記事一覧
2024年4月 月報
【報告・雑感】
ZINE版『群像一年分の一年』の制作が終わって入稿まで完了。5月12日に自宅へ納品されて、5/18の神保町ブックフリマに合わせて開催される企画「産直ブックフェア」で出店する柿内さんのブースで最速販売の予定。文学フリマでも販売がある予定。相変わらず、自分のブースを出したりせず、人の場所を借りて売ってばかりで申し訳ないのだが、スケジュール的に入稿がどのタイミングになるのか読めなかった
2024年3月 月報
【報告・雑感】
「群像一年分の一年」が完結。実際に12月号を読み切ってから3ヶ月程経ってしまったが、なんとか文章の方も最後までたどり着いた。フォロワーさんもTwitterなどで言及してくれて嬉しい。
noteに書いた文章を少し校正・修正しつつ、12月号を読んでいた約1ヵ月間の日記をまとめてZINEにしたいなと思って、ただいま作業中。もしも形になったらお知らせします。
3月21日で32歳になった
(12)群像一年分を読み終える
2023年12月3日、群像12月号を読み終えた。この号には一挙掲載の中編小説が3本掲載されていて、そのどれもが良い意味で奇妙な作品ばかりで楽しかった。小砂川チト『猿の戴冠式』、村雲菜月『コレクターズ・ハイ』を読了し、青木淳悟『春の苺』の最終行にたどり着いて、僕の「群像一年分の一年」は終わった。
毎号の分厚さにひるみつつ、とにかく地道にページをめくり、一冊読み切ったころにはもう次の号が届いていて、
2024年2月 月報
【報告・雑感】
2月はあっという間。落語観たり映画観たりイベント行ったり本読んだりして、後は低気圧に負けてゴロゴロしていたら終わった。
下北沢のB&Bのイベントに2週連続で参加。
2月4日はちょうど予定が空いてて、山本さんが出るというので、「文化系トークラジオLife 文化系大新年会2024」を見に行った。登壇者たちが流れるようにオススメ本の紹介を繋いでいくのがすごい。工藤さんのリストの中に、
(11)一冊の中でつながる
度々書いてきた通り、雑誌とは本来、載っている全てを読まずとも構わないものだ。もちろん作家や編集者は「全部読んでよ~」と思っているかもしれないが、最終的にどの記事を読むかは各々の読者に委ねられている。僕だって、この企画を始めるまで雑誌を通読することなど無かった人間だ。何なら、買ったきりほとんどページを開かず積みっぱなしの雑誌だってある。我ながら怠惰すぎるぜ……。
とはいえ、雑誌の通読は大変なだけかと
2024年1月 月報
【報告・雑感】
AマッソのYouTubeを観ていたら年を越していた。
今年も実家で年越し。初詣を済ませた後、父親と二人で新開地・喜楽館での新春興行を観た。
かい枝師匠の初天神がパワフルで面白い。いま勢いのある二葉さんも初めて観れて嬉しかった。酔っ払い演技が楽しい「上燗屋」。トリの仁智師匠の高座中に客席が揺れて「地震?」と少しざわつくもそのまま興行はつつがなく終わり、神戸駅についてから先ほどの
(10)分厚い紙の束が毎月届く
文芸誌が毎月届く。それは、内容を度外視してハード面の話だけすれば、「分厚い紙の束が毎月届く」ということだ。
群像は基本的に、発売日かその前日に自宅へ届くのだが、分厚すぎて郵便受けの差し込み口に入らないことがある。その場合は、雑誌の代わりに不在票が入れられているので、日本郵便のサイトにアクセスして再配達の依頼を出す。平日は基本的に仕事のため、郵便物を直接受け取れるのは土日祝しかない。偶然だが、再配
(9)新人賞を読み、選評も読む
群像を読む生活が始まってから、SNSで文芸誌のことを検索する頻度が増えた。群像の面白かった小説について他の人の感想を読んだり、よその文芸誌にどんな作品が載っているのかチェックしたり……。それで分かったのは、文芸誌を習慣的に買って読んでいる人は意外といる、ということだ。
同じ雑誌を購読し続けている人もいたが、各誌の次号の情報が出揃った段階で「あの作家が書いているから次は群像と文学界にしようかな」と、
(8)読んだ作品が芥川賞候補になる
純文学作品に与えられる賞として、最もネームバリューがあるのはやはり芥川賞だろう。あまり読書をしない人でも賞の名前ぐらいは知っているし、テレビのニュースで取り上げられることも多い。
日本文学振興会の公式サイトによれば、芥川賞は「雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品」から選出される。「雑誌(同人雑誌を含む)」と言っても、やはり五大文芸誌からの選出が多い。特に最近の群像
(7)群像以外も読む
群像を読んでいる間はなかなか他の本に手を付けられない、と散々書いてきたが、たまには他の本だって読む。
特に文学フリマで購入した本は、買った直後の熱量のまま「これだけ先に読んじゃおう!」という気持ちになる。
植本一子・碇雪恵・柏木ゆか『われわれの雰囲気』は、事故に遭って意識不明になった友人が目を覚ますまでの日々と、目を覚ましてからの本人の入院・リハビリ生活を記録した一冊だ。コロナ禍中で見舞いに行くこ
読者さんから感想&noteで書いた記事に関連した情報メールいただきました!ありがとうございます。嬉しい!
これからも何卒よろしくお願いします……!
(5)読みたい本が増える
文芸誌といえば、「新しい文学作品の発表の場」としてイメージされがちで、実際にそれはそうなのだけれど、出版社が刊行している文芸誌には「自社商品の宣伝媒体」という側面もある。
群像では2023年4月号から「本の名刺」というコーナーがスタートした。「新刊の著者に本の自己紹介をしてもらう」というコンセプトのエッセイ枠だ。その本がどんな背景で書かれたのか解説する人もいれば、自著のテーマを踏まえつつエッセイ
2023年10月の渋谷らくご「下北半島の怪物 三遊亭青森五日間」の件
渋谷らくごは毎月第2金曜日から5日間、渋谷のユーロライブで開催されている落語会だ。若者を中心とする落語に触れたことが無い世代・客層へのリーチを目指した、「初心者向けの落語会」というコンセプトを打ち出している。
渋谷らくごの革新性については、落語評論家の広瀬和生さんの記事が分かりやすいので貼っておく(2019年の記事のため、チケット価格や企画内容などは現在と異なる箇所がいくつかある)。
独自のプロ
(4)知らない人が書いた、何についての文章か分からないものを読む
本を手に取るきっかけは、色々ある。
好きな作家の本だから。タイトルが気に入ったから。あらすじが面白そうだったから。表紙や装丁がカッコいいから。SNSで話題になっていたから。テレビで好きなタレントが紹介していたから。友人にオススメされたから。親が買い与えてくれたから。書店で平積みになっていたから。古本屋で安く売っていたから。道端に捨ててあったから。エトセトラ。
それらのきっかけが無ければその本は読ま
(3)連載を途中から読む
群像一年分が当たって、最初に届いた1月号を通読する。
前半にはその号の目玉となる小説や論考、特集企画が並んでいる。後半には連載作品が続き、時々その間に2~3ページ程度の短い随筆が挟まる。巻末のほうに書評、その号の執筆者一覧があって、最後のページに編集後記。群像はどの号もおおよそこのようなページ構成になっている。
1月号には高原到の評論連載の初回が載っていたが(後に『戦争論』として書籍化)、その他