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それよりも辛かった事②
ある時、こんな事があった。
父が台所から包丁を持ってこちらに歩いてきた。
結論から言うと、テレビか何かのコードの被覆を切る為だったのだか、その姿を見た私は
『母が刺される』
と思ったのだ。
いつも家にいる時は恐怖と隣り合わせだった。
言いたい事が何も言えず、人と違う毎日を過ごし、家にいてもいなくても心休まる時がなかった。
母が刺される、と思った時
でも、きっと私のことは刺さないだろう、
それよりも辛かった事①
宗教2世として禁止事項はたくさんあったし、子供の私にはそのどれもが切なく悲しかったが、それよりも辛かった事がある。
父の大反対だ。
宗教活動に対して、配偶者や親族から激しく反対を受ける事を『迫害を受ける』と呼び、その迫害に耐えるという事が、ことさら賛美されていたように思う。
反対する父親から逃げる為に裸足のまま屋根を伝って逃げた、とかそんな話はまだいいほうで、あちらの(かたぎでない人)世界の
子供なのに楽しいことが禁止、って…
宗教2世として育ったわたしは禁止事項がたくさんあった。
同じ境遇の方のnoteを見ると
『子供が楽しい事はほとんど禁止だった』
と書かれているが、そのひと言が全てを物語っている。
私の場合、学年に同じ境遇の子がいなかった為…所謂、行動を監視されてチクられる、と言う事はなかったわけだが、それはそれで気持ちを分かち合える友達がいなくて寂しかった。
私は目立つ生徒ではなかったので、その他大勢になり
我が強いに憧れてーその後ー
なぜ京都に行きたくなったのか。
我が子が2泊3日の修学旅行に出かけた。
行き先は奈良、京都
私も同じ日に京都に行ってみたくなった。
正確に言うと、そういう事がしてみたくなった。
本当は
そんな楽しそうな事をたくさんしたいのだ!人生を楽しみたい。ワクワクすることがしてみたい。
何より自分がやりたい事をやりたい時にやってみたい。
とは言え、今回の事が子にバレたら…
恐らく、かなり怒るだろうと
10日間に3人が亡くなるということ
わずか10日間の間に3人の知り合いが亡くなった。
職場で毎日のように会っていた人
親戚のおじさん
少し前に職場を退職した人
みなさん60を過ぎていたけれど
こんな短期間で居なくなってしまった。
同居している家族ではないから
私の毎日の生活は変わらない。
ご飯も喉を通るし
夜も眠れる。
だけど、やはり
なんだかとても寂しい。
もうそこにはいない。
顔も見れないし会話も出来ない。
思い出