
これでは山のように積ま

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月と森のサブマリン                                         たったひとりの建築冒険物語 ⑩

月と森のサブマリン              たったひとりの建築冒険物語 ⑩

■Sawmill Machine Building  製材機製作編■
…。
試作機第一号完成(写真)。
やりました。
ニコニコ。
製作期間はおよそ1カ月。
バンドソーを横置きにし、
太い丸太もスライス出来る様に首を延長。
下部に金属車輪を4個取り付け、
レールの上をスムーズに移動できるようにした。
本物のレールは無いので、
買い取った鋼材の中から選んだ幅35㎝、
長さ6mのH鋼材二本を真ん中で接続

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月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ⑨

月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ⑨

■Sawmill Machine Building 製材機製作編■
…。
アカマツの森に家を建てる為に、
木を切り倒し、
それを家の材料にできたら、
何ともステキだ。
切った赤松の命も無駄にならない。
さらにカーボンニュートラルとかにも貢献できる?。
とか言いつつ、
基本は安く上げたいのだ。
金は土地を買ったので無い。
だが時間はある。
自信はないが労働力は私がいる。
建築に関して分からない事だら

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 月と森のサブマリン                                                               たったひとりの建築冒険物語 ⑧                          

 月と森のサブマリン                                    たったひとりの建築冒険物語 ⑧                       

Sawmill Machine Building
製材機製作編

何十年という歳月をかけ、
太陽光と水、
そして、大気の二酸化炭素を栄養に、
天を目指して伸び上がったアカマツ。
高さ20m。
その大木を切り倒し、
枝を払いをし、
玉切りした、
太さ40㎝、
長さ8m、
重さ600キロ。
その堂々たるアカマツの丸太が、
森に山積み。
…。
この丸太をどう料理して、
家造りの材料に仕上げるか?。
それ

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      月と森のサブマリン                                         たったひとりの建築冒険物語 その⑦  自作製材機編

月と森のサブマリン             たったひとりの建築冒険物語 その⑦  自作製材機編

…。
キコリになって、
建築場所のアカマツを切り倒し続けた。
そして、
購入した中古のバックホーで、
一カ所に積み上げた。
驚くばかりの本数。
…。
丸太の山。
…。
さて、
このアカマツの丸太をどうする?。
それが問題だ。
…。
キャンプ用の折り畳みイスに深く座り、
広葉樹の日陰の中、
じっとアカマツの山を見た。
…。
俺は木を切った。
そして、
山のように積み上がった丸太。
これをどうする?。

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月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ⑥

月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ⑥

…。
水道屋のオヤジさんから譲ってもらったバックホー。
動かす前に、
まずはエンジンオイルの交換。
次に燃料タンクに軽油の燃料補給。
そして、
グローをして、
エンジンキーを廻した。
ボボボボー。
あっさりと3気筒ディーゼルエンジンが始動。
なかなかいい。
次に乗り込み、
目の前に伸びている4本のレバーと、
足元のフットレバーなどを動かし、
5トンバックホーを動かしてみる。
だが、右側のゴムキャタ

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 月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ⑤

月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ⑤

…。
重さ500キロの丸太。
これを運搬できる怪物を探して数カ月。
ネットの中古市場では、
その値は百を越える。
手も足もでない。
ジタバタ。
どうする?。
アカマツ林での伐採作業は、
キコリに変身した俺が、
毎週末コツコツと切り倒し、
アカマツ林のあちこちに丸太がころがる。
この累々(るいるい)と横たわる丸太達をどうするのか?。
それが問題だ。
なんとか運搬手段を考えなければならない。
…。

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  月と森のサブマリン            たったひとりの建築冒険物語 ④

  月と森のサブマリン            たったひとりの建築冒険物語 ④

休日、
アカマツ林に車で出かけ、
キコリになって赤松を次々と切り倒した。
枝払いもやり、
6~8m程の長さに切りそろえた。
一本のアカマツを丸太に切りそろえるのに2時間。
汗だくになりながら、
日に4~5本。
ふと気付けばカラスが鳴き、
西に日は傾き、
夕暮れ。
フラフラになりながら、
風に吹かれ、
イスに座って空を見る。
…。
気分は上々。
いい気分だ。
よくやった。
こんな充実した気分はそうそ

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  月と森のサブマリン       たったひとりの建築冒険物語 ③

  月と森のサブマリン       たったひとりの建築冒険物語 ③

建築場所が決まれば、
次は林立する直径30~50㎝、
高さ20mの赤松の伐採。
…。
建築場所に立ち、
見上げる。
…。
なんてでかいいんだ。
赤松は…。
…。
ワニのようなゴツゴツした赤黒い外皮をまとい、
ウネウネと曲がりながら天に伸び上がる。
伸し掛かるような重量感。
その見上げる先の木々の合間を、
白い雲が悠々と行く。
…。
こんな太い木をどうやって切り倒す?。
…。
何年生きてきたのだろう

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  月と森のサブマリン       たったひとりの建築冒険物語②

  月と森のサブマリン       たったひとりの建築冒険物語②

…。
さて、家を造ると決めたが、
なにから始めたらいいのかさっぱり。
いろいろ考えていると、
土地の何処に家を建てればよいのか?。
…。
そうだ、
まずは、
建てる場所を決めよう。
…。
休日になると、
キャンプ用の組み立てイスと、
スケッチブックを持ち、
赤松林の中を歩く。
何処がいい?。
この地は寒冷地だ。
となると、
冬の寒さを考えた位置に家を。
つまり、
冬、
日差しが入る家。
となれば、

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  月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ①

  月と森のサブマリン         たったひとりの建築冒険物語 ①

■That was Akamatsu forest.■
…。
そう、
それはかなり前の事だ。
よくログハウスの本を見た。
素敵だ。
迫力の丸太の家。
…。
だがそれは憧れ。
遠い希望。
蜃気楼に揺れる夢。
…。
月日は流れた。
…。
本棚に何冊も建築本が並んだ。
それと共に、
脳に刻み込まれる欲望の萌芽。
…。
ログハウス。
だが金は無い。
安くあげる方法はないのか?。
やがて、
北欧の角ログキッ

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