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僕の小説ができるまで(episode 0)

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人生初の小説を書き上げる為、構想段階のプロットや設定資料を随時公開しています。
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こどもホスピス 〜一緒に生きる為の場所〜

こどもホスピス 〜一緒に生きる為の場所〜

日本に難病や重い障害を持つ子供は約20万人、生命が脅かされる病気や重度の障害のある子供は約2万人、人口呼吸器の装着など医療的ケアを必要とする子供は1.8万人いるといわれています。

これらの病気を告知された子供達は入院や通院を余儀なくされますが、医療現場とはあくまで治療を目的とする場所であり、子供の気持ちや立場に寄り添えているとは言えないのが現状です。

命を脅かされている病を持つ子供たちと家族へ

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こどもホスピス ~「0」と「1」が重なり合う場所~

こどもホスピス ~「0」と「1」が重なり合う場所~

「親が亡くなると『過去』を失い、配偶者が亡くなると『現在』を失い、子供を失うと『希望』を奪われる」/ E.A.グロルマン『愛する人を亡くした時』

日々の生活で、私たちはたくさんの別れを経験します。

その中でも「死別」は私たちに深い悲しみを与えるものです。

はじめのグロルマンの言葉は喪失したものを対象に、その大きさを顕著に語ってくれてます。

がん患者が最終ステージ(ターミナル期)に入り、医療

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宇宙は振り返るのに何秒かかるのか??

宇宙は振り返るのに何秒かかるのか??

ネズミが身体を完全に180度反転させ振り返るのに「0.1秒」くらいだろうか。

ゾウはあれだけ巨大な身体なのだからネズミの様にはいかず、振り返りに「5秒」くらいかかりそう。

人間だと個人差にもよるでしょうが、振り返るのに「0.7秒」くらいでしょうか。

人間はネズミの様に早く振り返る事はできませんが、象の様に長く掛かる事もありません。

同じ、「振り返る」という行動が動物によって時間に大差がある

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『言語的相対論』と『共話』による『分断』との訣別

『言語的相対論』と『共話』による『分断』との訣別

はじめにテクノロジーとコミュニケーションの関係性を研究するドミニク・チェンの著書『未来をつくる言葉〜わかりあえなさをつなぐために〜』を読みました。

多言語話者(ポリグロット)を父に持つ著者は、自身でも日本語・英語・フランス語を巧みに使い分け、まず驚かされたのがその文体の美しさでした。

206ページのこの書籍は、詩的でありながら論理的、そして情緒的に構成されており、読み終わった時には『言葉』で形

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『言語』や『ミーム』で情報を圧縮する人間社会

『言語』や『ミーム』で情報を圧縮する人間社会

ドミニク・チェンがエキシビジョン・ディレクターを勤める『トラNsスれーショNs展 〜「わかりあえなさ」をわかりあおう〜』に行ってきました。

↓この人がドミニク・チェン「デジタルデトックス」や「ウェルビーイング」の観点からテクノロジーと人間の関係性を研究しているお方です。

現在、構想中の小説にあたり物語のエッセンス部分で完全に息詰まっていた時に、どデカいインスピレーションを頂けそうなので足を運ん

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量子理論と「意識」と「魂」の話(後編)

量子理論と「意識」と「魂」の話(後編)

未だこの世界に理解している者がいない、『量子理論』と『意識』と『魂』に関して、前回は『量子理論(量子力学)』について極力簡潔に紐解きました。

今回は本題となる『意識』と『魂』の話を、『量子理論(量子力学)』の観点から見ていきたい。

『量子生物学』現代化学には、三つの最大の謎とされているものがある。

それが『宇宙の起源』『生命の起源』『意識の起源』だ。

『量子理論(量子力学)』の観点から『生

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量子理論と「意識」と「魂」の話 (前編)

量子理論と「意識」と「魂」の話 (前編)

我々の日常に溶け込みながらも、最も理解というところからかけ離れているもの、それが『量子理論』と言えるだろう。

これと同意義として『意識』や『魂』も同じことが言える。

これらの全てを厳密に説明し証明できる者は、現状この世界に存在していない。

この分野は今や『沼状態』と化し、技術や知識が深まれば深まる程に更なる謎を深め、我々を深淵へと誘う。

幼い愛娘を亡くしたデカルトは、その娘によく似たフラン

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「罪」

「罪」

『全ては許されている』

ニーチェ哲学に触れたおり、目にしたこの言葉には驚愕した。

神を信じない無神論的立場でこの言葉から紡いだ小説に、ドストエフスキーの「罪と罰」がある。

主人公のラスコーリニコフという青年は、『正義の為には凡人を殺しても構わない』という歪んだ思想を、ナポレオン的ヒロイズムで正当化し殺人を起こしてしまう。

その殺人を機に、精神を衰弱させていくラスコーリニコフ。それを見た母親

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小説の登場キャラクターの設計方法(episode0)

小説の登場キャラクターの設計方法(episode0)

長かった本厄を終えたので、頑張って小説を書こうと想いたった今日この頃です。

物語を作るメソッドは幾つかあると思うのですが、その中で一番響いたのが日本映画の重鎮である撮影監督の木村大作さん(代表作:『鉄道院(ぽっぽや)など』)の言葉でした。

『映画にとって最も重要なのは「役者」と「ロケーション」である』

この言葉には当時、衝撃を受けました。僕の本心は、『脚本と映像じゃないの??』(脚本と映像も

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僕が小説を書こうと思ったワケ【映画脚本を小説にトランスフォーメーション】

僕が小説を書こうと思ったワケ【映画脚本を小説にトランスフォーメーション】

『クリエイターあるある』で、物創りが生理現象となってしまい、四六時中を空想したり妄想したりしています。

ドラマや映画なんかを観ていると、気がつけば他の事を考えてしまっていたり、アイデアやインスピレーションが降りて来るので、オンデマンド・コンテンツはもれなく一時停止や巻き戻しの応酬となり、一緒に観てる人からとても嫌がられます。(本当にすいません、、一種の病気だと思って頂ければ幸いです)

そんなこ

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